後遺症ほぼ100%「尿意の喪失と尿閉」障害について考える

コクリコ 編集者
更新日:2019-10-22 10:30
投稿日:2019-08-27 06:00

医療ドラマでお決まりの“メロン箱”は?

 とりあえずサインはお部屋で書類を読んでからするということで、ほかに質問があるか聞かれたのですが、ずっとそわそわしていた母が「先生は『ドクターX』見てましたか?」とまさかの質問。

「見てましたよー。『ブラックペアン』も『医龍』も見てました。屋上で研修医が外科結びの練習してたでしょ? あれうちの研修医がやってるか、コクリコさん明日聞いたらいいよ」

 ええぇー! 見てたんかい。先生までテレビの話してるし、結構いろいろなドラマ見てるんだな……。

 母としては「メロン箱の下にお金がいるのか」をそれとなく聞きたかったそうなのですが、その意図は伝わらず、しばし医療ドラマの話で盛り上がっていました。

 先生からみなぎる自信、そして母の落ち着きを見ていたら、「やっぱりここで、この先生で大丈夫かも」と思え、私も落ち着きを取り戻すことができました。

お口の中の健康も重要

 ちなみに話は前後しますが、麻酔をかけての手術になるので、歯の治療とクリーニングをしてくるように言われました。

 不衛生な口腔環境だと、口の中の細菌やウイルスが人工呼吸器を通して気管や肺に入って気管支炎や肺炎を起こしたり、歯の周囲の血管から侵入した細菌が心臓内部の弁に付着し、心内膜炎を起こしたりするリスクが高くなるそう。グラグラした歯があると人口呼吸器を挿入するときに歯が折れることもあるようです。

 がん発覚から手術まで1カ月。この間に歯のクリーニングまで終えてきたんです。日頃からこまめに自分のメンテナンスをしていないと、いざというときに大変だな……と思ったものです。

 さて、翌々日の手術に備えて、軽ーい病院食を食べ、翌日から絶食です。テレビを見たり、本を読んだり、そしてこの日から毎日の体調や体重、気持ちの変化をノートに綴ることにしました。

 いよいよ手術! 頑張ってきますー! 次回(9/3公開予定)につづきます。

コクリコ
記事一覧
編集者
実用書の編集者(社畜)。アラフォー未婚のがんサバイバー2年生(進級しました!)。2018年、子宮頸がんにて広汎子宮全摘出術を受ける。現在ホルモン補充療法をしながら経過観察中。SNSをパトロールするのが趣味。“Twitter探偵”とも呼ばれる。でも幸せになりたい。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


生まれた性別で誰かが誰かに恋をした きっとそれだけのこと
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
スマホ中毒な娘にお手上げ!不要で必要な事情、鍵付き棚に入れたのに…!!
 ステップファミリー6年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
鍵シッポでつかんだ幸せを“たまたま”にたっぷり貯めこんで♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
誰かを待つのも悪くない 夜の片隅とそれぞれの大切な時間
 誰かを待つ時間、実はそんなに嫌いじゃない。街の片隅に留まるには周囲が納得する理由が必要だったりするから。  最近...
ダブル女偏の「嫉妬」の語源は何?美容院でジェラシった話。
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
先輩から「デートのチークはピンク系」デキる女アピの熱血LINE指導w
 他人からの評価を気にして、仕事や意識の高さ、モテ力など、「デキる女アピール」をしてくる女性は多いですよね。  で...
マナーを守って一緒に楽しもう!子連れライブ参戦キホンのキ
 40代女性は子育て世代。今までみたいに気軽にアーティストのライブには行けません。諦めるか、子連れで行くかの選択肢を迫ら...
飲み会でLINE交換→「えっ院長なの?」素性知った途端に本性見えたよ
 人には誰しも、表の顔と裏の顔があるものです。どんなに普段いい顔をしていても、ちょっとした瞬間に本性が垣間見えることも…...
おひとりさまって身軽だYO! ダヴィンチ、ニュートンetc.も生涯童貞!?
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...
書店パトロール空振り?いや、逆ヤバ!文具女子博の雑誌付録は使い方∞
 慌ただしい年末年始で雑誌付録をチェックできていなかったな〜と書店をパトロールしました。  ピンとくる雑誌の付録が見つ...
「わがままだね」と言われたら…悪口どころか褒め言葉のワケ
「わがまま」と聞くと、みなさんはどんなイメージを持ちますか?  私は思いっきりネガティブなイメージしかなかったのです...
元TBSアナ→画家に転身 伊東楓さん「心の中の闇が創作欲をかきたてる」
 元TBSアナウンサーで画家として活動する伊東楓さん(30)は現在、ドイツの首都ベルリンを拠点にしている。なぜ、ドイツな...
元TBSアナで画家の伊東楓さん ほぼ手ぶら&すっぴん!? メイクで現れた
 元TBSアナウンサーで、現在は画家として活動する伊東楓さん(30)と待ち合わせたのは寒の入りを迎えた東京・新宿。ドイツ...
この景色は宝物だ いつかまた理由もなく思い出すんだろう
 ふと、なんの脈略もなく浮かぶ景色がある。  小学校への通学路、家族旅行の思い出、好きな子にフラれた帰り道。どうせ...
Amazon1位の白湯用マグカップは“以外”でも大丈夫? 販売元に聞く
「Amazonベストセラー1位」のオレンジ色のワッペンよ、なぜこうもわたしの購入意欲をかきたてるのか…。「知らんがな!」...
ありがたい幸運お年玉! 激レア縞三毛猫の“たまたま”に合掌
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...