私が『愛の、がっこう。』に重ねた親との苦しい関係。振り返ってわかる“完璧じゃない”からこそ得られたもの

mirae.(みれ) ライター
更新日:2025-10-02 11:45
投稿日:2025-10-02 11:45

 フジテレビ系で放送されたドラマ『愛の、がっこう。』を観ながら、ふと「わたしの親も、今で言えば“毒親”だったのかもしれない」と思い出しました。

 アラフィフになった今、ようやく振り返れるようになった、家族との距離と、あの頃の記憶を振り返ります。

【こちらもどうぞ】推し活ロス、将来の不安…独女にこそ「サウナ」を勧めたい。暑苦しい場所が“居場所”に変わった理由

『愛の、がっこう。』が描く、愛と支配の境界線

 2025年夏に放送されたドラマ『愛の、がっこう。』(フジテレビ系)。

 支配的な父親のもとで厳格に育てられた教師・小川愛美(木村文乃)と、母親の愛を知らずに育った学習障害を持つホスト・カオル(Snow Man・ラウール)。全く異なる環境で生きてきたふたりが、互いの傷を抱えながらも少しずつ心を通わせ、“禁断の愛”を紡いでいく物語です。

 主人公のひとりである愛美は、娘を「大切に思うがあまり」、人生すべてを管理しようとする父親のもとで育ちました。


“愛すること”と“支配すること”の境界線が曖昧な父親に、生き方まで握られていた彼女。第11話で母親が放った「愛美もわたしも、あなたの所有物ではありません!」という言葉が、その関係性の歪みを象徴しているように感じました。

 一方のカオルは、愛情の名を借りて息子に執着し続ける母親に育てられます。親元を離れホストになっても金の無心をしてくる母親。依存と罪悪感で縛る“母の愛”は、彼の心に深い傷を残していました。

 そんなふたりの姿を見て、ふと自分の過去を思い出しました。

mirae.(みれ)
記事一覧
ライター
アラフィフのフリーライター。ライター歴は15年以上。いろいろこじれて48歳で処女卒業。現在は性に奔放で貪欲に、独身生活を謳歌中。
X

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


素直に言えない感謝の気持ちを「カンパニュラ」に込めて
 梅雨も近づいた、ある日の出来事。猫店長「さぶ」率いる我が花屋に、悩めるお客様がご来店でございます。 ワタクシ「何...
人生が好転するタイミングって? チャンスを逃さないために
 どん底にいるときに待ち望んでしまうのが「救いの手」。この状況から抜け出したい……誰かなんとかしてくれたら……そんな風に...
自分の魅力に気づいてない 無自覚"にゃんたま”にメロメロ
 きょうは、猫界の「イケにゃん」について考えます。  多くの雄猫を見てきて、雌猫にモテているのは、恰幅の良い喧嘩の...
同性からも距離を…“慇懃無礼な女性”が送る非モテLINEの特徴
 社会には、うわべだけ丁寧に見えて実はすこぶる失礼な「慇懃(いんぎん)無礼な人」も散見されます。こういったタイプは、自己...
無理して損してない?“強がり女子”の特徴&克服する3つの方法
 本当は大丈夫ではないのに、いつも「大丈夫!」と言ってしまう“強がり女子”。そんな彼女を見て、周囲の人は「1人でも生きて...
愛猫が誤飲疑惑!救急病院で手術してお腹から出てきたのは…
 ある朝、突然嘔吐を繰り返し、ぐったりと元気をなくした生後10カ月のメス猫・虹ちゃん。動物病院に行くも原因がはっきりとし...
仲良し家族のLINEあるある5選♡ 幸せを感じちゃう面白い内容
 多くの場合、仲良し家族はLINEグループを作っているそう。そんなLINEを覗いてみると、それぞれの家族の独特の世界観を...
生田緑地ばら苑で「ベルばら」を思う 2021.5.15(土)
 生田緑地ばら苑に行ってきました。雑木林を抜けると春のバラが豪華絢爛に咲き乱れていました。まさに秘密の花園。マスク越しに...
カギは後輩にあり!あなたが良い先輩なのかを簡単に知る方法
「自分は先輩としてちゃんとやれているのか」と考えたことはありますか?私は後輩がいる時は常に気になっていたし、考えていまし...
防波堤でほっこり"にゃんたま”君の視線の先には何がある?
 きょうは、お日様で温まった防波堤のコンクリートにぺったりお腹をつけ、ほっこりのにゃんたま君。  お饅頭みたいな平...
“母の日”にもらったカーネーション鉢を長持ちさせる6つの秘訣
 毎年母の日が過ぎて1週間ほど経ったころ、花屋には電話やご来店などでご相談にやってくる方がポツポツいらっしゃいます。「花...
スーパー&コンビニでGet!ご馳走ビール3選 2021.5.11(火)
 ビールが好きです。根っからのビール党です。「ビールはお腹がいっぱいになるから苦手」という意見がわかりません(笑)。むし...
敬遠されがち…思い込みが激しい人の5つの特徴&脱け出す方法
 何気ない人の言葉や行動に傷ついたり、落ち込んだりすることってありますよね。実は、そんな人の中には、思い込みが激しい人も...
フェチ心をくすぐる1枚! "にゃんたま”の毛繕いにドキドキ
 きょうは、毛繕い中に失礼します。視線はにゃんたま様の見事なωに一点集中。  ポロリ(こぼれ落ちる様)やチラリズム...
やりたいことがわからない…自分の「好き」を見つけるには?
 好きなことで生きていく……なんて言葉がもてはやされる昨今。そんなこと言われても、好きなことなんてわからないよ!という人...
満月と東京スカイツリーの話 2021.5.9(日)
 4月27日の満月は、ピンクムーン(Pink Moon)でした。  アメリカでは4月の満月を「ピンクムーン」と呼ぶ...