小籔千豊さん「人生会議」は炎上も…家族のためにできること

山崎世美子 男女問題研究家
更新日:2019-12-14 06:00
投稿日:2019-12-14 06:00

エンディングノートを作成する真の大切さ

(写真:iStock)
(写真:iStock)

 それからというもの、私は常日頃、自分の「人生一方的会議」を娘とすることにしています。どんなことを伝えているか書き出してみましょう。大きく4つあります。

●痛みのみ緩和し、一切の延命治療は望まない。

●自宅介護ではなく、施設か病院に躊躇せず委託してほしい。できるだけキレイな施設で。

●葬儀は家族葬で質素にお金をかけずに。

●私の遺品の中で娘が欲しい物以外は全ていつでも処分してよし。

 この4つに加えて、私がいかに娘を愛しているかも、しっかり伝えています。

 エンディングノートに書きとめていることは、もっとあります。それがお金とデジタル関係なのです。スマホやタブレットはもちろん、さまざまなアプリ、サイトにはパスワードがあります。そんなデジタル遺品のパスワードだけでなく、金融機関や保険について詳しくメモしているのです。

 私のテーマは、いかに残された家族が悲しみから早く立ち直れるか。そこに尽きるので、お薦めの音楽や、心が折れたときに読んだらいい書籍なども盛り込んでいます。娘が目にして、「ママが好きな曲だ」と思ったら、ひょっとすると悲しみが募るかもしれませんが、私の性格上、それくらい細かく書いたり、伝えたりする方が、きっと分かり合えると思うのです。

 人生会議は自分のためだけではなく、大切な家族やパートナーのためでもあるでしょう。

 地方経済総合研究所の「終活に関する意識調査」によれば、「終活」という言葉の認知度は9割強で、エンディングノートに関しての認知度も8割近くありながら、実際にノートに記している人は1割を切っています。

 ポスター問題の着地点がどうなるか分かりませんが、皆さんも、ぜひ人生会議を開いてみてくださいね。

山崎世美子
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男女問題研究家
「平成の駆け込み寺」として、人間関係、男と女をテーマとし、さまざまな悩みを抱える相談者に的確なアドバイスを送り、心のケア・親身なカウンセリングで一躍人気者となる。TV、ラジオ、雑誌、さらに講演会などからも依頼が多数。いま最も注目されている専門家である。YouTube「せみこの恋愛大学」毎週水曜配信中。
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