エラーだらけにグッタリ…「並ばない万博」は苦難の連続でした。大阪万博と格闘した半年間【事前準備編】

小政りょう ライター
更新日:2025-04-20 06:00
投稿日:2025-04-20 06:00

エラーエラーエラー…行く前から疲れる万博

 また、「ミャクミャクリワードプログラム」なるID連携などで万博の経験値をためて、パビリオンへの特別入場などの権利を得る申し込みをする方もいたと思います。イタリア館のように別途独自に予約システムを導入しているパビリオンもいくつかあります。

 1日参戦するだけのために何かしらの予約を10以上している人も余裕でいると思われます。すなわち、並ばない=事前準備が大変で行く前から疲れる万博だということが分かりました。

 なかでも、3日前先着予約は、筆者が休日を来場予約しているため大混線。深夜0時に予約が開始されたものの、1時間半くらいはエラーエラーエラーでろくにつながらず……。

 繋がっても希望人数分が用意できないとはねられ、それを繰り返し、やっと取ることができたパビリオンは第10希望くらいのものでした。どうやら識者によると、先着予約は家族分など複数人まとめて取るのは難しいのだそうです。もしどうしても行きたいパビリオンがある場合は、平日かあるいは1人での申し込みをお勧めします。

 チケットが安く、空いているだろうという甘い考えで開幕直後に行くことにした筆者ですが、その甘い考えをぶち壊す大きなデメリットがありました。それは情報がないこと。2カ月前予約をするにしても、事前情報がほとんどない状態でした。

「coming soon」ばかり。開幕直後参戦組の苦労

 パビリオンのホームページを見ても coming soon ばかりのスカスカ、あるいは「未来という名の船に乗り、夢が広がる世界をお届けします」「イノベーションを感じる展示に…」などというようなぼんやりとしたつかみどころのない説明ばかり(※文言はイメージです。実際のものとは異なります)。本当にその場所で楽しめるのか想像がつきません。

 仕方がないので、「火星の石をさわれる」という具体的な展示物のニュースが報じられていた日本館を予約申し込み。めでたくgetできました。

 7日前抽選はいろいろ情報が上がってきた結果、カラバッジョの絵やダヴィンチのスケッチなどが展示されると報じられたイタリア館を当初は希望していました。ただ、テストランのSNSレポでイタリア館がまだ出来上がっていないという投稿を見て、直前に取り下げ。

 評判が良くテレビでも具体的に紹介されていたパナソニック館や電力館などに時間指定で第5希望まで申し込みしました。しかし、やはり様々な情報が上がってきたせいか人気が集中し、結果的に全落…。ひとつ予約枠を無駄にしてしまいました。

 他は、モンスターハンターの催しのある『大阪ヘルスケアパビリオン』や『GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION』などが人気のようですね。ゲームやアニメ系には疎いので見送りましたが、これらはファンにとっては絶対に外せないパビリオンでしょう。

小政りょう
記事一覧
ライター
映画・テレビの制作会社等に出入りもするライター。趣味は陸上競技観戦

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


ご祝儀は新札しかNG? 土日の入手方法やアイロンでの作り方
 友人の結婚式が近づいて、美容院の予約やドレス、靴の手配まで完璧なのに「ご祝儀の新札がない!!」と焦った経験はありません...
来年は猫年じゃない? 干支に入れず恨み節の“にゃんたま君”
 昔、神様は元旦に動物たちにあいさつに来るよう言いました。12番まで先着順に、年の動物になれるという大イベントでした。 ...
本当に自分のために? 素直に聞くべきアドバイスの見極め方
 昔から「素直さは大切」だと言われます。大人になっても素直さを忘れずに、周囲のアドバイスを聞き入れられる人のことは尊敬し...
脱いだ作家を守るために…作品を山に埋めた編集者の話 #3
 投資していた友人の失脚により、K社長はブラックな債権者から追われる身となりました。  社長は行方をくらまします。...
縁を切るべき友達の5つの特徴&上手に縁を切る方法とは?
 どんなにコミュニケーション能力が高い人でも、「苦手だな」「付き合いにくいな」と感じる人は、誰にだっているもの。仕事の付...
後ろ足で器用にポリポリ…一緒に“にゃんたま”も揺れちゃうの
 きょうは、首元がカユ~イにゃんたま君です。  首を掻くのに、うしろ脚を使うなんて…ニャイす!  一本だけ爪...
脱いだ作家を守るために…作品を山に埋めた編集者の話 #2
 自分の作品がヘアヌードブームに引っかかることも、世間はこんなにエロが好きで、女性のヌード=男性の下半身への奉仕物、と見...
脱いだ作家を守るために…作品を山に埋めた編集者の話 #1
 女が脱ぐ仕事をするのには、いまも昔も危険や煩わしいことが付きまといます。  私自身、音楽をやっていた頃に自分の作...
お葬式に黒いタイツはダメ?寒い日の防寒対策&喪服のマナー
 真冬にお葬式に参列することになった時、黒のストッキングでは足元が寒いことってありますよね。でも、暖かい格好で行こうと思...
配信者にとっては厄介!「察してもらいたい欲」がすぎるひと
 ライブ配信は、まさに魑魅魍魎(ちみもうりょう)がうごめく世界。今日も今日とて、多くのライバーやリスナーは、配信をめぐっ...
この匂いはあの子かにゃ?チェックに余念のない“にゃんたま”
 猫の嗅覚は、人間の嗅覚の数万倍から数十万倍鋭い、といわれています。  猫の鼻先は常に湿っていて、空気中に流れてい...
今年の実付きは最高!「千両」と共に迎える幸せなお正月
「今年の千両、実付きがいいよ!」  花市場でいつもお世話になっているセリ人のお兄様が電話の向こうで叫んでおります。...
旅行できない今こそ…年末年始におすすめグルメサービス2選
 政府の観光支援策「Go To トラベル」の全国一斉停止が決まり、年末年始の予定を変更した人も少なくないはずです。こんな...
静かな時間の終わりなき毛繕いに感じる“にゃんたま”の美学
 男には自分の世界があるらしいと知ったのは、小学校低学年の頃。  テレビでルパン三世のアニメのテーマ曲が流れていて...
人と仲良くなる6つのコツ&友達作りが上手な人の共通点♪
 社会人になってから、「人付き合いに苦労している」という人は多いはず。学生の頃には、無難にこなしていたはずの人付き合いが...
アンガーマネジメントのススメ~怒りを伝えて我慢にさよなら
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。人間関係のほとんどのトラブルは“怒り”から始まるといっても過言ではありません...