対策は万全に!「水虫」に感染しやすい人の特徴って? 気温15度以上は要注意【医療従事者監修】

コクハク編集部
更新日:2025-05-16 06:00
投稿日:2025-05-16 06:00
 夏になると、水虫になる人が増えるといわれています。「自分は大丈夫」と思っていても、プールや温泉などで知らない間に感染し、家族に広げてしまうことも。温度が15度以上になると、水虫に感染するリスクも高まってしまいます。

 今回は水虫の原因や繁殖しやすい環境と水虫にかかりやすい人の特徴ってどんなもの? 自分や家族が水虫になったとき、症状が悪化したり感染を広げたりしないための対策も紹介するので、「恥ずかしくて誰にも相談できない」という時の参考にしてください。

1.そろそろ水虫の季節…備えは万全?

 今回は、チグサさん(32歳/仮名)からのご相談です。

「私、今まで誤解していたんです…。水虫ってオジサンだけがかかる病気だと思っていたんですが、そんなこともないんですね」

「そうね。確かに昔は革靴を履く男性がかかることが多かったけれど、最近は女性もパンプスを履くことも増えているし、ブーツが原因で冬に水虫になる人も少なくはないわ。…ところで、急にどうしてそんなことを?」

「…えりのさんだからお話するんですけど、実は去年の夏に水虫にかかったんです。恥ずかしくて周りの人には相談できなくて…」

「そうだったの…」

 恥ずかしそうに俯きながらも、チグサさんは話を続けます。

「…でも、去年も対処に悩んでいる間に治っていましたし、今年も仮にかかってもそんな感じの対処でいいのかなって思っているんです。水虫ってよく聞く病気ですし、きっと放置してもそんなに深刻なことにはならないですよね?」

 どうやら、チグサさんは水虫にかかってもまた放置するつもりのようです。

 これは放っておけません!

【読まれています】性交痛がつらい…それって更年期のせいかも。医療関係者が教える“40代の悩み”対策は?

2. 水虫の原因や繁殖しやすい環境は?

 まずは、水虫にかかる原因や、水虫の原因菌が繁殖しやすい環境とは?そのうえで、水虫にかかりやすい人の特徴に該当する人は気を付けてください。

2-1.水虫の原因

 水虫の原因は、カビの一種である「白癬菌(はくせんきん)」です。この白癬菌が皮膚の角質層に寄生することで水虫になります。

 白癬菌は水虫にかかっている部位に直接触れるだけではなく、水虫にかかった人の皮膚から剥がれ落ちた角質にも生息しています。その角質を素足で踏んだり触ったりするだけで感染する恐れがあるのです。

 ただし、白癬菌に感染してもすぐに水虫が発症するわけではありません。白癬菌が傷ついた角質から体内に入り込み、繁殖しやすい環境に到達すると水虫が発症します。

2-2.繁殖しやすい環境

 白癬菌は、高温多湿の環境で繁殖しやすい菌です。とくに、温度15度以上かつ湿度70%以上になると繁殖が進むといわれています。そのため、プールや温泉などで水虫にかかった人の角質に触れると感染することがあります。

2-3.こんな人は要注意!

 水虫にかかりやすい人は、このような特徴を持つ人が多いといわれています。

・汗っかきで足を清潔に保ちにくい
・毎日、長時間靴を履き、蒸れやすい
・足の指と指の間に隙間がなく、湿りやすい
・連日、同じ靴を履き、靴のケアを十分にしていない
・病気の影響で免疫力が下がっている

 上記に当てはまる人は、白癬菌に感染したときに水虫を発症するリスクが高いと考えられます。入浴時にしっかり足やからだを洗って清潔に保ちましょう。

 靴を脱げるときには脱いで風通しをよくしたり、プールや温泉に行った後は足をしっかり乾かしたりすることも重要です。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ビューティー 新着一覧


ブラの跡が消えないんだけど…! 年齢のせいだと諦める前に知っておきたい原因と対策
 着替えようとした時、背中や肩にブラの跡がしっかりついて消えないことはありませんか? 放っておくとかぶれて赤くなったり、...
40手前で老眼疑惑!?【薬剤師監修】目がかすむ…酷使による「アイフレイル」ってなに?
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
40代の「顔色悪い」問題を救う2アイテム! C塗りとW塗りをお試しあれ♡
 新年は、メイクにも変化を取り入れたくなるもの! 大人世代が簡単に、かつ瞬時に垢抜けを狙うなら、ベースメイクにおけるカラ...
眼瞼下垂を治したい! 美容外科界隈で「世紀の大発明」と呼ばれる手術とは?【目元の美容専門医師が解説】
 この連載では美容医療“若葉マーク”の方々に向けて、テッパンの不安や疑問を分かりやすく“一発回答”。今回は『眼瞼下垂につ...
白髪以上に40代のパサパサ髪は老けて見える説…【薬剤師監修】更年期の“老け髪”対策
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
ウン十年生きてもメイクが苦手! おてもやん、人食いおばば…勇気が出る!? メイク失敗あるある6選
 メイクが上手にできなくて、「自信がない」「もうノーメイクでいいや」と諦めていませんか? でも実は、メイク上手に見える女...
前髪がぁぁぁぁ!伸ばしかけのイライラを軽減、40代に似合うアレンジ術
 前髪を伸ばしたい時、伸ばしかけの期間の煩わしさに耐えられず、結局前髪を切ってしまった経験のある人は多いはず。でも、この...
年間1,000以上の化粧品類を試して実感!忖度ナシで美容家が溺愛する部門別「超厳選4アイテム」
 みなさんは今年、どんな美容アイテムとの出合いがありましたか? 仕事柄月に100以上、年間では軽く1,000を超える国内...
初めてのTバック。冬でも履くのがおすすめな6つの理由、汚れとか気にならない?
 女性がTバックを履く時といえば、下着のラインが透けやすい夏場や、彼氏とのデートの時が多いですよね。冬にまでTバックを履...
なぜ人は酒に酔うのか?【薬剤師監修】さらば泥酔! 酒好きのための「上手な飲み方」完全ガイド
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
国民・玉木代表は好みだった? アラフォー女性「ハデなおばさん化」を回避する方法
 一時期世間を騒がせた、国民民主党の玉木雄一郎代表(来年3月3日まで役職停止)の不倫。特にお相手女性のファッションには、...
20代女子から“ママ活メイク”認定されるのは納得できん! 40代の上品な若作りメイクテクは?
 若作りを意識しすぎるアラフォー女性は気を付けて! もしかしたら年下女性から「あのアラフォー女性、もしかしてママ活中!?...
ボサ、ツル、ハミ、ポロリ…。セクシー下着&アンダーヘア処理の赤っ恥失敗談7選
 恋をした女性なら、一度はセクシー下着やアンダーヘアの処理に興味を持った経験があるはず。もちろん、彼氏や夫に喜ばれて大成...
生理期間は短縮できるの?【薬剤師監修】生理を早く終わらせたい、生理周期をズラしたい、生理の不快感ムリ!
 旅行や大切なイベントと生理が重なってしまい、憂鬱な気持ちになった経験を持つ女性は多いでしょう。そんなとき「生理が早く終...
40代以上「お疲れ顔」の原因は? 面倒でも時間がなくても「2つの工程だけ」は省略してはいけない
 40代後半くらいから、きちんとメイクもしているし、スキンケアにも気を配っているのに「疲れてる?」と聞かれてしまう頻度が...
お悩み:浮気していないのに性器がかゆい!【薬剤師監修】婚約破棄危機30代女性への処方箋
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...