失敗しない家の選び方 快適生活のため気をつけるポイント6つ

東城ゆず ライター・エディター
更新日:2019-08-20 06:00
投稿日:2019-08-20 06:00

 筆者は、これまでの人生で実家の引っ越しも入れると、8回ほど引っ越しをしています。そのうち5回ほどは、結婚や仕事の都合、自分のメンタル的なことを理由に、引っ越しを決めています。

 自分で決めた最初の家選びは、「失敗したな……」というポイントも多く、暮らすのに不便を感じました。家の選び方を間違えると、毎日の生活に支障が出て不自由を感じます。しかし、引っ越しをすることは、経済的負担も多くかかりますので、そう簡単にできるものでもありませんよね。

 現在マイホームを購入し1年半以上が経過しましたが、特に大きな不満はなく快適に暮らしています。シングルマザー時代の自分で選んだ物件も、とても気に入っていましたし、引っ越しの数をこなしたからこそ、快適な家の選び方を覚えた気がします。

 誰もがリラックスする場所であり、生活の基盤を置く場所の家は、なるべく失敗せずに選びたいですよね。そんな家の選び方ポイントをご紹介しましょう。

快適な家の選び方!気にしたい6つのポイントとは

「自分のライフスタイルにあった家を」と思っても、実現してくれる家の選び方は難しいです。自分にとっての生活の必要条件を、「出せない」とか「わからない!」と、悩む人も多いのでは?

 そこで、快適な生活になるように筆者が気にしている家の選び方のポイントを紹介しましょう。

家の中の生活動線は適正であるか

 2階建ての戸建てを例にして話します。採光がよく取れることを理由に、2階にリビングがある場合、家族で団欒を取るのに階段を上ることが億劫になることが考えられると思います。さらに、2階にバルコニーがあるとなれば、洗濯のために階段を行き来するのが1階に浴室や脱衣所を設けると大変になりますよね。このようにあらゆる家事や優先したいことを予測し、生活導線を考慮することは、大事なことであり生活のストレスを改善させます。

 筆者の場合は、花粉などやアレルギーの都合上で、できるだけ洗濯は乾燥機か浴室乾燥と決めています。そのため、2階のバルコニーがありますが、通常の洗濯であれば負担は少なく欠点ではありません。ただ、子供部屋や夫婦の部屋、それぞれの布団を干すために、バルコニーに出られることは必須条件としました。女性の力だけで、布団を持ち上げて部屋のドアや窓を何枚も開けるのは「布団を干すことが面倒になる」と感じたからです。

 自分が生活する上で、どんな動線があると便利かを考える必要があります。出勤前に一つの部屋で身支度を終えたいのであれば、クローゼットから洗面所や浴室に通ずる間取りにするなど工夫が必要です。賃貸の場合でも、一つの部屋から各部屋に通ずるような間取りや、廊下で各部屋に入ることができる一般的な間取りなど、それぞれ特徴があります。導線はしっかり吟味する必要があるでしょう。

満足できる採光量なのか

 気にしない人はいいですが、明るい部屋で過ごしたい人や「昼間はできるだけ光熱費を使いたくない」という人は、日当たりは一番に考えるべきポイントになります。どれだけの日差しが部屋に入り込み、それがどの時間帯まで続くかも大事なポイントです。

 テレビを置きたい場所やパソコンを設置したい場所に、西陽が差し込むとストレスになることも。洗濯を外で干す場合は、バルコニーが目の前の家で遮られていないかも大事なポイントになります。日当たりが良好と書かれた物件でも、自分が望む採光量をしっかりと考えましょう。

昼夜の騒音や治安

 筆者は、内見時が昼間で「静かな住宅街」というポイントで、家を決めたことがあります。実際に住んでから気づいたのが、そこは夜はうるさい環境であったのです。隣は昼間こそ、店を閉めていますが、夜間になればバーやカラオケという環境でしたし、若者が集う街だったことも原因で、安心して眠れないこともありました。

 家の選び方で正しい方法としては、「昼夜の環境それぞれを見てから決めるべき」だと思います。内見が昼間だとしたら、夜も決めたい物件まで足を運んで騒音などをしっかりと確認すると安心できます。夜に内見をしたのなら、昼間も日当たりや近所の様子などを確認するために内見を再度しても良さそうです。

生活しやすい地域なのか

 土地や家賃が安いこと、築浅や設備の充実というのを理由に、駅から離れた場所に住むことを決める人も多くいます。自分がそれまでに住んでいた街とかけ離れている環境は、ストレスが多くかかることでしょう。

 独身で、その環境の変化も前向きに楽しめるならいいです。しかし、慣れない育児や結婚する上での新生活というストレスがかかりやすい状況の中で、見知らぬ土地に身を置くのは誰だって不安が募るもの。生活しやすい地域なのか、周辺施設など調べてから家を決めましょう。

窓や換気の設備

 空気を換気しようにも、それができない家も存在します。例えば、飲食店の煙がすごい場所や、工業地帯といったところです。「うるさくて窓を開けていられない」ことや「空気が悪いから、窓を開けられない」といった悩みは、何かとつきものです。

 換気しやすい場所に窓があるのか、換気のシステムはどのようなものがついているのか等、しっかりとチェックしてください。外部からの視線がきになる人は、そのような場所に窓があっても無意味です。また大きな部屋に一つの窓しかない場合も、換気が滞りやすいので注意が必要でしょう。

家賃やローンが払っていける適正額か

 引っ越しは、初期にたくさんのお金がかかります。そのため、つい金銭感覚が麻痺してしまいがちです。家賃やローンがしっかりと払っていける額なのか、ちゃんとシミュレーションをすべきでしょう。

「くつろぐ場所だから」とか「生活の基盤の場所だから」ということで無理した支払額にしてしまうと、のちに苦しむことになります。毎月の固定費だからこそ、慎重に決めましょう。

 周囲の環境や家の設備、築年数や土地価格で家賃が決まります。「環境はちょっと不便だけど車を運転できるし、築浅物件を取ろう」といった妥協も必要になるポイントです。家の選び方の難しいところは、支払額に納得できる範囲で、自分のこだわりポイントに優先順位をつけて、見抜く必要があるところなのです。

家の選び方は生活を選ぶということ

 家の選び方を誤ると、その後の生活に大きな支障が出ます。焦って家を決める必要はありません。自分のこだわりたいポイントや、日頃の動きをよく考えて優先順位をたてましょう。

 家の選び方で重要なのは「不動産屋が言ったから」ということではなく、自分の欲求を満たすことが最優先です。うまい営業トークに乗せられないように、事前に「こんな家がいい」ということをメモに書き出しておくと、冷静に家を選ぶことができるはずですよ。

東城ゆず
記事一覧
ライター・エディター
1994年生まれ。11歳の頃からブログを運営。ライターやエディターとして、女性誌メディアや地元新聞のコラム枠まで幅広く活躍中。恋愛やママ友問題、介護士であった経験からリアルな介護問題まで幅広い知見がある。年子兄弟を連れ離婚の経験があり、現在は再婚に至る。

ライフスタイル 新着一覧


黄金色の葉と朱赤の柿の景色 心まで秋色に染まるような日
 秋は色鮮やかな季節。まるで黄金色のイチョウの葉、鮮やかな朱赤の柿。  心まで秋色に染まるような日だった。 ...
「何で後ろから撮るにゃ?」“たまたま”の質問攻めにきゅん♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
年末大掃除、夫が戦力にならない…今年こそやる気を出してもらう方法4つ
 年末の大仕事といえば、家の大掃除ですよね。やはり、一年の汚れを綺麗にしてから、新しい一年を迎えたいものです。でも、何か...
コスパ最強!シクラメン超長生き育成術、この冬は美しい姿をキープさせる
 暖冬にも程がある2023年師走ですね。  カントリー風情たっぷりの立地にある猫店長「さぶ」率いる我が愛すべきお花...
日用品は見た目も大事よね♡ 好みの香りで良質な睡眠時間を
 コクハクリーダーズ1期生の「あんず」と申します。今回、ワクワクしながら新商品を使う機会に恵まれました。  日常生活で...
2023-12-16 17:32 ライフスタイル
「見慣れる」ってこわい 散らかった部屋を眺めて考えたこと
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
温泉旅行を計画中! でも浴衣の下は何が正解? オトナ女性の3つの選択肢
 彼氏や女友達と楽しむ温泉旅行。最近では旅館に添えつけの浴衣が用意されているところも多いですよね。  でも浴衣姿で...
悪臭漂う子どもの地獄汚部屋にもう限界!私がブチ切れた“ゴミ袋事件”の夜
 ステップファミリー6年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
尾道の町並みより絶景也! 恥ずかしがり屋のクロ“たまたま”
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
ふわっと何かが降り立った? 神々の宿る土地の光は優しい
 夜道を歩いていたら、ふわっと何かが降り立った気がした。  振り返ると黄色い稲穂が揺れていた。でも全然怖くはなかっ...
『姑息(こそく)』本来の意味は“ずるい”ではなく、一時しのぎ
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
ぼっちの年越し最高!大人の女性だからこそ許される“心の洗濯”プラン5選
 お正月といえば、恋人と過ごしたり、実家に帰省したり、賑やかに過ごす人が多いですよね。でも実は今、ぼっちでも一人のお正月...
【45歳からの歯科矯正】まじか。矯正8カ月で主治医から衝撃の提案が…
【これまでのお話し】 45歳で歯科矯正を始めようと思ったワケ(#1)/45歳女、5年越しにワイヤー矯正を決断!(#...
ほっこり読み切り漫画/第63回「フクフクモフモフ規格外ナノダ」
【連載第63回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、突然「コクハク」に登場! 「しっぽ...
子、姪、甥への「お年玉適正価格」問題 親戚と決めた我が家のルールは…
 子供たちのお正月の楽しみといえば、なんといっても「お年玉」ですよね。でも、大人にとっては「親戚の子へのお年玉の額をどう...
「自信がない人」必見! 必要なのは“勇気”なのかもしれない
 突然ですが、みなさんは自信と勇気の違いって説明できますか? 私はよく自信がなくて悩むのですが、本当は「勇気のなさ」こそ...