絆を深めて…毎日の「7秒ハグ」が恋人や子供にもたらす効果

山崎世美子 男女問題研究家
更新日:2019-11-30 06:00
投稿日:2019-11-30 06:00

ハグは寂しい男性のハートを強くする

女性からの「ギュッとして」という言葉に…(写真:iStock)
女性からの「ギュッとして」という言葉に… (写真:iStock)

 A君は、厳しい母に育てられ、ほとんど甘えた記憶がなかったといいます。その反動で、大きくなると、とにかくやんちゃで、暴力的。中学、高校になって体も大きくなると、父親のいうことも耳を貸さず、両親も手におえないほど荒れていたとか。

 さすがに30歳になって仕事で暴れることはありませんが、同僚や仲間に甘えたり、頼ったりするのが苦手。A君のような男性は、感情表現が得意ではありません。

 そんなA君に変化が見えたのが、それからしばらくして彼女ができたときでした。

 普通の女性なら手をつないでデートしたいでしょうし、二人きりになればギュッとされたいでしょう。ランチの雑談で聞いたところ、彼女に「ギュッとして」と言われたことを照れながら話してくれたのです。デートのたびにちょっとしたタイミングでギュッとしていたといっていました。

 そのころのA君はとても穏やかで、落ち着いていて、ちょっとですが、自分の気持ちを表に出せていたと思います。これは間違いなく、ハグの効果です。日本の男性は、言葉で愛情を表現するのが苦手ですが、そういう男性こそちょっとしたスキンシップで心を開き、絆が芽生えるのです。

 女性は、自分が言う前に男性からハグされたいでしょう。でも、時には女性から求めることで、二人の距離が縮まり、絆が深まることはよくあります。

ハグがもたらす多幸感、心の安定

脳が愛情を認識するまで必要な時間が“7秒”(写真:iStock)
脳が愛情を認識するまで必要な時間が“7秒” (写真:iStock)

 どうして、ハグをすると、体にどんな変化が生じるのでしょうか。

●通称「幸せホルモン」と呼ばれる神経伝達物質「エンドルフィン」が分泌される。

●安心感をもたらし、多幸感が増す神経伝達物質「セロトニン」が分泌される。

●不安を和らげ、慈しみの心を養ったり、快感をもたらしたりする神経伝達物質「ドーパミン」が分泌される。

●母性愛やカップルの距離を縮める効果があるホルモン「オキシトシン」が分泌される。

 甘えたいとき、嬉しいとき、寂しいときは、家族やパートナーと「7秒ハグ」をすれば、心が落ち着き、嬉しさは倍増。愛を実感できます。どんな言葉かけにも、勝るでしょう。

山崎世美子
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男女問題研究家
「平成の駆け込み寺」として、人間関係、男と女をテーマとし、さまざまな悩みを抱える相談者に的確なアドバイスを送り、心のケア・親身なカウンセリングで一躍人気者となる。TV、ラジオ、雑誌、さらに講演会などからも依頼が多数。いま最も注目されている専門家である。YouTube「せみこの恋愛大学」毎週水曜配信中。
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