かくれんぼのメリット!子どもの空間認識能力を高めてくれる

小阪有花 子どもの心スペシャリスト
更新日:2019-10-31 06:00
投稿日:2019-10-31 06:00

かくれんぼは空間認識能力を高める

 かくれんぼは、今いる環境の中で自分の居場所をしっかりと認識させる効果があります。

 大人になると「テーブルは壁の右側にあるな」「外に出て左に曲がれば薬局があったな」など、目に入るものから自然に空間地図を作ることができるのですが、それは、子どものころに空間認識能力を育てていたからです。

 空間認識能力は、かくれんぼをせずとも成長と共に自然に身につくものですが、かくれんぼをたくさんすることで「どの位置に何が置かれているのか?」「この位置にこれはあっただろうか?」といった“位置関係”と“自分を中心として見た時の配置”を考える習慣が身につきます。

 このように、自分を中心として周りを見渡す行為の積み重ねが空間認識能力を高め、「目的地にたどり着くための方角の導き方」を自分で考えられるようになるのです。

 子どもが空間認識能力を高めることのメリットとしては、“一度歩いた道を忘れにくい”“周りを見渡しながらどの方向から来たかを考えられる”といった危機回避能力にも繋がります。

物を隠すかくれんぼ「宝探し」もおすすめ

 かくれんぼも魅力的ですが、物を隠すかくれんぼ「宝探し」ゲームも子どもの成長にメリット大です。家の中で宝探し遊びをする時、親は子どもと一緒に家の中の地図を作てみましょう。地図を見ながら目的の物を見つけられるようにすると、子どもの方向感覚を育て、空間認識能力を高めることができます。

 ただの遊びと思っていたかくれんぼですが、子どもにとっては大きな学習の場になっていたんですね。何回やれば終わるんだ……と、思わずため息がでてしまうかくれんぼでもありますが(笑)、かくれんぼや宝探しを通じて、子どもの空間認識能力をどんどん高めていってもらえたらと思います。

小阪有花
記事一覧
子どもの心スペシャリスト
保育コンサルタント。アイドル時代の旧芸名は小阪由佳。「ミスマガジン2004」グランプリで芸能界デビュー。09年に引退後、保育園の先生を経て現職に。チャイルドカウンセラー、幼児食インストラクター、ベビーシッター、家族療法カウンセラーなどの資格を持つ。
XInstagram

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


“地獄”の付き添い入院 我が子は関節にハンディキャップを…
 ステップファミリー6年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
“たまたま”のBL現場に遭遇! にゃんたま少年の運命やいかに
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
人気のない夕暮れの公園にいる時間 2023.3.6(月)
 普段はにぎやかな場所ほど、そこから人がいなくなると突然さみしく感じる。  ドヴォルザークの「家路」が流れて、さっ...
「デブなのに仕事早すぎw」無神経上司からの笑えねぇLINE3選
 どんな職場にも気の合わない人はいますよね。たいていはスルーしたり、距離をおいたりすればいいと思うのですが、相手が上司だ...
「花粉症の人」「そうじゃない人」の深い溝 2023.3.5(日)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
能町みね子は思う 愛猫の小町は「血のつながった我が子」
 私は、もう一生、海外旅行には行けないかもしれない。うちで、かわいいかわいい猫の「小町」が待っているからです。──そうは...
“胃腸弱すぎ”アラフォーを救う神メニュー3選 2023.3.4(土)
 またしても胃腸をぶっ壊しています。記憶をさかのぼると、昨年もこんな記事を書いておりました。定期便レベルで腹痛に見舞われ...
辛酸なめ子さん「猫奉仕入門」人より高貴な存在に奉じる幸せ
 猫様、神様、仏様!! ネコの前では誰もが下僕……。猫は迷える人間をいつも導いてくれているのです。
昼と夜で違う顔 ガード下で見つけた芸術作品 2023.3.3(金)
 暗闇をバックに造形が際立つ、まるでガード下の芸術作品。  明るい時間にはなんてことない風景なんだけど、まったく違...
イジリとイジメの違いは?関西出身者は思う「わからん人は使用厳禁!」
 みなさんの生活圏には「イジる文化」はありますか? 私は関西出身なので、お笑いの文化が身近にあり、小さな頃からイジリ慣れ...
プレゼン怖い問題 緊張しない5つの方法で苦手意識をなくす!
 会社でのプレゼンや学校での保護者会など、人前で喋るときに緊張して本領発揮できなくなってしまう人はよくいます。たしかに、...
にゃんたま撮影=合法! プリプリな美少年“たまたま”に大注目
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
職場にひとりはいる!? 驚くほど「働かないおじさん」対策法
 会社で働いていると、びっくりするほど仕事をしないおじさんっていませんか?  働き盛りのアラサー、アラフォー女性にとっ...
三匹寄れば文殊の知恵 2023.3.1(水)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
超絶かわいい! 春の花「シレネ サクラコマチ」最強の飾り方
「へー!」  以前なにげなく見ていたNHKの特集番組で、思わず声が出たことがございました。なぜテントウムシは自然と...
写真の黒枠は要注意! 40代なら知っておきたい年賀状マナー
 年々、デジタル化が進む現代では、年に一度、心を込めて書く年賀状の意義も大きくなっていますよね。でも、実は年賀状には意外...