忍び寄る「新型コロナ離婚」 彼はあなたを守ってくれますか

山崎世美子 男女問題研究家
更新日:2020-05-12 04:16
投稿日:2020-03-21 06:00
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。この3月11日で、東日本大震災から9年という月日が経ちました。歴史的な大災害を乗り越えて絆を深めた夫婦がいる一方で、パートナーの男性に失望した女性も少なくありませんでした。そんな状況を受け、一時的にグーグル検索ワードの上位に上がったのが、「震災離婚」です。

 人は、極端な環境の変化や極限のストレス状態に置かれると、ホンネや本性が現れます。苦難を一緒に乗り越えようとする強い男性の姿に惚れ直す女性もいましたが、信頼感を欠くような男性の言動があると、女性の失望は大きく、パートナーとの関係を見つめ直す女性もいて、震災離婚が起きたのです。

 その点を踏まえると、気になることが。新型コロナ騒動による夫婦、男女の溝が深まらないかということ。そう、「新型コロナ離婚」です。

家事をしない在宅勤務夫への不満

 一部に再開の動きがあるにせよ、全国ほとんどの小中高校が休校に。大手企業を中心に在宅勤務も広がっています。休校と在宅勤務で、家族全員が自宅にこもっているのです。

 コロナ騒動がなければ、長期休暇に入った子供は友達と出かけたり、部活があったりして外出しますし、病気の子供の看病などで、夫婦のいずれかが在宅勤務をしたとしても、もう一人は出社します。

 家族全員が自宅にいるというのは、きわめて異例かもしれません。今は、毎日がお正月みたいなものです。家庭がある女性にとって、お正月は朝昼晩、家族の食事の用意に追われ、休む暇がありません。そんな状況が今なのです。

 子供はともかく、「在宅勤務」をタテマエに、夫に「お腹すいたな。簡単なものでいいから、チャーハンとかさ。申し訳ないけど、お願いしていい?」なんて言われたら腹が立ちます。

「簡単なら自分で作ればいいでしょ。申し訳ないと思うなら、自分でさ。私だって在宅勤務なんだから!」

 常連の相談者が先日、そんなふうにグチっていました。夫婦とも40代前半で、小学生の娘が一人います。夫婦はともに在宅勤務で、条件は同じなはずです。ところが、料理が苦手な夫は、しれーっと食事の要求をするそうです。

「フィフティーフィフティーで家事と育児を夫婦で分担している家庭があるなら、見てみたいですよ」

 その相談者の夫は、昼に娘の勉強を見る程度で、自分の役目を果たしたと思っているらしく、「オレは仕事があるから」とリビングでパソコンに向かうそうです。「私も仕事があるんだけど」と相談者がムッとするのは無理もありません。

山崎世美子
記事一覧
男女問題研究家
「平成の駆け込み寺」として、人間関係、男と女をテーマとし、さまざまな悩みを抱える相談者に的確なアドバイスを送り、心のケア・親身なカウンセリングで一躍人気者となる。TV、ラジオ、雑誌、さらに講演会などからも依頼が多数。いま最も注目されている専門家である。YouTube「せみこの恋愛大学」毎週水曜配信中。
公式HPブログInstagramTikTok

関連キーワード

ラブ 新着一覧


更年期の私に夜の営みをグイグイと…50代交際男性への恨み節
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-01-21 06:00 ラブ
「夜もガンガン励みます」恋人を自分色に染めたい50男の野望
「冷酷と激情のあいだvol.126〜女性編〜」では、恋人・ヒトシさん(仮名)が強引に自分の好みを押し付けてくることに不満...
並木まき 2023-01-21 06:00 ラブ
アプリで惨敗なら…勉強をしながら年下彼氏をゲットする方法
「年下彼氏が欲しいけど、どこに行けばいいの?」と悩んでいる女性は実はかなり多いのです。  マッチングアプリではなかなか...
内藤みか 2023-01-19 06:00 ラブ
もう一度あの頃に戻りたい…夫婦の“再構築”を成功させる方法
 夫との冷え切った毎日に「夫婦関係を再構築したい」と感じている人は多いかもしれませんね。でも、夫婦とはとても難しいもの。...
恋バナ調査隊 2023-01-19 06:00 ラブ
いい男に出会いたい! 良縁に恵まれるためにやるべきことは?
 学生時代は自然にいろんな人と出会えますが、社会人になると合コンなり飲み会に積極的に出かけて「出会うための行動」をしない...
若林杏樹 2023-01-18 06:00 ラブ
天国から地獄にズドーン…婚約中の彼に浮気されたらどうすりゃいい?
 大好きな彼にプロポーズされてから結婚するまでの「婚約中」は、幸せでいっぱいなはず。でも中には、幸せ絶頂期の婚約中に浮気...
恋バナ調査隊 2023-01-18 06:00 ラブ
夫婦円満のキラキラアカウントに嫌悪する私、どう対処する?
 ちょっとしたすき間時間があると、Twitterを見てしまう。最新の情報はインスタグラムで手に入れる。現代では当たり前に...
豆木メイ 2023-01-17 06:00 ラブ
事実カップルって何? 40代で“恋愛枯れ気味”ならリハビリに
 年齢を重ねると共にライフスタイルが変われば、価値観も変わるもの。恋愛に関しても、若い頃と考え方が変わった人が多いのでは...
恋バナ調査隊 2023-01-16 06:00 ラブ
「私の最大のライバルはゲーム!」ゲーマー彼氏あるある4選
 コロナ禍で不要不急な外出の自粛を求められるようになった今、インドアで楽しめる趣味として、ゲームに没頭している男性が少な...
恋バナ調査隊 2023-01-15 06:00 ラブ
着てる服が違うけど!詰めが甘~い男の浮気ごまかしLINE3選
 LINE画像流出による元アイドル芸能人の不倫でざわついた年の瀬。世間一般でも、LINEは浮気がバレてしまうきっかけとな...
恋バナ調査隊 2024-09-26 18:49 ラブ
結婚前は好きだったのに…夫の嫌いなところと3つの打開策
 結婚前は、大好きで仕方なかった夫の性格や癖。それなのに、結婚して夫になり、気がつけば大嫌いになってしまったという人は多...
恋バナ調査隊 2023-01-14 06:00 ラブ
47歳で婚歴ゼロの理由は? 過去をひた隠す恋人に不安な女性
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-01-14 06:00 ラブ
「古傷をえぐる行為だ」恋人の詮索に嫌悪する47歳男性の憂鬱
「冷酷と激情のあいだvol.125〜女性編〜」では、恋人・ナオトさん(47歳仮名)が過去の恋愛について自分に一切明かして...
並木まき 2023-01-14 06:00 ラブ
見知らぬIDで「これだーれだ」彼の奥さんから修羅場LINE3選
 不倫相手vs妻の修羅場は、映画「危険な情事」にあるようにすさまじく、そして壮絶に描かれてきました。娯楽としてスカッとす...
2023-01-14 06:00 ラブ
女の浮気は男のせい?「私はダメな女」と卑下する前に読んで
 好きな彼がいるのについ出来心で浮気してしまったら、「私はなんてダメな女だ」と落ち込むでしょう。その浮気が原因で彼を失っ...
恋バナ調査隊 2023-01-13 06:00 ラブ
恋の始めかたを忘れてしまった人へ 即試して欲しい3つのこと
 長引くコロナ禍で「恋の始めかたを忘れてしまった……」とぼやく女性が大勢います。  今までは知らない人と顔を合わせて交...
内藤みか 2023-01-12 06:00 ラブ