そんなえりのボスのもとには今日も悩みを抱えた女性が立ち寄ったようですよ。悩みはずばり、更年期世代の寝汗について――。
1. 朝起きると、シーツがびっしょり濡れて…
今回は、サトミさん(47歳/仮名)からのご相談です。
「最近、寝汗がひどくて悩んでいます。朝になると滝のような汗でシーツがびっしょり。寝ていると不快でたびたび起きてしまい、睡眠の質も量も低下して、日中眠くなって仕事や家事にも影響が出て困っています。
部屋が寒くても汗をかいてしまうのがとても気になっています。先日も、夫と寝室の温度設定で大喧嘩になってしまいました。春から気温も上昇していくので、汗の量が今以上に増えるのではないかととても心配です」
「真夏でもないのに大量の寝汗、気になるわよね~。そして夫婦仲もギクシャクしだしたと」
えりのボスは心配そうにサトミさんの様子を伺います。
「もともと汗っかきでもないんです。でも、最近になって急に寝汗がひどくなってしまい…。このままだと夫婦関係も危ういかもしれません」
思い詰めた顔つきのサトミさん。これは放っておけません!
2. 更年期の多汗・ほてりの原因は?病気のリスクも!
えりのボスは、まず更年期症状の説明を始めます。
「40~50代の更年期世代は女性ホルモンのエストロゲンが急減する影響で、からだにさまざまな不調が起こるの。多汗やほてりといった症状も代表的ね。サトミさんのように就寝時に大量に汗をかいてしまったり、いきなりカーッとからだがほてったりするホットフラッシュという症状もあるのよ」
「じゃあ、更年期症状なんでしょうか?」
サトミさんの言葉に、えりのボスは首を横に振ります。
「そうとも言い切れないの。たとえば、更年期以外にも、『甲状腺機能亢進症』という病気が多汗の原因として挙げられるわ。のどにある甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンが活発になりすぎている状態で、男性よりも女性に多い病気といわれているの。
更年期症状と甲状腺機能亢進症は、症状も発症年齢も似ているけど、原因は違うのよ。
まずは大量の汗が、どんな原因で起きているのか、早いうちに確定させることが大事。自分で判断せずに婦人科や内科で診てもらって、それから対策するのがいいわね」
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