シャンパンを入れてもらったらホストはどんな気持ちになる?

内藤みか 作家
更新日:2019-11-19 17:08
投稿日:2019-11-18 06:00

どんなお礼をしよう!?

 驚くことにホストたちは、シャンパンを入れていただいてハイ終わり、というわけではないそうです。自分ができる範囲でお客様にお礼をしたいと考えるのだとか。たとえば店の営業が始まる前に待ち合わせて一緒に食事をする同伴だったり、お店が終わった後に飲みに行くアフターだったりで一緒に過ごす時間を作り、感謝を伝えることもあるそうです。

 ホストには何人もの指名客がいますが、その日、彼と同伴できるのはもちろんたった1人だけ。シャンパンを入れたら、彼と店外でお食事デートができる場合もあるのです。彼らは彼らなりに恩返しをしたいと考えるそうなので、シャンパンを入れた時は、普段なかなか切り出せないお願いを伝えるチャンス到来なのかもしれません。

超高価シャンパンは別世界

 ホストクラブでわざわざシャンパンを入れなくても、直接現金をホストに渡せばいいのでは、と思う人もいるかもしれません。けれど個人間で現金をやり取りすると、後で関係が揉めた時にお金を返して、などとトラブルになる場合もあります。ホストクラブという店舗を介し、シャンパンコールをしてもらうという一種の儀式を経ているからこそ、揉めずに貢ぐことができているのかもしれません。

 このシャンパンコールの世界、まだまだ奥が深いようで、なんと100万円以上の超高価シャンパンを入れたお客様は指名ホストと一緒に写真を撮ってもらえてその場でプリントもしてもらえたりなど、お店での特別なおもてなしがあるそうです。そのようなものを入れてもらえるホストは一握り。だからこそ入れてもらえた時には天にも昇る心地になるそうです。庶民には味わえないゴージャスな景色がそこに見えるのかもしれません。

 ただ、個人的にはホストクラブのシャンパンコールは、酉の市で熊手を買った時にやってもらえる手締めと似たようなものなのではないかと考えています。コールを浴びている時はひたすら快感そうだし、景気が良さそうな感じも受けるからです。決して安くはないシャンパン、万が一入れる時にはコールされている時のキラキラ感を、目一杯楽しんでみたいものですね。

内藤みか
記事一覧
作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
XInstagram

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


予約必須店で失態!食い意地が勝り、朝10時からフルコースの“敗者復活”
 汗ばむ気温のとある週末、筆者は湖畔の景色を見ながら、優雅にフルコースをいただいておりました。時計の針はまだ午前10時を...
“面倒くさい”ママ友って本当に必要?メリットとデメリットを検証してみた
 あなたにとって、ママ友は必要ですか? それとも不要ですか?「仲良しのママ友を作って、一緒に子育てを楽しみたい」と思う人...
暑い日こそIN・鍋!のんびり“たまたま”君の大あくびをパチリ
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
心をすり減らす“毒友”と縁を切る3つの方法 その違和感に目を背けないで
 自分にとって毒になる友人、毒友。一緒にいて違和感を抱くあの人も、あなたにとって毒友なのかもしれません。今回は、毒友の特...
3歳娘にアタマジラミ!? 我が家を救ったアナログな退治法と意外な美容家電
 2人の保育園児を育てる我が家では先日、ちょっとした“事件”がありました。下の子どもの頭にアタマジラミが住み着いてしまっ...
女友達へのディスり誤爆!《純粋アピールのフルコンボだったじゃんね笑》深夜LINEの後悔が止まらない…
 深夜に誰かへLINEを送るときはくれぐれもご注意を。“深夜テンション”でネガティブになりすぎたり、ヤケクソになっていた...
「女人禁制」の読みは「にょにんきんせい」とは限らない?
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
「明日は何時?」親の老いをLINEでも実感…切ないけれど受け入れる!
 人間誰しもいつかは老いがやってくるものです。ただ、これまでたくさんの愛情と安心を与えてくれた絶対的な存在の「親の老い」...
アラフォーが若者とのカラオケで失敗しない方法3つ 10年前の選曲はあり?
 職場での飲み会後、二次会としてよくあるのがカラオケ。アラフォーともなると、若〜い後輩を引き連れてカラオケに行くこともあ...
「スナック常連客に嫌われるNG行為」初めての店ではマジ注意して!
 いわゆる夜のお店というのは、「大人の社交場」と言われることがあります。昔からなんとなく納得してはいたんですけど、最近や...
キィー!羨ましい! 実はめらめらとママ友に嫉妬している6つの瞬間
 子どもがいると切っても切れない仲になるのが、ママ友。母として生きている女同士、話が盛り上がりますよね。その一方で、近い...
美しすぎる方向転換…国宝級“たまたま”にどこまでもついて行きます
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
夏に日持ちする切り花オススメ7選、家庭で簡単にできる“延命対策”7カ条
 神奈川の片田舎にある猫店長「さぶ」率いる我がお花屋。夏の暑い昼間の来客はめっきり減りますが、夕方の若干涼しい時間帯にな...
人間の決断回数は1日35,000回! 悩ましい「決断疲れ」の最終兵器は猫?
「今日のランチはどこに行こうかな?」「仕事も疲れてきたし、カフェにコーヒーでも買いに行こうかな? それとももう一踏ん張り...
【調香師直伝】汗かいても“爽やかフェロモン女子”!夏の疲れを癒す簡単手作りデオドラントスプレーも紹介
 汗をかく行為はフェロモン放出にとって重要ですが、汗自体のにおいがよくないとフェロモンを上手に活かせません。  本...
育休明けのモヤモヤがしんどい。先輩ママの体験談から紐解く3つの解決法
 育休明けのママたちは、職場復帰するにあたって多くのモヤモヤを感じているようです。子供と仕事と生活の間で、ベストな答えを...