新型コロナ対策で「共倒れしたくない妻」の家庭内強化策

並木まき ライター・エディター
更新日:2020-03-04 06:00
投稿日:2020-03-04 06:00
 新型コロナウイルスへの警戒が、日に日に強まっています。時差通勤やテレワーク、休校…と強い警戒のさなか、家庭内での対策に力を入れている人も出てきています。
「家族の誰かが感染したときに、共倒れになるわけにはいかない」の不安感から、家庭内の対策を強化している人たちに話を聞きました。

1:家庭内でもマスクが外せない…

「家庭内でもマスクは取りません。子供は休校になりましたが、夫が職場に通勤しているので、電車や職場などで移るリスクは、まだまだ高いと思っています。

 子供たちにも、マスクをするように言っています。『落ち着かない』って言うけど、やらないよりマシかなと思って。気休めかもしれないけど、感染したくないんです…」(35歳女性)

  ◇  ◇  ◇

 マスクの予防効果はそこまで高くはないとも言われていますが、「付けていないと不安」になるのも心理ですよね……。

2:物理的に距離をとって対策

「うちは、夫婦間でもきっちり対策しています。と言うのも、私は専業主婦なので外出を控えていますが、夫の職場は業種的にリモート勤務ができず、時差通勤でオフィスに行かなければならないために、私より夫のほうが感染リスクがあるなと思っています。

 まずは2メートル以内には、お互いに近寄らない。そして基本的に、在宅時には別々の部屋で過ごします。万が一、どちらかが感染していたら共倒れになるのを避けるべく、一緒にテーブルにはつきますが、食事をするときには会話も控えています。

 キスも今はしません。エッチなんてもってのほか!

 しばらくは警戒が続きそうなので、このまま夫婦仲に亀裂が入らないといいなと思いつつも、怖くて近づけません……」(32歳女性)

3:花粉症リスクを背負ってでも喚起を徹底

「花粉症なのですが、新型コロナウイルスへの対策には換気も有効と聞いたので、夫が在宅しているときには窓を開けて常時換気をしています。

 夫は対策にあまり協力的ではなく、仕事場ではいろんな人と会話もするので、本当に怖い。

 窓を開けていれば花粉が飛んできますが、新型コロナウイルスに感染するよりマシだと思って耐えています。

 でも花粉症もツライ。早く収束してもらいたいです」(40歳女性)

  ◇  ◇  ◇

 今の時期は花粉症の人にとっては、ツラい時期。ウイルス対策と花粉症対策のジレンマに悩みながら、ウイルス対策を優先させている人もいました。

まとめ

 新型コロナウイルスは、目に見えないことからも不安が強まりますよね。世界中で感染者が出ていますし、予防への高い意識は欠かせません。

 家庭内でも「できることをやる!」と警戒を強めている人も出てきているのが実態のようです。早く事態が収束するのを願ってやみません。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


私の生理、山口百恵なみに華々しく引退? 男性に知ってほしい“女のつらさ”
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
「ここ、モザイク入るの!?」昔のドラマに思わず苦笑…消える昭和・平成の表現。その配慮、過剰じゃない?
 テレビ業界コンプライアンス問題が拡大して久しい。差別的表現の規制や、出演者の人権など留意しなければならないことが多くあ...
しんみり…年末に急増する、人やペットの「お別れ花」。物価高でも後悔しない“花屋へ上手な頼み方”
 あっという間に残りもあとわずかになりました。猫店長「さぶ」率いる我が愛すべきお花屋の店内は、年末ならではの商品が並んで...
どこにも売ってな~い!親が泣いた「子どものクリスマスプレゼント」苦労エピ5選。仕事終わりでサンタに…
 クリスマスに子どもを喜ばせようと、プレゼントの準備に燃えている親御さんも多いでしょう。そこで今回は“クリスマスプレゼン...
大阪万博ロス民から熱い視線も…地元民が「横浜花博」に“不安”を覚える3つの理由
 去る10月13日に大好評のまま閉幕したEXPO 2025 大阪・関西万博。マスコットキャラクターのミャクミャクはまさに...
2025年、私が選ぶ“今年の漢字”を大発表! 太、離、粉…え、なんでそれ?
 いよいよ今年も残りわずか。2025年の漢字には「熊」が選ばれましたが、あなたの一年を漢字で表現するならなにを選びますか...
【漢字探し】「姉(アネ)」の中に隠れた一文字は?(難易度★★☆☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
“にゃんたま”は青い空がよく似合う♪ 寒い冬でも心ぽかぽかになる癒しパワー
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
やべっ!忘年会の“やらかし”エピソード4選。「ホテル街で見かけたよ」で修羅場、契約破棄で大損害…
 職場や友達、趣味仲間や親の会など、さまざまな忘年会が開催されるこの時期。そこで気をつけたいのは“やらかし”ではないでし...
【動物&飼い主ほっこり漫画】第108回「ぬくぬく温活ニャン」
【連載第108回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽの...
結婚、結婚うるさ~い! 帰省する気が失せる親のLINE3選。「子ども14人へのお年玉」に絶望…
 毎年帰省している人は、帰省しない人に対し「どうして帰らないの?」と疑問を抱くかもしれません。しかし、こんな背景がある場...
「この初老の女が私?」映像に映った“残酷な姿”に凍り付く。もう若くない…悟った女が辿りついた答え
 中堅出版社に勤める綾女は、管理職につくことを打診されて落ち込む。失意のうち向かった先は渋谷にある元恋人・崇が経営するバ...
「私、まだ終わってない」出世は現場からのリストラだ…50前、あがく女が縋った“男との復縁”という選択
 中堅出版社に勤める綾女。昇進の辞令があったものの、現場から離れる立場になったことに落ち込む。向かった先は渋谷にある元恋...
「年齢なんてただの数字!」45歳、気持ちはアラサー。変わり続ける渋谷で“迷走する女”が見た現実
 ひさしぶりに 来た渋谷は 少しだけ昔と 違ってみえる…。  なんて、思わず替え歌を口ずさんでしまうくらい、この街...
65歳童貞「高齢者は“中学生マインド”で生きろ!」僕が月10万円でもワイルドに暮らせるワケ
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(65)。多忙な現役時代を経て、56歳...
夜職の女が店外で“カスハラ”する謎。「お客様は神様」に物申したい!
 接客業をやっていると、嫌でも態度の悪いお客に当たるもの。  これ自体は仕方がないので、諦めているのですが、中には...