謎の騒音でマンションの住人から孤立…真由さんのケース#4

神田つばき 女と性 専門ライター
更新日:2020-01-11 06:55
投稿日:2019-10-06 06:00
 夫のモラハラ行為に耐えかねての心療内科通いが、なぜか「奥さんの発作で旦那さんが苦労している」という事実無根の噂に変わり、傷ついた真由さん。夫とは離婚に向けた話し合いができないまま、さらにマンション内で孤立を深める出来事が……。

管理会社から身に覚えのない苦情を指摘される

 ある日、真由さんはマンションの集合ポストにお知らせの紙が入っているのに気づきました。差出人は管理会社で、件名は「居住の皆様にお願い」となっています。

「最近、当マンション内で深夜の騒音が報告されています。夜間の物音は構造上壁を伝わって他のお宅に騒音となって響き、思わぬ迷惑となります。大きな足音、また壁を叩き続けるなどの迷惑行為にはくれぐれもご注意ください」

 このような「お願い」は全居住者に配っているように見えて、実は原因となっている部屋のポストにだけ投函する、と前にネットで読んだことがありました。真由さん宅が深夜の騒音の出どころだと誤解されているのでしょうか。真由さんは心療内科で処方された睡眠導入剤をのんでいるため、物音で起きたことはありませんが、もしかしたら夫は何か知っているのかも知れません。

夫がどんな行動を取るか試してみると…

 真由さんは一度読んだその紙を、そっとポストに戻しておきました。夫がそれを読んで、どんな反応をするか知りたかったのです。帰宅した夫はチラシや郵便物を持ち帰ったようでしたが、何も言いません。翌朝、夫の出勤後にゴミ箱を見ると、「居住の皆様にお願い」の紙は固く丸めて捨ててありました。

 このお願いを読んだ形跡があるのに、夫が何も言わないのは違和感があります。理事長夫人が真由さんの心療内科通いのことで噂を立てている……と、怒鳴り込もうとまでした夫が、今度は騒音を疑われているのに何も言わないのです。夫の行動は何かおかしい、とやっと真由さんは気づきました。まずできることは、深夜の騒音の原因を突き止めることです。

神田つばき
記事一覧
女と性 専門ライター
離婚と子宮ガンをきっかけに“目がさめて”女性に生まれたことの愉しみを取り戻すべく、緊縛写真のモデルとライターに。私小説「ゲスママ」、イベント「東京女子エロ画祭」「親であること、毒になること」などを企画。最近は女犯罪者や緊縛表現者に関するZINEの制作・販売を開始。Xnoteblog

関連キーワード

ラブ 新着一覧


唯川恵さんに聞く 不倫・略奪・腐れ縁…恋愛の「後悔しない落とし前」
 女優・広末涼子が鳥羽周作シェフとの年内結婚に向け、意思を固めたという報道に世間はふたたび反応し、賛否こもごもの議論が渦...
ウザ男をやんわ~りと撃退する「もう連絡しないで」の遠回しな言い方6選
 好きでもない男性から何度もしつこく連絡が来ると困りますよね。「できるならもう連絡しないでと言いたい…」と、モヤモヤして...
恋バナ調査隊 2024-01-12 06:00 ラブ
ただのおっさん化にあらず! 妻が思わず夫に惚れ直す瞬間5選
 結婚生活が長いと夫は“ただのおっさん”化。最後にときめいたのいつだった…? とすっかり枯れたあなたに、女性が夫に惚れ直...
恋バナ調査隊 2024-01-12 06:00 ラブ
婚活前に「4つの自己分析」をする効果 自分を知ればスムーズに進む!
 婚活でよくあるのが、自分を見失って病んでしまうこと。婚活を進めていくうちに「私って何で結婚したいんだっけ…?」と自分の...
恋バナ調査隊 2024-01-12 06:00 ラブ
男ウケ抜群! 笑うと目がなくなる「クシャ笑顔」を徹底攻略
 目がなくなるくらいクシャッと笑う女性を見ると、同じ女性でも「めっちゃ可愛い! 惚れそう!」とキュンキュンしてしまいます...
恋バナ調査隊 2024-01-11 06:00 ラブ
「私が悪かった…」自分が原因で離婚したことを後悔する妻たちのケース
 離婚をしてスッキリしている女性たちだけではありません。中には「自分が悪かった」と、反省し後悔している人もいるようです。...
恋バナ調査隊 2024-01-11 06:00 ラブ
マンネリ化はイヤ!パートナーとラブラブでいるための会話術
 ラブラブ具合が落ち着いてしまい、パートナーとの会話で、少し距離を感じる時はありませんか? 「あれ? 何となく会話...
若林杏樹 2024-01-10 06:00 ラブ
地味にストレス、気まずさMAX!家庭内別居中の在宅勤務どう対応する
 新型コロナウィルスの流行後から、働き方の主流になってきた在宅勤務。「出社せずに家で働けるなんてラッキー!」と喜ぶ人が多...
恋バナ調査隊 2024-01-10 06:00 ラブ
他に好きな人がいるまま付き合うってど?経験者が語る“後悔なしメンタル”
 あなたは、好きな人がいる中で他の男性から想いを告げられたら付き合いますか? きっと少なからず「他の人に気持ちがあるのに...
恋バナ調査隊 2024-01-10 06:00 ラブ
安易な同居は地獄! 姑との付き合いで大事なたった1つのこと
 セックスレスや婚外恋愛、セルフプレジャーをテーマにブログやコラムを執筆しているまめです。  私は新婚当初、姑と二...
豆木メイ 2024-01-09 06:00 ラブ
ビジュよければ浮気もしゃーなし!彼の顔が好きすぎる女性が許せる5項目
「男は顔じゃなくて中身」なんて言葉がありますが、あなたはどう思いますか? 内面ももちろん大切ですが、「顔が好きだから許せ...
恋バナ調査隊 2024-01-09 06:00 ラブ
「好きだけどしたくない…」セックスを拒む心理&お預けくらった男の意見
 大好きな男性に対しては、自然と「セックスしたい」と思う女性が大半なはず。しかし、中には「好きだけどしたくない!」と拒ん...
恋バナ調査隊 2024-01-08 06:00 ラブ
「夫の顔は好みじゃない…」見た目以外で結婚した女性たち、何優先させた
「一生見るんだから、結婚相手のルックスはどストライクがいい!」と、“顔”で選ぼうとしている女性は少なくないはず。ですが「...
恋バナ調査隊 2024-01-08 06:00 ラブ
話しかけづらい女性オーラ出してる? 男性が寄りつかない人に3つの特徴
 合コンや婚活をした時など、男性にたくさん声をかけられる女性と、周りに男性が寄ってこない女性がいますよね。「もしかして私...
恋バナ調査隊 2024-01-08 06:00 ラブ
わかんない→なんで→てかさは危険フラグ 振られそうな時のLINEが沁みる
「私、そろそろ振られるかも…」と察した時、あなたは相手にしがみつこうとしますか? それとも別れを覚悟するでしょうか。 ...
恋バナ調査隊 2024-01-07 06:00 ラブ
「強い女」は敬遠される? 男ウケを気にするなら実践すべき3つのこと
 女性からすると「強い女」って憧れますよね。でも男性の中には「強い女が苦手」という人もいるそう…。とはいえ、強く生きてい...
恋バナ調査隊 2024-01-07 06:00 ラブ