アラフィフ独女が『人事の人見』を見て思うこと。平成の働き方はもう通用しない…私たちはどう振る舞うべき?

mirae.(みれ) ライター
更新日:2025-06-27 18:47
投稿日:2025-04-29 06:00

令和の働き方はどう変わった?

令和の働き方

 現在の令和世代、いわゆる「Z世代」や「ゆとり世代」以降の若者たちは、コンプライアンスや働き方改革の中で育ちました。セクハラやパワハラが問題として表面化するようになり、労働環境もかなり改善されています。

 その一方で、「怒られ慣れていない」「メンタルが弱い」といった印象を持たれることも多く、時には“腫れ物に触るように扱われる”と揶揄されることもあります。しかし、それは育ってきた社会的背景や教育方針の違いが大きく影響しているだけで、個人の資質だけに帰するのはフェアではありません。

 このように、三世代の価値観や職場文化の違いが、現場で大きな摩擦や戸惑いを生んでいるのが今の日本の会社の現実なのではないでしょうか。

平成の働き方で生きてきた理不尽さ

 私たち氷河期世代が今、管理職や中堅の立場になって思うのは、「自分たちが受けてきた教育は、もう通用しない」ということです。

 かつて自分が上司から受けたような叱責や指導が、今の時代ではハラスメントと受け取られてしまう。「昔はこうだった」と言いたくなる気持ちを飲み込みつつ、どのように部下を育てればいいのか、日々模索しています。

 部下に寄り添おうとするほど、「甘い」と言われ、厳しくすれば「パワハラ」と言われる。かといって、何もしなければ「何もしてくれない上司」と批判される。まさに板挟み状態で、正解の見えないマネジメントに疲弊している同世代も少なくありません。

 それでも、私たちは“時代に合わせる”努力をしていくべきなのだと思います。なぜなら、私たちこそが過渡期を生き抜いてきた世代だから。理不尽さを知っているからこそ、今の職場を少しでもよくするための橋渡し役になれるはずなのです。

ドラマから学ぶ「人に向き合うことの大切さ」

 ドラマ『人事の人見』が描いているのは、「人に向き合うことの大切さ」です。世代間の価値観や働き方にズレがあっても、人としてどう関わるか、どう育てるかを模索する姿勢が、今の時代に求められているのではないでしょうか。

 昭和の根性論も、平成の我慢文化も、令和の繊細な感性も、それぞれに背景があります。大事なのは、時代の違いを嘆くことではなく、それを理解し合おうとすること。そして、私たち氷河期世代が、自らの経験を活かしながら、より良い職場をつくる一歩を踏み出すことが重要だと思います。

mirae.(みれ)
記事一覧
ライター
アラフィフのフリーライター。ライター歴は15年以上。いろいろこじれて48歳で処女卒業。現在は性に奔放で貪欲に、独身生活を謳歌中。
X

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


“にゃんたま”御開帳はうれしいけど…スプレー行為にご用心
 イケメンにゃんたま君の後ろに接近して、きょうも「にゃんたまω崇拝ポーズ」(ひざまずいてカメラを構える)。  する...
フラワーバレンタイン浸透中!花束で愛と感謝を伝え合う♡
 世界中で年間通して一番お花が贈られる日、アナタはご存知ですか? それは意外にも、まもなくやってくる2月14日の“バレン...
我が子がトラブルを起こしたら…? “いちシンママ”の心構え
 はじめまして。シングルマザー3年目の孔井嘉乃です。私には、6歳になる息子がいます。  家庭の事情はそれぞれあって、離...
極レア縞三毛“にゃんたま”のありがたい御開帳に開運祈願♡
 お宝です! きょうは特にありがたい!  縞三毛にゃんたま君の御開帳です。  三毛猫3万匹に1匹の割合でしか...
どうして私なの…?SNSで絡んでくる人の心理&6つの対処法
 今はSNSでさまざまな情報を得ることができる便利な時代になりました。SNSを通して、新たな友達ができたり、彼氏ができた...
お買い物は「レジゴー」で超時短が叶う! 2022.1.29(土)
 大型のスーパーに行って、毎回気になるのは、レジ前の長蛇の列……。毎回7分程度は並ぶので、時間がないときは行くことを避け...
しつこい友達からの「迷惑LINE」上手に撃退するアイデア5つ
 連絡ツールとして便利なLINEですが、なかには空気が読めず、ひたすら迷惑なLINEを送ってくる人も多いですよね。そんな...
遭遇前に備えておく!コミュニティークラッシャーの対処法
 突然ですが、あなたはこれまでに”コミュニティークラッシャー”と遭遇したことはありますか? もちろん人間なので合う、合わ...
トレーニングの成果は上々!“にゃんたま”プロレスを観戦中
 きょうも、猫プロレス「闘いごっこ」のにゃんたま君たち。  白熱する試合にレフェリーの目が光ります。  飛び...
目指せ開運!節分は“最強の魔除けカラー”赤色の花を味方に
 ワタクシ、お花屋さんという商売をさせていただいておりますが、今の状況になにがしかの不安があるときや新しいことを始める際...
天草四郎にあやかって…“にゃんたま四郎”とお呼びします!
 有明海に浮かぶ「湯島」で出会ったにゃんたま君。  1637年、当時16歳だったカリスマ美少年・天草四郎は、 ...
うんざり…職場で泣く大人の特徴6つ&泣かれた時の対処法
 大人になれば、つらいことがあっても、悲しいことがあっても、人前で泣くことは避けるものです。特に、職場は仕事をする場です...
「厄除け」のご祈祷に行ってみた 2022.1.22(土)
 突然ですが、今年の厄年年表はチェックしましたか? 女性の本厄は、1990年生まれの33歳(数え年)。しかも、「大厄」に...
風の時代だもの! 自信のある人たちの“神がかった”去り方
 皆さんは、自分が生活している環境をガラリと変える決断をしたことはありますか? 私はどちらかと言えば変化を好まない、腰の...
ドヤ顔!? ハンサムな“見返りにゃんたま”にキュン♡
 きょうは、ハンサムな見返りにゃんたま君!  菱川師宣の浮世絵「見返り美人図」は、振り返る瞬間的な動きの中に女性の...
40代転職の厳しい現実よ…今すぐできる「才能」の見つけ方
 アラフォーになってから「自分の才能を知りたい」と思い始める女性は少なくありません。今まで淡々と仕事をこなしてきた女性た...