夜職の女が店外で“カスハラ”する謎。「お客様は神様」に物申したい!

おくげちゃん 漫画家・イラストレーター
更新日:2025-12-12 08:00
投稿日:2025-12-12 08:00

柔和で丁寧な態度=弱さじゃない

「無理に飲ませてくる客がいて、本当に嫌だ~」と言ってたくせに、なんで飲めないと言ってる人に強要してんの?

「急かされたくない」と言ってたくせに、飲食店での注文や会計をイライラした態度で急かしてんのは何事?

 あなたが散々言ってたように、お金を払えば神様になってなんでも許されるわけじゃないんですけど。

 あんたたちみたいなのがいるせいで、水商売の印象がますます悪くなってんだよ馬鹿野郎!!

 特に、夜職でしか通用しないような人間のなかには、柔和で丁寧な態度=弱さだと思っている人が少なくないんですよ。

 いい歳こいた大人が情けないですが、おそらく普段からその価値観になってしまう環境にいるんだと思います。

 その証拠に、スナックのママや、売り上げ上位のホストさんなんかは大変おだやかで、ものすごく綺麗に飲んで帰られるので。

心を強く今月を乗り切りましょうね!

 うーん…。なんだか書いているうちに、物悲しくなってきました。

 次に同じような場面に遭遇したら、かわいそうな人なんだなという目で見ることにして、自分の心を守りたいと思います。

 最後になりましたが、冒頭の三波春夫先生のお言葉は、「歌う時はすべての雑念を取り払い、神様に捧げるように歌う」という心構えのための言葉であり、どんなカスハラも耐えなさいという意味ではありません。

 時に「三波春夫が憎い…!」と唇を噛み締めていた自分をひっぱたきたい。接客業のみなさん、心を強く今月を乗り切りましょうね!!

 そして大人のみなさんが良いお酒を楽しめるよう、心から祈っております!

【登場人物紹介】

モジョ子:自信が欲しい主人公。気の強いお姉さんたちに振り回される日々。

コミ:どろんぱの人気ホステス。明るく聞き上手だが、酒乱なのがたまにきず。

マキさん:どろんぱナンバーワンホステス。おっとり毒舌系。三人の子持ち。

コミ:どろんぱのママ。従業員を娘のように思っており、厳しくも優しく接する。

おくげちゃん
記事一覧
漫画家・イラストレーター
酒呑みまんが家。ふしぎで妖しい話を描いています。就活が嫌すぎて3年間ドイツに逃亡するなど放浪癖あり。京都市出身、東京在住。水商売歴10年。XInstagramでは毎日漫画を更新中。実績などはこちら

ライフスタイル 新着一覧


あなたにとっての「過去」はいつ? 過去を閉じ込めた空間で
 過去という言葉の意味が広すぎて、思い浮かべるイメージがまったく違うと気づいた。  ある人は自分が小さかった頃を、...
経験は「ナマモノ」…感情も感度も“錆びた大人”になっていませんか
 人生において経験は重要ですよね。これから先の未来や、あるいは後輩たちを助けられるかもしれません。  だけど昔の経験に...
15キロ太ったからつまんないの? “サイズ44”に教えられた自分の本音
 2度の出産と加齢と腰のヘルニアを経て、5年をかけて15キロ太りました。実はそれについては人が思うほどは気にしていない…...
奢り奢られ問題…リュウジ氏にもう港区くるなよ?の反論、私達が学ぶこと
 ネットを大いに騒がせた「奢り奢られ問題」。料理研究家のリュウジ氏のSNS投稿が火種となり、多くの意見が寄せられました。...
「出世したくない人」激増のナゼ 共通する特徴と4つの理由に妙に納得…
 令和の今、社会人の中でも「出世したくない」と考える人が非常に増えているようです。少し前まではどうにかして出世してやろう...
5年に1度の逸材にゃ!ノーブルすぎる“たまたま”に思わず合掌
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
26歳ギャラ飲み女子の貯金額は3000万円!昼はOL、非港区系の堅実生活
 経営者や著名人、人気のインフルエンサーも利用する「ギャラ飲み」なるサービスって知っていますか? 東京都内のみならず、全...
いくつになっても、誰かに褒められるのはやっぱりうれしい
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
ハロウィンの新顔!小粒な「ソラナムパンプキン」は枝にぶら~んぶら~ん
 まもなくハロウィン。猫店長「さぶ」率いる我が愛すべきお花屋さんに、今年も大きなパンプキンが店頭を占拠する季節がやってま...
出産を機に中途半端なキャリアに…今にマッチした働き方は?
 先日X(旧Twitter)で、米ハーバード大学教授のクラウディア・ゴールディン氏がノーベル経済学賞を受賞したニュースを...
シンデレラ城より“我が城”が好き!LINEが示すめんどくさがりやの実態
 めんどくさがりやの人は、できるだけ身動きしないで済むように、いろいろな方法を駆使し、少しでも楽な生活を追求していますよ...
水しぶきの向こうに見えた太陽 長く暑かった季節を偲んで
 次の季節に向かうとき、少し寂しくなるのはなぜだろう。  高3の夏の終わりに自分の手でプールのカギを閉めたときとは...
出産で疎遠に…結婚後に態度が変わる女友達の特徴&無理しない付き合い方
 学生時代に仲の良かった女友達も、結婚した途端に疎遠になってしまったというのはよくある話です。どうせなら、結婚しても長く...
発達障害グレーゾーンの長男が憎い…ある一言で私の何かがプツンと切れた
 ステップファミリー6年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
パーフェクト“たまたま”の精悍&クールな眼差しに痺れちゃう
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
ゴールデンボンバーの「女々しくて」は言い得て妙だった!
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...