犬でなく人間だったらと思うと…モラ気質なワンコの実態3選

並木まき ライター・エディター
更新日:2019-10-15 06:00
投稿日:2019-10-15 06:00
 モラハラ気質は、人間だけに限ったお話ではないのかもしれません。「うちの犬が人間だったら、モラ男(モラ女)に違いない…」と、ワンコの性格に頭を悩ませる飼い主も……。
 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とし、愛玩動物飼養管理士の資格を有する並木まきが、モラハラちっくなワンコの飼い主が抱える苦悩をご紹介します。

1:気に入らないことがあると粗相で抗議!

「うちのポメラニアンは、もう4歳になるのに、わがままな性格です。お留守番が大の苦手で、さらには家族が家にいるときも常に構ってもらわないと、気がすまないタイプ。でも、四六時中ワンコに構っているわけにはいかないので放置しておくと、必ず、家族の“大事なもの”に粗相をします。

 “大事なもの”を選別する能力も高く『なんでわざわざ、そこに…』って感じです。どんなにしつけても治りませし、あの子は人間だったらモラ子になっているに違いない…」(37歳女性)

 思い通りにならないと、当てつけで粗相するワンコも少なくありません。個々の性格が関係している部分もありますが、“大事なもの”に当てつけをするあたりは、確かに、モラ気質がチラ見えしているのかも!?

2:“好き嫌い”だけで怒りをぶちまける

「我が家のヨーキーは、3歳のオス。子犬の頃から吠えグセのある子でしたが、大人になってからも、家の前を誰かが通るだけで唸ったり吠えたりと忙しいワンコです。自分が好きな人や仲のいいワンコが通りかかるときには吠えず、見知らぬ人や気に入らないワンコが通ると、烈火のごとく吠えまくって、どう制しても鳴き止みません。

 ご近所迷惑だと思うので、プロのトレーナーに頼んでしつけも試みたんですが、まったく改善されず。これまで何匹も犬を飼っていますが、あれだけ怒りん坊な性格のワンコは初めて。モラハラ気質を感じますね…」(34歳女性)

 ヨーキーは警戒心が強い犬種とも言われます。しかし自分の“好き嫌い”だけで警戒の対象を派手に変えるあたり、人間だったら確かにモラ男になっているのかも…。

3:思い通りにならないと咬む

「うちのトイプーくんは、とにかくワガママ! 大人になってからのほうが性格がきつくて、思い通りにならないことがあると、とにかく咬みまくるんで困っています。“飼い犬に手をかまれる”なんて言葉もあるけれど、手どころじゃなく、洋服を引っ張って破いたり、足を咬んだりと暴力的です……。

 これはマズイと思って、しつけも頑張ったんですけど、改善される見込みはゼロ。王様気質で咬みグセ……って、人間だったらと思うと、かなりのモラ男な気がします」(36歳女性)

 咬みグセは、一度出ると直すのにひと苦労。そこに王様気質が加わるとなると、確かにモラ男タイプのニオイが拭いきれません…。

 ◇  ◇  ◇

 ワンコの性格は、飼ってみなければわからないところも多いもの。共同生活を送っていくうえで「この子が人間だったら……」と感じるほど、モラな一面にぶち当たるケースも少なくないのかもしれません。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

ライフスタイル 新着一覧


#2 友達の結婚、喜べないのはなぜ? 勝ち組を裏切りだと感じてしまう記憶
【#1のあらすじ】  ミュージシャンの沙恵は高円寺に暮らし、芸人の卵や音楽仲間と毎日飲み歩いている。高円寺はうんざ...
#3 結婚で“輪”から去る友人への寂しさ。心地よい独身生活で失ったもの
【#2のあらすじ】  ミュージシャンの沙恵は高円寺に暮らし、毎晩芸人の卵や音楽仲間と飲み歩いている。高円寺はうんざ...
妙齢って何歳? 三省堂 現代新国語辞典のいまっぽい凡例に注目
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
母親が施設から帰ってくる夢…認知症の予兆を「ボケたな」で済ませない
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...
#1 夢を諦めきれない32歳の女。高円寺で燻る芸人らと酒に溺れる日々
 この街は、まるでネバーランドだ。  いつもの店に行くと、いつもの仲間がいて、相変わらずのバカな話で盛り上がれる。...
「最終的には学歴!」すごいですねー(棒)高学歴義母のマウントLINE3選
 義母が高学歴だとなんとなく上品でスマートな人柄が連想されますが、現実では学歴の高さと人格は比例しないようです。実際には...
2025-02-20 17:59 ライフスタイル
黄金色の葉と朱赤の柿の景色 心まで秋色に染まるような日
 秋は色鮮やかな季節。まるで黄金色のイチョウの葉、鮮やかな朱赤の柿。  心まで秋色に染まるような日だった。 ...
同僚のボールペン“カチカチ”に敏感反応!繊細すぎる人へのLINEどう返す
 世の中には、人一倍豊かな観察力や感受性を持つ人も存在します。そうした人は「優しい」「気遣いができる」などの長所をたくさ...
ムーミン好き必見!ESSEの時短レシピ&開運グッズ付録など使いこなす術
 今回ご紹介する雑誌付録は、「ムーミントラベルポーチ3点セット」と「別冊付録:保存版!ESSEのBest時短ベストおかず...
おひとり様全盛時代でも? 老後こそ“コミュ力”がものを言う
 ぶっちゃけ、私はあまり人づきあいが得意なほうではありません。一人のほうが気を遣わなくていいし、楽だから。  これから...
年末大掃除、夫が戦力にならない…今年こそやる気を出してもらう方法4つ
 年末の大仕事といえば、家の大掃除ですよね。やはり、一年の汚れを綺麗にしてから、新しい一年を迎えたいものです。でも、何か...
「何で後ろから撮るにゃ?」“たまたま”の質問攻めにきゅん♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「見慣れる」ってこわい 散らかった部屋を眺めて考えたこと
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
日用品は見た目も大事よね♡ 好みの香りで良質な睡眠時間を
 コクハクリーダーズ1期生の「あんず」と申します。今回、ワクワクしながら新商品を使う機会に恵まれました。  日常生活で...
2023-12-16 17:32 ライフスタイル
コスパ最強!シクラメン超長生き育成術、この冬は美しい姿をキープさせる
 暖冬にも程がある2023年師走ですね。  カントリー風情たっぷりの立地にある猫店長「さぶ」率いる我が愛すべきお花...
温泉旅行を計画中! でも浴衣の下は何が正解? オトナ女性の3つの選択肢
 彼氏や女友達と楽しむ温泉旅行。最近では旅館に添えつけの浴衣が用意されているところも多いですよね。  でも浴衣姿で...