56歳で初めて包丁を握ったYO! 万年実家暮らし男性が力説する「テキトーな自炊」の愉しみ

山口明 プロ童貞・現代アーティスト
更新日:2025-03-08 06:00
投稿日:2025-03-08 06:00

自炊は適当でいい

 そういえば世間では、定年退職する60代とかで熟年離婚をする人が多いってニュースを見るよね。離婚まではいかなくても「卒婚」とかいって、家庭内別居みたいな話もよく聞くようになった。

 もちろん食事も別々なわけで、これまで「男は外で働いて、妻は家庭を守る」とか言われて、食事作りを奥さんに任せてきた男性が、定年後に仕方なく自分で料理を始めたりする。

 オレはその相手が奥さんでなくて母親だったわけだけど。今まで「男子厨房に入らず」とか言われてモーレツに働いてたのに、急にハシゴを外されて「ツラい」って話もよく読むけど、オレは、実際やってみるとこれが結構楽しかったんだよね。

 やってみて思ったんだけど、レシピにとらわれるあまり、書かれた材料や調味料をすべて揃えないと…とか考えて、台所に立つハードルが高くなってしまったら本末転倒だよなーと。

 作るのも食べるのも自分なんだから、味つけや盛りつけなんかも「テキトーでいい」のが自炊の良さだと思っている。だから、一応栄養バランスとかは気にしているつもりだけど、基本は簡単なものしか作らない。

 しょうゆと砂糖、みりんで味付けした「ごぼうと牛肉の甘辛炒め」「豚肉の中濃ソース炒め」、あとは「ぶりの照り焼き」とかだね。いつもの味に飽きたら、刻んだたくわんと白ゴマをマヨネーズで和えて「和風タルタルソース」を作ることもある。

 あと、最近よく「とん汁」を食べるんだけど、具材は豚肉とキャベツだけ。豚肉の代わりにウインナーやベーコンでもいいし、オリーブオイルとブラックペッパーに粉チーズをかけてイタリアン風に味変することも。

「そんなのとん汁じゃない!」なんて言われちゃいそうだけど、そういう自由な発想がオリジナルなライフスタイルを確立させていくと思うんだよ。オリジナルというか“オレジナル”だね(笑)。

人間には孤独な時間が必要

「毎日ひとりで食事をしている」と話すと、どうも寂しい人と思われるみたいで、ときどき人から心配されることがある。

 でもオレはそんな孤独な食事が嫌いじゃなくて、むしろ好きなんだよ。人はひとりの時間にこそパワーを充電してるとも思うんだよね。

 ひとりで食事を作って食べて、それを片付ける時間って無心でいられるし、雑念や邪念が追い払われて心が“浄化される”ような気がするんだ。誰にも迷惑をかけず邪魔もされず、好きなものを作って食べるのが自由で楽しいんだよ。

 ちょっと大袈裟かもしれないけど、そうやって静かに過ぎていく時間が心と体を整えて、日々を気持ち良く生きていくエネルギーにつながるようにさえ感じている。これはきっと外食や人との会食では味わうことのできない贅沢な時間だよね。皆さんDOなのYO!! 次回もお楽しみに。

【童貞のつぶやき(おまけトーク)】

 こう見えて(?)実は毎日、白湯を飲んでいます。意識高い系の女優さんやモデルさんがテレビで「朝食は白湯です」と言っているから、周りの人に話すと「モデルかよ!」とかツッコまれるんだけど、これがなかなかいいんだよね~。

 きっかけは医学博士の蓮村誠さんの『病気にならない「白湯」健康法』(PHP文庫)なんだけど、この本によると日常で体験するほとんどの不調や症状は白湯で改善されるんだとか。

 このルックスとスタイル、そして周りから煩(うるさ)がられるほどの元気は白湯の効果かもよ? 気になった人は読んでみてくださいな。

山口明
記事一覧
プロ童貞・現代アーティスト
1960年生まれ。プロ童貞しかし、あるときは現代アーティスト。そしてまたあるときはオナニストにして予言者。しかし、その実体は無職のオシャベリ・クソジジイ。毎日、地元MAD CITY(松戸市)の平和を守る為、猫背&早歩きでパトロール。本日も童貞戦線異状なし!!
著書の「ワイルドチェリーライフ山口明 童貞力で一億総クリエーター時代を生きる」が発売中。代理人による公式Xも更新中。

ライフスタイル 新着一覧


1泊14万円 天国にふさわしい館「ハレクラニ」に泊まってみた
 旅行でハワイに行くとなったら、まず始めに「どこのホテルにするか問題」が浮上します。ラグジュアリーな海向きのホテルにする...
ポカポカ毛布の上でたまたまを披露!初々しさにきゅん♡です
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
いい夫婦? 出会った頃と見た目が変わっても変わらないもの
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
葬儀代は減り、ペットのお悔やみ花は“予算度外視”…弔いは何で図る?
「ありましたっけ?」。今年の秋もそう思うぐらい短こうございました。異常に長い夏は11月のはじめまで続き、いきなりの冬……...
どこにたどり着くのか分からない こんな気持ちのときがある
 あっちでもないし、こっちでもないし、でもやっぱりこうだし……。  行って戻ってこんがらがって。結局は同じ場所に戻...
異次元の入り口かにゃ? 興味津々の“たまたま”をロックオン
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「すっぴん」と“シミ撃退”韓国旅行の話
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
春巻ではなくハルマキ?自炊疲れでも10分&大さじ4の揚げ焼きで“天国”へ
 餃子サンや焼売サンに比べて、どことなくハードルの高さを感じるのが、春巻サマです。  餡作りからしておっくう。だか...
「写ルンです」が流行る若者のレトロブームは、何を写しているのか
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...
喪中はがきが届いたら? 寒中見舞い等で相手に心を伝えるためのマナー集
 年末が近づいてくる頃、突然「喪中はがき」が届いて慌ててしまった人もいるはず。  特に、日本の季節やイベントにまつわる...
「股間を狙え」夜道の一人歩き対策で元ヤンバレ!過去のやんちゃがポロリ
 若い頃にヤンキーだった人も、大人になればだんだんと落ち着いてくるものですよね。  社会に出ると、若気の至りだった...
#1 10代で絶頂期の30歳元アイドル、まだ終わらないと信じる女の日常
 JR立川駅から徒歩で20分ほど。立飛のららぽーとからも、モノレールの駅からも、微妙に遠い住宅街の狭小住宅が麻美の現在地...
#2 専業主婦がライブ配信にハマるわけ「誰かが私の才能を見出して…」
【#1のあらすじ】  かつて2流アイドルグループの中堅メンバーだった麻美は、現在立川で専業主婦として平凡な毎日を送...
#3 立川の夫と恵比寿の彼、女の幸せはどちらに?元アイドルが選んだ道は
【#1、#2のあらすじ】  かつて2流アイドルグループの中堅メンバーだった麻美は、現在立川で専業主婦として平凡な毎...
40女開運が気になるお年頃!金運UP「雑誌付録の財布」どう活用する?
 今回ご紹介する雑誌付録は、人気キャラ「マムアン」のインテリアBOXとフォーチュンアドバイザー・イヴルルド遙華さん監修の...
何が起こった? 街にあふれる人に少し違和感を抱いて
 いつも、穏やかな参道にただようちょっと物々しい雰囲気。  何があったかは分からないけど、思わずカメラを構えた。 ...