ダイエット成功の秘訣は「楽痩せ」【薬剤師監修】過去の失敗は“宝”。本当に好相性な超簡単ダイエットは?

コクハク編集部
更新日:2025-01-23 06:00
投稿日:2025-01-23 06:00

3. 楽に痩せたい人におすすめのダイエット

 運動や食事制限をするのはつらいので、楽に痩せたいと考える人におすすめのダイエット方法を3つ紹介します。

3-1. 炭酸水ダイエット

 炭酸水ダイエットとは、食事の前に常温の炭酸水を300~500ml飲むダイエットです。炭酸水を飲むことで水分と気化したガスが満腹中枢を刺激するため、食事の量が減って摂取カロリーを制限できます。

 注意点としては、冷えた炭酸水を飲まないこと。冷たい炭酸水は胃腸の働きを活性化させるため、食事の量を増やしてしまいます。また、炭酸水は無糖のものを選んでください。糖質や果汁が入っているタイプだと摂取カロリーが増えるので、ダイエットには不向きですよ。

3-2. 生理周期着目ダイエット

 女性が楽に痩せたいなら生理周期に着目するダイエットがおすすめ。生理が終わった直後から排卵日までの約14日間は、代謝を高める働きを持つ卵胞ホルモンの分泌量が増えるので、ダイエットに適している時期です。精神的にも安定していて食欲をコントロールしやすいので、この時期に筋トレや有酸素運動を行うことで効率的にダイエットできるでしょう。

 一方、排卵日から次の生理が始まるまでは、妊娠に向けて栄養を蓄えるため痩せにくい時期です。生理中も貧血やイライラで運動や食事制限が難しいと感じることがあるでしょう。

 こういった時期は無理をせず、軽いストレッチなどをして体重を維持することを意識してくださいね。

3-3. 漢方薬ダイエット

「運動や食事制限はしたくないけど、痩せたい」「できるだけ手軽に痩せたい」という人には、太りにくく痩せやすい体質を目指す漢方薬を服用するダイエットがおすすめ。ダイエットには「脂肪の燃焼を促す」「脂質の代謝を高める」「余分な脂肪を便と一緒に排出する」といった漢方薬を選んでください。

ダイエットにおすすめの漢方薬

・防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん):脂肪の燃焼を促し、余分な老廃物を便と一緒に排出して肥満症を改善します。

・大柴胡湯(だいさいことう):自律神経のバランスを整えてイライラを解消し、便通をよくしながら脂質代謝を高めて肥満症を改善します。

 漢方薬を試したいなら、オンライン個別相談の『あんしん漢方』もおすすめです。

 スマホひとつで完結できるので、対面では話しづらいことも気軽に専門家に相談が可能。お手頃価格で不調を改善したい人は、医薬品の漢方薬をチェックしてみましょう。

4. ダイエットは楽痩せを選ぶと吉!

「いろいろなダイエット方法を紹介してくれて、ありがとうございます! これなら、数々のダイエットに挫折した私も、続けられそうです!」

 真剣な表情でメモをとっていたウタさんは、晴れ晴れとした顔をしています。

「楽に痩せられるといわれているダイエットは、他にもいろいろなものがあるわ。ダイエットを成功させるためには、ダイエット方法と自分との相性も大事よ。また違うダイエット方法を知りたければ、いつでもここにいらっしゃい」

「ありがとうございます! 困ったら、また頼らせてくださいね」

「もちろんよ。いつでも遊びにいらっしゃい」

 優しい表情でサロンを去っていくウタさんを、えりのボスは笑顔で送り出しました。

★サロン「コクハク」のオーナー えりの

 顔と口調は若いものの、年齢不詳。タヌキか妖怪の噂も囁かれる謎めいた主人だが、ココロやカラダ、健康に関する知識はズバ抜けており、何気にハイスペック。ムスメ時代に苦労してるため、自分より“後輩”の女にはしあわせになって欲しいと願っている。愛称は、えりのボス。

(漫画/腹肉ツヤ子

  ◇  ◇  ◇

<この記事の監修者>

あんしん漢方薬剤師 中田 早苗(なかだ・さなえ)

 デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-youtubeチャンネルでは、お薬最適化薬剤師として「無駄な服薬はお財布と体の敵!」をモットーに薬の最適な選び方を解説する動画を公開中。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。

「あんしん漢方」を詳しく見てみる

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ビューティー 新着一覧


髪の毛パサ子で10歳も老けて見られた!“シャンコン&ドライヤー”基本のお手入れに3つの+α【薬剤師監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
「鏡を見てもやる気出ない…」自分磨きのモチベをアップさせる対処法5つ
「アラフォーにもなって見た目を磨いたところで、何になるんだろう…?」「自分が思っている以上に周りは自分に興味がないはずな...
40代でも胸は大きくなる? 垂れるのはまだ嫌!アラフォー世代向け「美胸キープ術」【薬剤師監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
40代でもチュールコーデを楽しむ!“赤ちゃんおばさんみたい”って…残念エピ&オバ見え回避術
 おしゃれ好きには市民権を得た感のあるチュール素材ですが、40代女性としては「甘すぎるコーデになりそう」「オバ見えしない...
ピルは避妊薬だけではない。まだまだ誤解ばかりのピルの効能と「ホルモンバランスの乱れ」
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
顔の輪郭たるたる、ぼや~ん。アラフォーから始めるシェーディングのコツ&失敗例
 アラフォーになってから痛感する肌悩みが、たるみで輪郭がぼやけて見える問題です。そこで大事になるのが「シェーディング」。...
40代美容家愛用“パサつき髪撃退”ヘアケア3選 夏のお疲れ顔に投入中!
 猛暑にウンザリしつつも、仕事や家事、子育てに介護に…と何かと忙しい毎日を送っているみなさん! ふと鏡を見た瞬間に「なん...
「カジュアルおばさん」驚異のトレンド入り 40代女性の“イタイ&ダサ見え”回避テク3つ
 2024年6月。突然Xのトレンドに入った「カジュアルおばさん」というキーワード。皆さんはご存じですか? 今回は、40...
漢方薬を飲むだけで痩せる?【薬剤師監修】この夏話題の“漢方ダイエット”「防風通聖散」を味方に
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
【韓国美容ルポ】6項目8万4000円。閲覧注意!リジュラン注射から3週間後の私は…
 韓国美容ルポ、3本目。いつもありがとうございます!
47歳で医師から「閉経診断」。その話を更年期世代の女友達にして返ってきた「私の場合はね…」の中身
 47歳になる今年の春、気が付くと生理が来なくなりました。初診の婦人科のクリニックで血液検査を受け、ホルモン値を測ってみ...
「輪郭・頬・まつ毛」の“プチプラ補正”で夏のお疲れ顔を救済! 美容家が愛用するアイテム3選
 大人世代の顔には、暑さによる疲れがにじみやすいもの。今年は例年以上に真夏日が続き、夜でも気温が下がらない熱帯夜も多いこ...
ユニクロ「リブスクエアネックブラT」の理想と現実。鏡の前でボー然!
 梅雨も明け、いよいよ夏本番! 旅行の計画を立てている人も多いのでは? 筆者もこの原稿が公開される頃には、ハッピーなサマ...
美容医療は不要かも!40代美容家の肌悩みを救う“夏ガチ愛用コスメ”3選
 毎年、梅雨入り前後から「毛穴」「くすみ」「部分テカリ」の三重苦に悩む私は、夏本番に備え、デイリーコスメを見直しています...
遠心顔さんも大人っぽく…!コンプレックスを解消する4つのメイクテク
 第一印象の決め手となる顔は、パーツの特徴や位置で大きく雰囲気が変わりますよね。でも、大人っぽく見える「求心顔」や幼く見...