怒った中年の顔は「ブス」だと知った。更年期世代がイラついた時にするべき大事なアレ

小林久乃 コラムニスト・編集者
更新日:2025-06-11 12:26
投稿日:2025-06-11 06:00

私は騒音おばさんか

 更年期になってから自分が自律神経と、エストロゲン(女性ホルモン)に支配されているのだとつくづく。全て奴らの動きによって、おばさんたちの心身のストレス量が決まるのだから、迎合するしかない。ちなみに私は妊娠、出産の経験がないのでホルモンバランスの雪崩によって、メンヘラのような状態を今、初めて経験しているらしい。体力が溢れるほどある時期なら、ホルモンバランスの乱れも太刀打ちできたのだろうか。

 根本的な治療は病院へ頼るのみだが、私はメンヘラタームに入って、ヤッバイ自分に気づいたらパッと鏡を見るようにしている。その昔、仕事上のストレスに苛まれていた友人から「いい? イライラしたら、マジで深呼吸だから。その時、自分の顔も見るといいよ。すんごいブスだから」と言われたからだ。

 何年かしてこの助言が役に立つ時がきたと、メンヘラタームに突入した際、ふと自分の顔を見てみた。とんでもない形相で、昔、奈良県で近隣住民と騒音の件で揉めた、騒音おばさんにそっくりだった。更年期プレ世代は知らないと思うので、騒音おばさんで検索してみてほしい。

 さて私、自分の顔に驚いた後はゆっくりと深呼吸をする。鼻から吸って、口から大きく吐いて。今もこの原稿を書きながら、大きく深呼吸。するとスッと気持ちが収まる。深呼吸は保健体育の時間、医療機関、ヨガ教室などで、誰もが人生で一度は勧められたはず。私は言われるたびに「いや、深呼吸じゃ、健康になるのは無理っしょ」と流していた。でも更年期という窮地に追い込まれた今、深呼吸の重要性をひしひしと感じている。バンザイ、深呼吸! 動かせ、横隔膜!!

小林久乃
記事一覧
コラムニスト・編集者
出版社勤務後、独立。2019年「結婚してもしなくてもうるわしきかな人生」にてデビュー。最新刊はドラマオタクの知識を活かした「ベスト・オブ・平成ドラマ!」(青春出版社刊)。現在はエッセイ、コラムの執筆、各メディアの構成と編集、プロモーション業が主な仕事。正々堂々の独身。最新情報は公式HP

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


参加予定の飲み会、行きたくないときあるよね…角が立たない断り方4選
「飲み会に誘われたけど、どうしても行きたくない……」  そんな気分の日は、誰にでもありますよね。今回は行きたくない飲み...
人生絶賛停滞中…スナックのお姉さんや経営者が実践するブレイクスルー
 仕事でもプライベートでも、“行き詰まった感”がハンパない時ってありますよね。見えない壁があるというか……。みなさんはそ...
ずっと会っていない「昔の友達の誕生日」が忘れられない
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
ドヤ顔で“たまたま”をチラリ! ニヤリな口元がカッコイイね
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
なぜか嫌われる人には「7つの特徴」が…!あなたは大丈夫?
 なぜか嫌われる人っていますよね。どんなに場所を変えても人から嫌われる場合、本人も嫌われる原因がわかっていない可能性があ...
男装レンタル(イケメン専門)初体験!女同士で最も心地よかったのは…
 レンタルした男性とデートができるサービスは、今や都内だけで数十以上あるほどに増殖中です。そんななか、イケメン男装さんを...
上昇志向ママ友「揚げ、汁、ポテサラ。あと3品頑張る!」止められねぇ
 上昇志向の人を見ていると、そのバイタリティーに感心してしまいますよね!  自分の成長や出世、より良くするために...
スッピンよりも「メイクした顔」を褒められたほうがうれしい
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
30代40代でも実践で変われます! なぜか好かれる人に共通する特徴9つ
 あなたの周りに、なぜか好かれる人はいますか? いつも周りに人が集まってきて、みんなに愛される……、できればそんな30代...
500mlペットボトルは花器になる!マム(菊)をもっと身近に楽しむ方法
 我が花屋がございます神奈川。昼間は半袖、朝晩には上着を着る寒暖差が激しい陽気が長く一方で、野辺に咲く菊の花の美しい季節...
夫婦インフルで「詰んだ…」それでも子供2人は感染回避!何が決め手に?
 インフルエンザが猛威をふるっています。我が家では先月、夫が会社でもらってきたインフルに私も感染して“夫婦でインフル”に...
タイムスリップしてきた? 驚くほど時代錯誤な上司の特徴5つと対処法
 職場に嫌な上司がいると、仕事がやりにくいですよね。理不尽なことを言う時代錯誤な上司にストレスを抱えている人も多いのでは...
コクハク専属ライバー「コクハクリーダーズ第1期生」が決まりました!!
 世知辛い現代社会を生きる女性のためのwebマガジン「コクハク」。このたびは「コクハク」のメディア制作に協力してくださる...
「撫でてから通るにゃ」坂道の“たまたま”とありがたいお導き
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
自分の足音を聴きながら歩く帰り道 初めての海外旅行を懐う
 日が落ちるのがすっかり早くなって、自分の足音を聴きながら歩く帰り道。  初めて海外に行ったとき、周りの会話がまっ...
台風の名前、日本でも女性の名が採用されていたら「和子」?
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...