“やや緊急性を要する”手術に向けステロイド投与が始まるも…

めりぃ(つけものがかり) 編集者
更新日:2020-04-21 06:00
投稿日:2020-04-21 06:00

ステロイドの投与が始まった

 入院生活が始まりました。「病院にいる」という安心感もあって、体調は自宅にいるときよりはマシだったと思います。

 翌日から、いよいよステロイドの点滴投与を開始。入院直後の血液検査でも甲状腺の数値は悪く、薬が効いていない状態が続いていたため、ステロイドの効果には主治医も私も期待をして臨みました。

 しかし、常に耳鳴り、悪心、ふらつき、喉の強烈なつっぱり感や息苦しさを感じていたので、気分は晴れません。「手術したら楽になるといいな……」と、ぼんやり考えながら、時間だけが過ぎていきました。

 そしてこのころ、毎回の尿に不可解な泡が混ざり、臭いもおかしな感じに。足の裏がたまにピリピリと痛んだり、まぶたが痙攣したり、それはそれはいろいろな不調を常に抱えている状態でした。

悪化する一途の筋肉のこわばり

 また、数カ月にわたって悩まされてきた筋肉のこわばりは、座っているだけでも、かなりの息苦しさを感じるようになっていました。

 バセドウ病によくある症状に「筋力低下」がありますが、これも関係していたようです。

 筋力が低下したところにバセドウ病が影響し、なんらかの代謝異常が起こりっていたのでしょう。背中、肩まわり、首、みぞおちまわりのすべてがカチコチ。異常なほど硬くなっているのに、筋力がないせいで自分の身体を支えられない……という状態でした。

 痛みも激しく、毎日数十カ所に湿布を貼って耐え忍ぶしかできません。涙ながらに主治医につらさを訴えても、「今は、筋肉の薬を飲めないから、湿布で耐えてもらうしか……」と、申し訳なさそうな顔で同じ答えが返ってくるだけでした。

 手術前にはさまざまな症状に苦しみましたが、今振り返っても、寝ても覚めてもひどくなる一方の筋肉の問題がなによりも苦しかったです。

 そして数日間ステロイドの点滴をしたあと、手術前の血液検査をすると、驚きの結果が出たのでした。

 次回に続きます。

めりぃ(つけものがかり)
記事一覧
編集者
アラフォー編集者。壮絶な結婚生活による人生の荒波をくぐり抜け、バセドウ病発覚。2019年、甲状腺全摘手術を経て、完治。つけものを作らせたらプロ顔負けの腕前だが、今のモットーは「バセドウ病患者のつらさを、もっと世間に知ってもらいたい」。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


「フェロモン診断」調香師が選ぶ GW旅行の疲れを癒すおすすめの香り
 もうすぐゴールデンウィーク、今年は旅行や帰省の予定を立てている人も多いのでは?  飛行機や電車での移動、長時間の...
新学期早々ピンチ! 子供の「学校に行きたくない」の最適解は?
 子供が「学校行きたくない」と言い出したら、親としてはとても不安になりますよね。理由は、いじめや人間関係、勉強の遅れや体...
黄・紫・桜♪
 春の三原色を見つました。
陽だまりでゴロゴロ♡ お日様パワーを吸収する“たまたま”君
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
ほっこり癒し漫画/第71回「はふはふぴたっ」
【連載第71回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
美人局の語源に「筒」と「陰茎」
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
結婚式前夜、娘の門出を祝う「親として最後の教え」の内容に涙腺崩壊!
 入学や卒業、就職による1人暮らしなど、門出は1つの節目。嬉しい反面、どこか寂しさや不安を感じる瞬間でもありますよね。 ...
占い好きな成功者と占い好きな非成功者の違い…占いライターで一攫千金も
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...
豊洲の人生勝ち組妻でも幸せじゃない?彼女が裕福と引き換えに諦めた事
 独身時代は都心に暮らしていたが、結婚を機に武蔵境に暮らし始めた千佳。しかし、郊外のこの地を愛せない。そんな時、中学の同...
「夫の駐在時にね…」なぜあのコが?田舎の同級生“玉の輿婚”に心ざわつく
 独身時代は都心に暮らし、華やかな生活をしていた千佳。しかし、結婚を機に都内から離れ、武蔵境に住み始めた。しかし、妥協し...
メガバン妻が悟ったリーマンの限界値 吉祥寺より2駅下った中古マンション
 武蔵野の自然を携えそびえる瀟洒な白亜の建物は、まるでこの場所がヨーロッパの一都市であるかのような錯覚を与えてくれる。 ...
帰ったらお風呂に…夫「沸いてるよ!子供が入ってる」危機管理能力ゼロや
 子育て中のママにとって、子供の命と健康を守るのは一番大切な使命。だからこそ、危機管理能力は嫌でも高くなります。 ...
号泣しながら「愛の讃歌」を熱唱 なぜ人はスナックでダサい姿を晒すのか
 私はこれまで多くの夜の世界を見てきましたが、スナックは本当に不思議な場所です。  完全無欠のモテ人間ほど、なぜか...
大人は「さようなら」とハッキリ言わないけど…
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
春の行楽、御朱印集めはスタンプラリーと何が違う? 作法やタブーとは
 山形県東部にある山寺(山形市)で自らの行いについて考える出来事がありました。我よ、御朱印集めがスタンプラリーと化してい...
この勇姿もあとわずか…去勢手術予定“たまたま”を記念撮影!
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...