2. 生理前に便秘になる理由
生理前に便秘になる3つの主な理由を紹介します。
2-1.ホルモンの影響
女性のからだは、生理によってホルモンバランスが大きく変化します。とくに、生理前には「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の分泌量が増えます。
プロゲステロンには妊娠を維持するためにからだをリラックスモードにする働きがあり、その影響で腸が便を送り出す蠕動(ぜんどう)運動が弱まってしまうのです。さらに、水分を体内にためこもうとする作用もあるため、便が硬くなりやすいのです。
2-2.自律神経の乱れ
生理前は交感神経が優位になるため腸の働きが鈍くなり、便がたまりやすい状態になります。
また、イライラや不安感、眠気などのストレス症状によって、腸内環境が悪化することも。このように、ストレスは腸の血流を悪化させて機能を低下させるため、それにより便秘になり、またイライラしてストレスがたまる…という悪循環に陥りやすくなります。
2-3.食欲や生活習慣の変化
生理前になると、甘いものや脂っこいものを食べたくなるという人は多いですよね。これもホルモンバランスの影響です。
ただし、このように糖質や脂質が多い食事は、腸内の悪玉菌を増やし、腸内環境を悪化させる原因となります。
また、生理前は眠気や倦怠感により運動量が減ったり水分の摂取量が減ったりするため、便秘が悪化しやすいタイミングだといわれています。
3. 生理前の便秘をやわらげる対策
生理前の便秘に悩む人に、おすすめの4つの対策を紹介します。
3-1.食事を見直す
便秘対策には、食事の改善が基本です。とくに、意識したいのは不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の摂取のバランスです。
「食物繊維」というとごぼうや豆類に含まれる不溶性食物繊維をイメージする人も多いかもしれませんが、海藻類や納豆に含まれる水溶性食物繊維も併せて摂ることで、便のかさを増やしながらスムーズな排便が期待できますよ。
また、キムチやヨーグルト、味噌などの発酵食品も、腸内の善玉菌を増やし腸内環境を整える効果が期待できる食材です。
さらに、忘れてはいけないのが水分補給です。便を柔らかく保つためには、1日1.5~2リットルを目安に水分を摂取してください。常温か白湯で摂ると、からだの冷えも防げますよ。
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