3-2.深い呼吸を意識する
イライラしたり涙が止まらなかったりするときは、3分間だけ時間を作って深呼吸をしてみましょう。意識して深い呼吸をすると、副交感神経が働き、気持ちが落ち着いてきます。神経が高ぶっていて眠れないときは、寝る前の深呼吸もおすすめですよ。
3-3.太陽の光を浴びる
「最近、気分が落ち込みやすい」という人は、セロトニンの分泌量が減っているのかもしれません。心当たりがある人は、毎朝太陽の光を15~30分浴びましょう。そうすることで、体内の必須アミノ酸であるトリプトファンがセロトニンに変化し、リラックス効果が期待できます。トリプトファンは体内で自動で生成される物質ではないので、バナナや大豆製品から摂取してくださいね。
さらに、朝にセロトニンが生成されると、夜には睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンに変化します。メラトニンは睡眠の質を高める働きを持つホルモンなので、眠りの浅さに悩んでいる人にも日光浴はおすすめです。
3-4.からだの内側からのケア
気持ちの不安定さは、ホルモンバランスや自律神経の乱れが原因と考えられます。
その場合は、根本改善を目指す漢方薬の服用もおすすめ。漢方薬は、自律神経やホルモンバランスの乱れを整えたり、睡眠の質を高めたりする効果が期待できます。自分の悩みや体質に合わせて、最適な漢方薬の服用を検討するといいでしょう。
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4. 自分を責めすぎないで
「今まで、自分がすぐ泣きたくなるのは子どもみたいだと思っていましたが、この年代特有のことなんですね。そう思ったら、少し自己嫌悪感が薄れた気がします」
「誰だって、睡眠不足だったり疲れがたまっていたりすると、本来の自分らしくいられないこともあるわ。そんなときは、すぐに自分を責めずに原因を考えてみるのがおすすめよ。もしかしたら、ちょっと考え方や生活習慣を変えるだけで、イライラの原因が取り除けるかもしれないわ」
「ありがとうございます。そう言ってもらえて、気持ちが楽になりました。また何かあったら、相談させてください!」
スッキリした表情でサロンを去っていくレイさんを、えりのボスは笑顔で送り出しました。
★サロン「コクハク」のオーナー えりの
顔と口調は若いものの、年齢不詳。タヌキか妖怪の噂も囁かれる謎めいた主人だが、ココロやカラダ、健康に関する知識はズバ抜けており、何気にハイスペック。ムスメ時代に苦労してるため、自分より“後輩”の女にはしあわせになって欲しいと願っている。愛称は、えりのボス。
(漫画/腹肉ツヤ子)
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<この記事の監修者>
あんしん漢方薬剤師 中田 早苗(なかだ・さなえ)
デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-youtubeチャンネルでは、お薬最適化薬剤師として「無駄な服薬はお財布と体の敵!」をモットーに薬の最適な選び方を解説する動画を公開中。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
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