性交痛がつらい…それって更年期のせいかも。医療関係者が教える“40代の悩み”対策は?

コクハク編集部
更新日:2025-05-09 06:00
投稿日:2025-05-09 06:00
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、ちょっとした有名人です。タヌキか妖怪の噂も囁かれるなか、健康に関する知識はズバ抜けていて…。
 そんなえりのボスのもとには今日も悩みを抱えた女性が立ち寄ったようですよ。悩みはずばり、40代の夜の営みについて――。

1. 久々の彼氏とのセックスが憂鬱で…

 今回は、ミツキさん(46歳/仮名)からのご相談です。

「数年ぶりに彼氏ができたんですが、セックスのときに毎回すごく痛いんです。彼もそれを察して、最近気まずい雰囲気になっていて…。こんなこと友人には相談できないし、どうすればいいかもわからなくて」

 暗い顔で話し始めたミツキさんに、えりのボスは答えました。

「本当ならとても楽しい時期のはずなのに、セックスで気まずくなってしまうのはつらいわね。それに、セックスの悩みは周りにも相談しにくいから、つい1人で悩みを抱え込んでしまいがちよね」

「はい。彼のことは好きでお互いの価値観も合うし、別れたくないんです。でも、このままだとうまくいかなくなりそうで…」

 ミツキさんは涙目になりながら不安を訴えます。これは放っておけません!

2. 性交痛で楽しめていないのかも?

「ミツキさんの悩みは、性交痛(せいこうつう)かもしれないわね」

「性交痛…ですか?」

「ええ。性交痛とは、セックスのときに膣に生じる痛みや不快感のことよ。

 膣の入り口のヒリヒリした痛みは、ストレスや疲労、前戯不足による膣の乾燥、さらには皮膚炎や性感染症による膣内の炎症が原因のことが多いわね。膣の奥のほうがズキズキと痛い場合は、体位の問題や子宮内膜症のような婦人科系疾患が関係していることがあるわ。

 あとは、ミツキさんの年齢だと、更年期の女性ホルモンの減少が性交痛の原因になっているかもしれないわね」

【読まれています】アラフォーの性交痛 相性悪いから濡れない?【薬剤師監修】

「そういえば、最近は生理周期が乱れやすかったり急に汗をかいたり顔だけのぼせたり…これって更年期かも? と思うことが増えてきました。性交痛も更年期が関係あるんですか?」

 えりのボスの話におどろくミツキさん。

「更年期で女性ホルモンが減ると、膣粘膜の萎縮や膣分泌液量の減少によって膣内部が乾燥しやすくなり、性交痛が起きやすくなるの。これから、更年期の性交痛対策を紹介するわ」

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ビューティー 新着一覧


「膣が乾いて痛い…」40代、夜の生活で実感した老い問題どうしてる?
 40代女性の悩みの一つとして、「夜の生活で感じる老い」があります。若い頃とは違い、老いを感じはじめる年齢でもありますよ...
双子級にそっくり!レブロンがボビィブラウンの名品ハイライターを食った
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...
そのふらつきは脳の病気?自律神経の乱れ?【医療専門家監修】5つの整う
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
コンプレックスが悪目立ち!今すぐ見直したい残念メイクテク3選
 コンプレックスを解消するためのメイクが、実は逆効果になってしまっていたら悲しいですよね。  メイク手法が定着している...
「膣おなら」の原因は?【医療専門家監修】性交渉や運動中に恥ずかしい…
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
値段差4300円!SUQQUソックリの「エクセル」お粉はプチプラの鑑だ
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...
愛用する化粧水が“改悪”の悲劇!敏感肌の30女が頼った「2つのブランド」
 敏感肌ですぐに赤くほてってしまうタイプのため、鎮静効果のある化粧水を長年愛用してきました…が、それがリニューアルされて...
【ユニクロ】絶賛セール中!ドローストリングショルダーバッグが超使える
 今年はユニクロのラウンドミニショルダーバッグが流行りましたが、ドローストリングショルダーバッグも大容量で魅力的なのを知...
アイラインガタガタ大丈夫?化粧崩れおばさん一直線の3大NGアイメイク
 年齢を重ねていくと、濃いメイクはすっかり卒業して、ナチュラルメイクに切り替える人も増えますよね。  しかしナチュラル...
乾燥シーズン到来!美容ジャーナリスト注目の新作・顔&頭皮スキンケア4選
 気温もぐっと下がって、いよいよ本格的な乾燥シーズンに突入。季節がわりに注目したいのが新作スキンケアですが、今年の秋冬も...
雑誌付録11点盛り!目玉の「サボン」ボディスクラブでカラダも大掃除
 今回ご紹介する雑誌付録は、美容やコスメ好きに人気な「VOCE」通常版2024年1月号(浜辺美波表紙ver.)の「ボディ...
いびきの種類は大きく2つ!【専門家監修】メカニズムとカンタン対処術
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
マフラーの季節になりました♡小顔効果がうれしい4つの巻き方、ご存じ?
 冬になると活躍するマフラーやストール。でも、ただでさえ着膨れする冬に、顔まわりまで布を巻くと「太って見えそう」と心配す...
目、眉毛、口…20代男性がぎょっとするアラフォー女性の三大残念メイク
 年下男性たちは40代の女性のメイクを、秘かに採点しているんですって!  上品でかっこいいとドキッとすることもあれば...
猫も杓子も「まるでこたつソックス」推しだけど、超足冷え40女に効果は
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...
なんか変!「タイツ×パンプス」冬の足元コーデ黄金ルール4つを見直そう
 冬の足元コーデでよく迷うのが「タイツ×パンプス」のコーデです。すっきり足元をまとめたいけれど、なんだか合わなくて変な気...