平手友梨奈 長濱ねるに送った欅坂46「アニラ大阪」での笑顔

こじらぶ ライター
更新日:2020-04-04 06:00
投稿日:2020-04-04 06:00

平手と長濱が抱擁するVTRシーンも流れた

 平手は他の一期・二期24名と同様、宙を浮く長濱を盛り立てる一員だった。なんとも可愛らしすぎる振付けを微笑みながらする平手をからかうように後ろにいた齋藤冬優花(22)が笑っているのに対し、平手は「笑うなもう!」といった感じに齋藤の顔を手で押しながら、彼女自身も笑っていた。

 そして、時折、宙をふわふわ歩いている(ふりをしている)長濱の方へ顔を向け、笑顔で見つめていた。バックダンサーズとして長濱より一足先にはける際には、他のメンバー複数名からもからかわれるようにわちゃわちゃされていた。

 そんな平手含め、メンバー全員が、長濱のために一体となって可愛らしく微笑ましい空間を創り出した。この瞬間こそ長濱の卒業ライブ的要素を含んだアニラ大阪のひとつのハイライトであった。

 3年間を振り返るVTRでも、16年のデビューカウントダウンライブで平手と長濱が抱擁するシーンも流れ会場が沸き、本編シメに会場をヒートアップさせる曲でおなじみの7thシングル「アンビバレント」では、2人の関係を象徴とするような平手が長濱を支えに空中で側転する大技も綺麗に決まった。会場からは「おぉー!」という歓声が上がった。

 同じく5thシングル「風に吹かれても」では、サビで2人が向かい合いハイタッチする振付けがある。以前より長濱はこの振りで平手と見つめ合えるのが嬉しいといい、平手がどんなにコンディション不良でうつむきがちでも常に笑顔で両手を合わせに行っていた。

 しかし、自身の卒業が決まり、当時最後になるかもしれなかったこのライブでは、長濱は平手を見て泣いてしまわないようにか、初めて平手を見ないようにハイタッチをしていた。

白石麻衣への敬意を込めた「シンクロニシティ」

 アンコールでは一番のサプライズとして、乃木坂46の20thシングル「シンクロニシティ」を披露。平手は秋元氏からデモ曲を聴かせてもらっていた段階からこの曲を気に入っていた。結果的には乃木坂46の楽曲になったが、このアニラ大阪の機会に「すごく好きな曲だから、届けたい」とカバーした(「ROCKIN'ON JAPAN」19年6月号より抜粋)。

 この曲は、世界中のひとりで泣いているかもしれない人と、共鳴し、分かりあいたいと愛で包み込むようなメッセージで溢れている。

 平手は楽曲とセンターを務める乃木坂46・白石麻衣(27)への最大限の敬意を払いながら、髪を両耳にかけ、より女性的に見せ、魂を込めて歌っていた。このときは平手が慈愛に満ちた女神に見えるほどだった。

 平手がアニラ大阪にこの曲を持ってきたのは、単純に楽曲へのリスペクトからだったかもしれない。だが、

「一人では負けそうな 突然やってくる悲しみさえ 一緒に泣く 誰かがいて 乗り越えられるんだ」

 という歌詞が、当時最も当てはまったのは、数週前に卒業発表をし、最後の全国握手会でたくさんの涙を流した長濱ではないだろうか。

 千秋楽、アンコール前のMCで話を振られた長濱はついに涙を堪えきれなくなり、泣きながら挨拶をした。アンコール曲は泣いたままでのパフォーマンス。

 長濱の涙を最も見てきたのは、初期から支え合い、たびたび相談に乗ってきた平手ではなかっただろうか。

 一方の平手も、この前年より患った腰部のケガの影響が出たのか、ライブ後のメンバーとの集合写真ではひとり車椅子に乗っていた。それほどの痛みを抱えながら高校生活最後の年に入っていた。“欅坂46平手友梨奈”の終わりが少しずつ近づいていたころだった。

こじらぶ
記事一覧
ライター
STARTO ENTERTAINMENT、秋元康系女性アイドル、ローカル、地下アイドル等数々の現場を経験。Xでもご意見を募集しております。

エンタメ 新着一覧


田原俊彦「真ん中の足」「カッチカチ」下ネタ連発で退場危機…フジ問題でも“おまいう発言”で大ヒンシュク
 20日、TBSラジオが注意喚起したと発表したのが、生放送中に不適切な言動をしていた歌手の田原俊彦(64)について。田原...
2025-06-24 17:03 エンタメ
「コンプラ違反」で一発退場のTOKIO国分太一…ゾロゾロと出てくる“素行の悪さ”
 日本テレビの福田博之社長により発表された「TOKIO」の国分太一(50)の番組降板の波紋が広がっている。  会見では...
2025-06-24 17:03 エンタメ
大泉洋こそ“真のモテ男”じゃないか?「かくかくしかじか」の圧倒的な存在感に新たな一面を見た
  先日、いろんな意味で話題の映画「かくかくしかじか」を鑑賞してまいりました。「東京タラレバ娘」や「海月姫」などのヒット...
TOKIO国分太一「コンプラ違反」秘匿も次々に“セパ報道”で窮地に…復帰は極めて困難な道のりに
 20日、日本テレビの福田博之社長(63)が緊急で開かれた記者会見で発表したのが、「TOKIO」メンバーの国分太一(50...
2025-06-23 17:03 エンタメ
《ヤラセだらけの世界》長瀬智也のSNS投稿を巡り…再注目されるTOKIOを変えた「DASH村」の闇
 21日に元TOKIOの長瀬智也(46)が自身のインスタグラムに投稿したメッセージが、物議を醸している。  長瀬は20...
2025-06-23 17:03 エンタメ
映画「国宝」大ヒットの吉沢亮“泥酔トラブル”乗り越えた今の生活…インドア&断酒続行中
 俳優の吉沢亮(31)が主演の映画「国宝」が6月15日までの公開10日間で観客動員数85万人、興行収入11.9億円を突破...
2025-06-23 17:03 エンタメ
「あんぱん」のぶ、“落とし前”の付け方はそれでいいのか。次郎役の中島歩はあまりにも素晴らしかった
 終戦から5か月が経ち、国民学校ではGHQの指導のもと軍国主義教育からの転換が図られる。のぶ(今田美桜)は病気が一向に回...
桧山珠美 2025-06-23 16:09 エンタメ
『バチェラー6』第8話(最終話)を正直レビュー! ラスト予想、当たった人いるの? 制作サイドにまんまと騙されました
『バチェラー・ジャパン』シーズン6を、シリーズの大ファンである筆者が、正直にレビュー。今回は第8話。本編最終回です。小田...
中村未来 2025-06-23 12:05 エンタメ
曽田陵介、FANTASTICS佐藤大樹と“縁”に驚き「青春時代の人が隣にいた!」甘酸っぱい中学生の頃
 2019年に俳優デビューをきっかけにドラマ、映画、舞台とさまざまな作品に出演。そして先ごろ放送を終了した『いつか、ヒー...
望月ふみ 2025-06-23 07:00 エンタメ
【募集】2025春ドラマの感想は? 面白かった&ガッカリを教えて!『対岸の家事』『最後から二番目の恋』etc
 コクハクでは2025年春ドラマを対象としたアンケートを実施します。4月よりスタートした春ドラマ、「面白かった」作品や「...
中川翔子の元マネジャーがSwitch騒動“悪ノリ編集者”に苦言…出版業界から聞こえる箕輪厚介氏の評判
 タレントの中川翔子(40)が入手した新型ゲーム機「Nintendo Switch2」を巡る騒動で、有名編集者の箕輪厚介...
2025-06-22 17:03 エンタメ
「愛子天皇」が国民の総意になってきた 保守系の読売新聞も異議なし
【週刊誌からみた「ニッポンの後退」】  将来の天皇の座を約束されている秋篠宮家の悠仁さん(18)は、ピッカピカの筑波大...
2025-06-22 17:03 エンタメ
小栗旬主演「フロントライン」を襲った田中圭の"不倫騒動"…プレーイングマネジャーの限界露呈
 小栗旬(42)が「役者人生の最高傑作」と豪語した6月13日公開の映画「フロントライン」(ワーナー・ブラザース)の週末興...
2025-06-22 17:03 エンタメ
国分太一コンプラ違反で「周囲が感じていた異変」…過去にはガングロに"変身”して問題起こした有名人も
 TOKIOの国分太一(50)がコンプライアンス違反で全ての活動を無期限で休止するとした問題が波紋を広げている。  6...
2025-06-23 11:33 エンタメ
72歳、ザ・ぼんち里見まさとに“若い女子”が熱狂。イケジジブームが来るか? 老害にならずモテる大人の魅力
 去る5月17日フジテレビ系で放送された結成16年以上の漫才師による大会『THE SECOND~漫才トーナメント~・グラ...
国分太一が無期限活動休止へ…理由は重大コンプラ違反か? TV各局に全番組降板申し入れ、株式会社TOKIO解雇も
 TOKIOの国分太一(50)が、テレビ各局に番組からの降板を申し入れ、芸能活動を無期限休止する可能性が高いことが分かっ...
2025-06-21 17:03 エンタメ