豊胸の覚悟までは…【薬剤師監修】30代からの理想のブラジャー選びと5つの育乳方法

コクハク編集部
更新日:2024-10-10 06:00
投稿日:2024-10-10 06:00

3. 理想の胸ごとのブラジャー選び

 自分がどのような胸になりたいかによって、付けるべきブラジャーは変わります。

・バストを高い位置でキープしたい:バスト全体を包んで引き上げるフルカップタイプ
・バストのボリュームをアップさせたい:厚めのパッドが入った、脇寄せ機能に優れたタイプ
・自然な丸みを重視したい:ふんわりとしたナチュラルメイク力があるタイプ
・胸に谷間を作りたい:3/4カップのなかで、とくにバストを寄せる力が強いタイプ

 このように、バストアップ以外にも理想のバストを手に入れる方法はあります。

4. 自分でバストアップする方法も知りたい!

 30代になってから大幅にバストアップをしようとすると、豊胸手術が必要になるでしょう。一方、「大きな胸に憧れるけど、豊胸手術までは抵抗がある」という人も多いのではないでしょうか。

 そこで、自分でできるバストアップ方法を4つ紹介します。

4-1. 胸筋を鍛える

 バストアップを目指すなら、トレーニングで胸筋を鍛えましょう。「合掌のポーズ」と呼ばれるトレーニングがおすすめです。

(1)背筋を正し、胸を張る
(2)胸の前で合掌し、合わせた手を10秒間押しあってキープする

 このトレーニングを、1日5回を目安に行ってみてください。胸の上あたりが痛くなる程度の強度でやることで、胸筋が付きバストアップが期待できますよ。

4-2. マッサージをする

 マッサージもバストアップには効果的だといわれています。

(1)右手の指をそろえて、右の胸を下側から支える
(2)左手の親指以外の4本の指で、胸の上部の内側から外側へ老廃物を流す
(3)30秒間繰り返し、左の胸も同様に行う

 1日に左右の胸を3回ずつマッサージしてみてくださいね。

4-3. 食事内容の見直しをする

 食事の内容を見直すことでも、バストアップが期待できます。胸は約9割が脂肪なので、バストアップのためには3食食べることが大切です。

 大豆製品に含まれる大豆イソフラボンや、野菜や果物に多く含まれるビタミンCビタミンEを意識的に摂ってください。ダイエット中でも栄養バランスを考えて食べることで、バストアップ効果が期待できますよ。

4-4. 漢方薬を服用する

 バストの悩みにはトレーニングやマッサージの継続、食事内容の改善が大切です。とはいえ、忙しくて毎日続けられないという人も少なくはないですよね。そこで、漢方薬を活用してみてはいかがでしょうか。毎日飲むだけなので、無理なく続けることができますよ。

 バストの悩みには、「血流をよくする」「女性ホルモンの乱れを整える」などのアプローチで、根本改善が期待できる漢方薬を選びましょう。

バストの悩みにおすすめの漢方薬

・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):冷え症で疲れやすく、貧血傾向のある人におすすめです。血流をよくすることで婦人科系の機能を高めます。

・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん):下腹部痛、肩こりのある人におすすめです。女性ホルモンの変動に伴ってあらわれる不調に用いられます。

 スマホで気軽に専門家に相談できるオンライン個別相談も話題です。スマホで完結できるので、対面では話しづらいことも気軽に相談が可能。お手頃価格で不調を改善したい人は、医薬品の漢方をチェックしてみましょう。

5. 理想のバストを目指して適した対策を!

「えりのさん、バストアップの方法やブラジャーの選び方について詳しく教えてくれてありがとうございました!」

 悩みが解消して明るい表情になったひなのさんの様子に、えりのボスも自然と笑顔になりました。

「理想のバストが手に入るといいわね」

「はい。教えてもらった方法なら全部できそうですし、気分転換にもなりそうです! ブラジャーも、今まではサイズしか見ていなかったので、これからはもう少し調べてから選んでみます」

「それはいいわね。バストアップに限らず、女性の悩みに寄り添った漢方薬にはいろいろな種類があるから、これからも気になる悩みがあったら医師や薬剤師に相談するのがおすすめよ。また誰かに話したいことがあったら、いつでもサロンへいらっしゃい」

 笑顔でサロンを去っていくひなのさんを、えりのボスは笑顔で送り出しました。

★サロン「コクハク」のオーナー えりの

 顔と口調は若いものの、年齢不詳。タヌキか妖怪の噂も囁かれる謎めいた主人だが、ココロやカラダ、健康に関する知識はズバ抜けており、何気にハイスペック。ムスメ時代に苦労してるため、自分より“後輩”の女にはしあわせになって欲しいと願っている。愛称は、えりのボス。

(漫画/腹肉ツヤ子

  ◇  ◇  ◇

<この記事の監修者>

あんしん漢方薬剤師 中田 早苗(なかだ・さなえ)

 デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-youtubeチャンネルでは、お薬最適化薬剤師として「無駄な服薬はお財布と体の敵!」をモットーに薬の最適な選び方を解説する動画を公開中。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。

「あんしん漢方」を詳しく見てみる

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ビューティー 新着一覧


見た目をキープしたい美容医療初心者さんへ…ハードル低めのプチ整形3選
 今回は、いつまでも若々しく在りたいと思っている読者に向けて、ハードル低めのプチ整形を3つ紹介します。プチ整形というと、...
いつ洗うのが正解?寝起きも平気?ダブル洗顔不要クレンジング剤の使い方
 メイクを楽しんでいる女性は、美容のためにも毎晩メイクのクレンジングが欠かせませんよね。クレンジング剤の中には、肌への負...
40代から気合いを入れて!大事な「デリケートゾーン」お手入れ法5つ
 デリケートゾーンに対する意識は、年々高まっています。若い人でも、VIOの脱毛をしたり、フェムテックに関するアイテムを使...
「顔の滝汗ヤバすぎ」悩める40代女性必見! 4つの対策とお助けアイテム
 夏になると困るのが、汗ですよね。特に40代を過ぎると、ホルモンバランスの変化もあり汗をかきやすくなります。中でもやっか...
面倒なカロリー計算不要!30代からのダイエット法と簡単トレーニング
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
カラーマスカラ、何が正解? 40代の目元を明るくするおすすめ4色とコツ
 40代になると、だんだんまぶたが痩せてきたり、皮膚がたるんできたりと「目元のどんより感」に悩んでいる人も多いでしょう。...
【ハウツー】全方位モテ待ったなし!「魅惑のネコ風アイメイク」を攻略
 ネコはその愛らしい目と魅惑的な目つきで知られていますよね。ネコ風アイメイクとは、その名の通りネコの特徴的な魅力を再現す...
40代が5歳も(!)老けて見える色は? 簡単ワントーンコーデは要注意
 40代になると、だんだんと「私らしいファッション」が定着してくるもの。でも、私らしいはずの色が「5歳以上も老け見えして...
毎日「朝晩パック」してもいいのかな? 正しい使い方&効果UPのコツ
 40代といえば、スキンケアにより一層力を入れていきたい年代。特にさまざまなパックを使って、スキンケアを行っている人も多...
【ダイソー】ドはまり確定! 100円均一のネイルグッズで爪をキレイに
 インスタを見ているとオシャレなネイルの写真がキラキラして見えます。  ずっと自分でネイルをしているので、たまには...
食べる量も少なく、汗もかいてるのになぜ? 夏に太る人の5つの理由
 夏になると「なぜか太る」という人は必見! いつもより食欲がなく、汗もたくさんかいているはずなのに太ると「どうして?」と...
【ダイソー】世紀の大発見!? ヘアクリップが使いやすい 2023.8.3(木)
 最近、個人的な世紀の大発見をしてしまったのですが、ダイソーのヘアクリップがかわいいんです!  毎日暑くて、髪の長い...
ただグッスリ寝たいだけ…「プレ更年期の不眠」はセロトニンで解決!
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
暑すぎて汗だくな夏のアクセサリー問題!変色やトラブルを防ぐ工夫は?
 おしゃれに欠かせないアイテムである「アクセサリー」は、一年中愛用している人も多いですよね。でも、多くの女性を悩ませるの...
まだ平成眉のまま?今っぽメイクテクで令和眉にアプデしよう
 眉毛の形は、時代とともにどんどん変わっています。1995年は、安室ちゃんメイクがきっかけで超細眉が流行りましたね! 2...
あぁ残念…40代は気を付けたい「老けて見えるワンピース」の着こなし
 夏本番。40代女性に人気の夏の着こなしといえば、涼しげで着心地抜群のワンピースです。でも安易に「1枚でさらっと着れてコ...