更新日:2020-01-12 05:32
投稿日:2019-08-07 06:00
自分の夫の不倫の証拠を見つけてしまったら、女性は誰でも争いや別れの影におびえながら、愛する人の真意を確かめようとするでしょう。たとえそれによって、自分が傷つくとしても……。ところが、志穂さんのケースはそうではありませんでした。喧嘩もなければ修羅場もなく、静かに終息したように見えたその後に、いやな事件が起こったのです。
夫の気持ちが確かめられない妻、嫁の代わりに怒る姑、そして…
夫の心はいつ離れてしまったのか…?
「ゆうべ、お義母さんが来て……あなたのスマホ……見ていたわ」
「え、スマホの何を見たの?」
「LINEの……通知……あれ、女の人だよね?」
もうこれで終わりか、と思った志穂さんでした。この時までは、面と向かって勇太さんを責めることをしなければ、いつかは女と別れてくれるのではないか、と密かに期待していました。でも、ついに現実に向き合う時が来てしまったのです。
「ねえ、もう私のこと……好きじゃなくなったの? いつから、そうなったの?」
悩みに悩んで、初めて伝えることのできた苦しい問いでした。不倫の発覚から3週間が過ぎていました。しかし勇太さんは嫌いと言うでもなく、浮気相手とのことを言いわけするでもなく、平然と言いました。
夫婦喧嘩にもならずに終息した不倫騒動
「志穂ちゃんを嫌いになるわけないだろ。それよりお袋、何て言ってた?」
言い争いになるのを覚悟していた志穂さんは肩透かしを食らった思いです。この人は、きちんと私に向かい合ってくれていないのか? バカにされているのか無視されているのか、喧嘩さえしてもらえない自分という存在は、彼にとって何なのか?
しかし、この日を境に女からのLINE通知はピタリと止み、勇太さんの朝帰りもなくなりました。このまま平和な日が続いてくれたら……志穂さんは祈るような気持ちでしたが、収まらないのはお姑さんです。お姑さんは、単身赴任中のお舅さんの不倫で苦しんだことがあり、
「こんなに良いお嫁さんを泣かせるようなことをして、ご実家のお父さん、お母さんに申しわけないわ」
と、いつまでも勇太さんを責めました。志穂さん本人は勇太さんに何も言えず、まるでお姑さんが代理戦争をしているようでした。
ラブ 新着一覧
男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
「冷酷と激情のあいだvol.67〜女性編〜」では、想いを告白してきた男性であるユウタさんと交際に至らずに、相手への不信感...
彼氏がほしいと思っている人の中には、「今まで、そんなことまったく思わなかったのに……」という人もいるでしょう。実は、彼...
ずっと思い続けていた男性と付き合えることになれば、誰だって嬉しいものです。しかし、中には彼のことをよく知らないまま好き...
女性と同じく、男性にもそれぞれ好みやタイプがあります。「人は見た目じゃない」とも言いながらも、中には明らかに女性を見た...
人生に何度か訪れる「モテ期」を経験したことがある人も多いでしょう。中には「私のモテ期は終わった」なんて、思っている人も...
彼氏ができたら休日のたびにデートしたり、まったりとおうちで過ごしたいと考えている女性が多いでしょう。しかし、男性の中に...
「セフレと本命の彼女の違いってなんだろう……」
友人のアラサー女子に相談されたのですが、皆さんはどう答えますか? そ...
鬼嫁は常に自分のことしか考えず、夫は「自分のために存在している人」でしかない様子。金銭的な面についても、“結婚”という...
大好きな彼氏がほかの女性と浮気をしていたら、本当に辛く、傷つきますよね。でも、感情に任せて責めたところで、逆効果になっ...
人を好きになる気持ちは、自分でコントロールできるものではありません。たまたま好きな人が彼女持ちだった……なんてこともあ...
世の中の男性たちは、彼女のことを「可愛い」と思う瞬間、愛情がさらに深まっていくそう。そこで今回は、彼氏が彼女を「可愛い...
片思いがなかなか進展しないと「辛い」と感じてしまう人もいるでしょう。また、相手の男性との距離感がわからず、悩んでいる人...
女性から男性に夜のお誘いをするのは、なかなか勇気がいるもの。「断られたらどうしよう」「ドン引きさせるのでは?」と不安に...
昔から、男性は「女性の涙に弱い」と言われてきました。でも実は、“女性の涙”といっても、状況によって男性が感じる感情は大...
男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...