「続・続・続」待望の声続々!小泉今日子&中井貴一「最後から二番目の恋」長寿ドラマ化の可能性

更新日:2025-06-26 17:03
投稿日:2025-06-26 17:00

 春ドラマの中では断トツ人気だった。小泉今日子(59)と中井貴一(63=写真)主演のフジテレビ月9「続・続・最後から二番目の恋」。6月23日に最終回が放送され、《最高のドラマをありがとう》《いつかまたキャストのみんなと会えますように》などなど“別れ”を惜しむ声がネット上にあふれた。

 中盤7%ちょいで推移していた世帯視聴率も、最終回は8.2%(関東地区=ビデオリサーチ調べ)。TVerのお気に入り登録数は120万超え(6月25日現在)で、春ドラマのトップをキープした。

「2012年放送のシーズン1から大人気で、鎌倉で聖地巡礼が流行るなど社会現象となったドラマ。固定ファンがついているとはいえ、中居正広さん問題で視聴者からソッポを向かれたフジテレビの放送であること。それまでの木曜10時枠から月9に移動で《月9とこのドラマはピンと来ない》なんて声が出たこと。以前と変わらず人気となるか不安要素はありましたが、大成功に終わりました」(エンタメ誌編集者)

 ネット上の書き込みも他のドラマと比較すると群を抜いていて、《一家に一台長倉和平》なんて名フレーズも生まれた。言うまでもないが、中井演じる長倉和平は小泉演じる吉野千明が住む家のお隣さん。

「和平さんは、年齢を重ねるごとにその魅力がジワジワとしみ出しているキャラ。《一家に一台長倉和平》は、《こういう男性と恋愛したい!》と熱望する女性の思いを代弁した絶妙なフレーズですよね。《私の長倉和平はどこにいるの?》と多くの視聴者から探し求められている和平さんを、中井さんはこれまで以上にチャーミングに演じられたと思います」と話すのは、芸能ライターのエリザベス松本氏だ。

 千明がいよいよ60歳で還暦を迎えるという設定で、年齢を重ねた人間の心境や巻き起こる悲哀も丁寧に描かれた今作。もちろん悲哀だけでなく、視聴者に希望を与えるような、さりげない励ましもたくさん盛り込まれた“大人のホームドラマ”だった。

「今は生きることに不安ばかりが募っていく時代。千明と同じ世代のアラフィフ、アラ還だけでなく、若い世代もそうです。そんな時代の影響か、あまり刺激が強いものより、ドラマぐらいは楽しくゆるっと見ていたいという流れが来ているのかもしれませんね。NHKの『しあわせは食べて寝て待て』もそうでした。どちらの作品も淡々として現実の厳しさを描きながらも、楽しさと希望もある」(前出のエリザベス松本氏)

 それだけに「続・続・続」編の放送を待望する声もすでにあふれ返っていて、中には《渡鬼化して!》の声も。もちろん《渡鬼》とは全10シリーズが放送された長寿ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」(TBS系)のことだ。

「中井さんは放送前の取材で《誰ひとり欠けても作らないと決めていたドラマなんですよ。出演者の全員が揃って初めて成立するのが『最後から二番目の恋』で、そのタイミングだった》と答えています。おそらく弟役の坂口憲二さんの芸能界復帰を待っていたのでしょう。坂口さんが復帰した今、今後はもう少し速いペースでスペシャルや『続・続・続』編の制作があってもおかしくない。数字的に根強いニーズがあることも証明しましたからね」(在京キー局プロデューサー)

 そもそも「渡鬼」や「相棒」(テレビ朝日)のように、長~く続くことを望まれるシリーズはそう簡単に生まれるものではない。

「小泉さん、中井さん、そして“長倉家”のキャストの面々次第ですが、いまだに問題が山積しているウチにとって、視聴者の支持率が高く、スポンサーも説得しやすい『二番目の恋』のようなキラーコンテンツは、喉から手が出るほどほしい。手放したくない。だから最終回もさらなる続編を期待させる、フワッとした終わらせ方にしたのでは。実現可能性は十分あると思いますよ」(フジテレビ関係者)

「続・続・続」編をという視聴者の切なる願いは、かなうだろうか。

  ◇  ◇  ◇
 「最後から二番目の恋」高支持率の理由は一体何なのか? 【もっと読む】『続・続・最後から二番目の恋』小泉今日子&中井貴一が羨ましい…“生存確認”できる異性の友達を求める女性心理…では、その心理に迫っている。

エンタメ 新着一覧


“電撃婚”大谷翔平の心を射止めた妻はプロ中のプロ彼女。目標はダル夫婦?
 2月29日16時42分のことでした。NHKで衆院政治倫理審査会(政倫審)の中継を見ていたら、<大リーグ・大谷翔平選手 ...
【台湾ルポ】台湾人の祈り方「拜拜」が酔狂的でエキセントリックすぎる!
 日本からのアクセスも良く、週末や連休を利用して旅行が楽しめる海外として人気の「台湾」。台湾グルメを満喫したり、観光スポ...
2024-03-07 18:24 エンタメ
「買い物ブギ」圧巻のステージ!“キングカズ長男”覚醒、スズ子の虜に
 ワンマンショーに向けて稽古や衣装合わせが続く中、スズ子(趣里)は新しいマネージャーのタケシ(三浦獠太)の様子を見て不安...
桧山珠美 2024-03-01 14:30 エンタメ
タナケン「業界」発言に違和感 喜劇界でも演劇界でもないワードチョイス
 タナケン(生瀬勝久)が入院したと聞き、山下(近藤芳正)とスズ子(趣里)は、タナケンの見舞いに行くことにする。  ...
桧山珠美 2024-02-27 15:05 エンタメ
NHKさん、スーパー家政婦・大野さんのレシピ本出版のご予定は?
 大野(木野花)が家政婦としてスズ子(趣里)の家に来て半年、愛子(小野美音)はニンジンを食べられずにスズ子を困らせていた...
桧山珠美 2024-02-26 16:00 エンタメ
芦田愛菜が少し嫌いになりそう…「さよならマエストロ」本筋以外が楽しみ
 イケメンの息子はやっぱりイケメンです。TBS日曜劇場「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」を見ながら、確信...
恐るべし、大野さん! おてんば愛子を“瞬殺教育”、白い割烹着は信頼の証
 茨田りつ子(菊地凛子)の紹介で、大野晶子(木野花)がスズ子(趣里)の家政婦として働くことになる。  この日のスズ...
桧山珠美 2024-02-24 13:55 エンタメ
錦戸亮“主演抹消過去”もバネに復活!山ピー、平野ら民放地上波で続々躍動
 2月23日、「不適切にもほどがある!」(TBS系、以下「ふてほど」)に錦戸亮(39)がゲストで登場し、大反響を巻き起こ...
こじらぶ 2024-02-24 16:04 エンタメ
痛快すぎるりつ子のひと言、“眼鏡会計ババア”でざわつかせた女優登場!
 スズ子(趣里)は、羽鳥善一(草彅剛)に新曲にはブギの歌を書いてほしいとお願いする。  はじめは、ブギが続けば面白...
桧山珠美 2024-02-22 15:05 エンタメ
デカッ!急成長を遂げた2歳の愛子にびっくり、愛助さん似?
「東京ブギウギ」に続き、「ジャングル・ブギー」もヒットさせたスズ子(趣里)は、仕事に育児に大忙しの日々を送っている。 ...
桧山珠美 2024-02-19 17:00 エンタメ
「ふてほど」磯村隼斗の白ブリ姿がマッチ! 錦戸亮出演にアノ人も続く?
 あれからムッチ先輩の白ブリーフ姿が頭から離れません(笑)。ほどよく均整の取れたムッチ先輩の細マッチョな肉体に清潔感あふ...
中島健人まさかの大炎上 熱愛報道時の“友人の1人”発言が矛盾ではない訳
 Sexy Zoneからの卒業を発表している中島健人に熱愛スキャンダルが発覚し、彼の発言の矛盾を指摘する声が相次いでいま...
堺屋大地 2024-02-24 14:24 エンタメ
「キターーーー!」で思い出す目薬のCM、趣里の細体型が映えたヒョウ柄
 スズ子(趣里)は、タイ子(藤間爽子)と語り合う。夢を叶えたスズ子と、どん底にいる自分を比べると惨めで恥ずかしいというタ...
桧山珠美 2024-02-16 15:43 エンタメ
“昨日の敵は今日の友”というけれど…NHKさん、展開についていけません
 スズ子(趣里)は靴磨きの少年・達彦(蒼昴)に会いに行く。達彦にタイ子(藤間爽子)との思い出話をし、達彦からは、タイ子の...
桧山珠美 2024-02-15 16:25 エンタメ
偶然が過ぎる親友との再会、「やさぐれタイ子の8年間の謎」が気になる
 昭和23年、羽鳥善一(草彅剛)がスズ子(趣里)に送った「東京ブギウギ」は、明るいブギのリズムが人々の心をつかみ、空前の...
桧山珠美 2024-02-12 14:30 エンタメ
ムロツヨシは「男の顔は履歴書」を地で行く 伸びしろだらけのイケメン説
 先週のテレビはさながらムロツヨシ・ウィークでした。フジテレビ系「だれかtoなかい」、TBS系「日曜日の初耳学」「櫻井・...