手足が寒くて眠れない…!「冷え不眠」に心当たりない? 悪化の要因とぽかぽか快眠テク【医療従事者監修】

コクハク編集部
更新日:2025-10-31 11:45
投稿日:2025-10-31 11:45

3. ぽかぽか&ぐっすり眠る方法

 手足が冷えて夜に眠れない人は、前述の生活習慣のうち、心当たりがあるものを改善しましょう。また、以下の方法もおすすめです。

3-1.温活を習慣化

 冷えが気になる人は、「寒い」と感じたときだけではなく、普段から温活を習慣化するようにしましょう。

 たとえば、入浴は体温より少し高い温度のお湯に15~20分浸かるのがおすすめです。からだの深部まで温まると血流が改善し、肩こりや頭痛の解消が期待できますよ。さらに、副交感神経が優位になるためリラックス効果も期待できます。

 寝る前に湯たんぽや電気毛布で足元を温めたり、ショウガや根菜のように、からだを温める食材を摂ったりするのもおすすめ。

 温かいスープを飲むことで、からだの内側から温まりますよ。

 ただし、緑茶やコーヒーのようにカフェインが含まれる飲み物は覚醒作用があるため、就寝の3時間ほど前からは控えましょう。

3-2.薬の服用も選択肢に

 生活習慣を改善しても寝つきが悪いという場合、睡眠導入剤などの薬の服用を選択肢に入れるのもいいでしょう。ただ、睡眠導入剤は「なんとなく抵抗がある」という人も少なくありません。

 そういう場合は、漢方薬の服用による体質改善を目指すのがおすすめ。

 たとえば「当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)」は冷えを伴うタイプの不眠に用いられることがあります。漢方薬は、一般的に西洋薬よりも副作用が少ないといわれているので、心理的なハードルも低く感じられるのではないでしょうか。

 ただし、漢方薬は体質に合わせて薬を選ぶ必要があります。自己判断で選ばず、必ず医師や薬剤師、登録販売者に相談してから服用してください。

 スマホで気軽に専門家に相談できるオンライン個別相談も話題です。

 スマホで完結できるので、対面では話しづらいことも気軽に相談が可能。お手頃価格で不調を改善したい人は、医薬品の漢方をチェックしてみましょう。

4. 冷えを内側から改善してぽかぽかに!

「冷え症などの言葉を聞くたびに、冷えって体質だから治らないもので、耐えなければならないと思っていたのですが…。改善方法っていろいろなものがあるんですね。温活も、今まで興味はあったのですがやったことがなかったので、早速今夜から始めてみます」

「温活にもいろいろあって、生活リズムや性格的に合わないものもあるかもしれないわ。そんなときは無理せず、違う温活を試してみてね。なかなか合うものが見つからなかったら、ぜひまた相談してちょうだい」

「はい、ありがとうございます。ぐっすり眠れるように、いろいろ試してみます!」

 清々しい表情でサロンを去っていくアヤさんを、えりのボスは笑顔で送り出しました。

★サロン「コクハク」のオーナー えりの

 顔と口調は若いものの、年齢不詳。タヌキか妖怪の噂も囁かれる謎めいた主人だが、ココロやカラダ、健康に関する知識はズバ抜けており、何気にハイスペック。ムスメ時代に苦労してるため、自分より“後輩”の女にはしあわせになって欲しいと願っている。愛称は、えりのボス。

(漫画/腹肉ツヤ子

  ◇  ◇  ◇

<この記事の監修者>

あんしん漢方薬剤師 中田 早苗(なかだ・さなえ)

 デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-youtubeチャンネルでは、お薬最適化薬剤師として「無駄な服薬はお財布と体の敵!」をモットーに薬の最適な選び方を解説する動画を公開中。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。

「あんしん漢方」を詳しく見てみる

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ビューティー 新着一覧


美髪の秘訣はマヨネーズでマヨシャン!? 人には言えないオモロ美容法6選
 世の女性の多くは、綺麗になるためにいろいろな努力をしています。筋トレやスキンケア、エステなど、良いと言われたものはすべ...
今さらですが「ヌン活」ってなに? 赤っ恥をかかない服コーデの正解
 肌寒くなってきたこの頃、秋本番です。秋といえば、グルメやスイーツですが、より優雅に雰囲気まで味わうなら「ヌン活」がおす...
性交渉でできもの!?【専門家監修】デリケートゾーンの異変とケア方法
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
ショック! まつ毛サマがごっそり抜けた…今すぐ見直したい5つの悪習慣
 洗顔やメイクの際、まつ毛がごっそり抜けた経験はありませんか? 突然抜けたら、誰だってびっくりしますよね。「どうしよう…...
40代はVIO脱毛のやり時!でもアンダーヘアどこまでなくそうか問題が…
 アンダーヘアを脱毛する若い女性が増えていますよね。でも、40代を過ぎるまで自然体で過ごしてきた女性にとっては、どこまで...
40代おブスアイメイク、同じアイシャドウでも塗り方で激変するテク3選
 アイメイクには、欠かせないアイシャドウ。毎日のメイクにおけるマストアイテムであるにもかかわらず、塗り方を間違えてしまう...
仕事終わりに突然のお誘い…ってか合コン!? ボロボロ姿を一瞬で整える法
 社会人生活を過ごしていると、「今日、◯◯社の人たちと飲みに行かない?」と仕事終わりに突然のお誘いが舞い込むことがありま...
40代でニット帽?ちょっと待った!今年こそ卒業を考えたほうがいい理由
 秋めいてきたこの頃。「そろそろニット帽でも出そうかな♪」なんて思っている40代女子はちょっと待った! もしかして、その...
“メンタル繊細”で生きづらい?【専門家監修】HSPの特徴と即セルフケア
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
夏の終わりの肌トラブル、放置プレーしてない?日焼け・毛穴・乾燥ケアを
 暑い日が続いていましたが、ようやく秋らしい気候に。夏が終わって肌の変化に気づいたり「あれ、なんか老けたかも……」とショ...
ほんのり臭ってる? 40代の加齢臭対策に「ちょっといい♡」プチプラ3選
 40代を迎えると、自分の発するニオイが、ふと気になる場面も増えますよね。「あれ? なんだか臭いかもしれない……?」とい...
大正時代の化粧品!?「コスメ今昔」パック、オイル…美への憧れは一緒
 みなさんは、普段から手にしている化粧品の昔の姿を想像したことはありますか?  筆者は先日、クラブコスメチックス...
7700円の費用対効果は?DIOR「ジャドール」で洗体→フェロモン放出!
 1本(200ml)7700円のボディソープを購入しました。200mlといえば、水コップ1杯分の量です。もちろん、こんな...
特別なオトコしか知らない♡ 実は気に入ってる顔や体のパーツ8選
 絶世の美女ではなくても、どこか一つ自分の顔や体に気に入っているパーツがあると自信がつきますよね! 自分の魅力を知って大...
サウナは美の宝庫♡ 綺麗になりたい女性に嬉しいメリット5選
 近年大ブームが再到来している、サウナ。主に社会人の男性から人気のサウナですが、女性にとっても嬉しいメリットがたくさんあ...
秋はやっぱりチェック柄!40代でも痛見えしない4種類と着こなしルール
 猛暑から、一気に秋めいてきましたね! 秋になると気になるのがチェック柄の洋服。カジュアルにもクラシカルにも着こなせるチ...