元欅坂・長濱ねる祝復帰に平手友梨奈の導き…てちねる復活!

こじらぶ ライター
更新日:2020-07-11 10:51
投稿日:2020-07-11 06:00

なぜ欅坂46時代と同事務所に在籍したのか

 先輩の乃木坂46は、卒業してもグループ在籍時と同じ事務所である乃木坂46合同会社に個人として残る選択肢があったが、平手以前はSeed & Flower合同会社にそのシステムが整っていなかったため、欅坂46メンバー卒業生に同事務所に残るという選択肢がなかった。いわば、平手がその道を切り開いた形だ。

 ただ長濱の場合、欅坂46時代もソロで数々のバラエティー番組やドラマへの出演をしたり、ラジオパーソナリティーを務めるなど多方面で活躍していた。また彼女の1st写真集「ここから」は累計発行部数20万部を突破するなど、個人として高いタレントパワーを持っていた。

 長濱が芸能活動を再開するなら引く手あまたであっただろう。彼女が望めば他に多くの有名タレントや女優を抱え、個人で活動することに実績ある事務所へ所属することもできたはずだ(乃木坂46卒業生の中にも女優志望であることから古巣には残らず、多くの演技派の役者を輩出する事務所へ移籍している者もいる)。

 しかし、彼女はその道を選ばず、平手に続き個人として欅坂46時代と同じ事務所に所属する2人目の人物となった。在籍していた欅坂46や後輩・日向坂46への想いももちろんあっただろうが、最も大きな要因はそこに平手がいたからではないだろうか。

「平手の近くで過ごせることは自分の幸せ」

 筆者がこれまで幾度となく平手・長濱の“てちねる(てち=平手の愛称)コンビ”の盟友ぶりについて記してきた(平手友梨奈・欅坂46での1617日の軌跡 #2#3#4など)ように、長濱は欅坂46に加入した当初から平手によく相談し頼ってきた。

 また17年12月付のトークアプリで発信した会員向けメッセージでは、「平手の近くで過ごせることは自分の人生にとって大きな意味があり、幸せなこと」と語ったり、雑誌「BLT」(18年3月号)でも「めちゃくちゃ好きなんですよ。平手のことが」などと、事あるたびに平手への強い想いを明かしている。

 グループ卒業発表前も平手と食事に行くなど、進退について相談していたのだろう(参照:「平手友梨奈・欅坂46での1617日の軌跡 #6」)。自身の卒業イベントの展示会でも平手へのメッセージカードに、「いつもありがとうね。またしゃぶしゃぶ行こうね」と2人の親交は続いていくことを想起させていた。

 他にも長濱が卒業後、連絡を取っていた別事務所に移籍した元欅坂46メンバーもいたようだが、彼女たちの事務所に行くことはしなかった。

 いずれにしても平手が切り開いた「個人として欅坂46と同じ事務所に所属する」という初の前例がなければ、その4カ月後、長濱が導かれるように平手に続きSeed & Flower合同会社所属になることはなかっただろう。

平手も長濱に進路相談を受けていた可能性

 逆に平手も、長濱に進路などを相談していた可能性がある。昨年「ROCKIN’ON JAPAN」(19年6月号)で、受験生となる高校3年生になっても、平手は家庭の方針で大学進学までは当然とされていることに、「ずーっとイヤだった」と抵抗感を持っていたことを語った。またライブ活動や音楽番組の出演などで多忙に過ごしていたため、大学受験はしないように見えた。

 しかし昨年12月、自身のラジオで突然大学受験のため勉強していることを明かした。その際まだ理系か文系かも決めていないようで随分遅い受験勉強だと感じた。

 ここに同年7月末欅坂46を卒業し、通信大学で学ぶことを決めた長濱の影響がありそうだ。長濱は頭脳明晰で勉学への意欲が高いにも関わらず、自身が現役受験生である高校3年生当時、アイドル活動が多忙なため進学を諦めた経緯がある。その後、欅坂46を卒業し将来を考え、20代からでも通信大学で学ぶことを選んだのだろう。

 平手は「Numero TOKYO」(20年3月号)で「高校3年生は人生に一回しかないし。今、ちゃんと勉強しておけば、受けたいと思ったときに受験することもできる」と、現役合格にこだわらずとも勉強に励んでいる発言をしており、大学受験で紆余曲折を経た長濱に助言をされていた可能性は大いにある。

こじらぶ
記事一覧
ライター
STARTO ENTERTAINMENT、秋元康系女性アイドル、ローカル、地下アイドル等数々の現場を経験。Xでもご意見を募集しております。

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


原作は4コマ漫画! 名作“ぎぼむす”のイケメントリオを味わい尽くそう
 新年あけましておめでとうございます。  例年であれば、大晦日は「ジャニーズカウントダウンライブ」で年越しするので...
特攻隊の前で「別れのブルース」、過去の“淡谷のり子物語”と異なる描き方
 1945年、日本の戦況はますます悪くなっていた。富山に慰問に来ているスズ子(趣里)は、女中の静枝(曽我廼家いろは)の話...
桧山珠美 2024-01-05 14:00 エンタメ
制作費の都合?「夜来香ラプソディ」音楽会シーンなしは残念すぎる
 上海の羽鳥善一(草彅剛)は、音楽会の準備を進めていた。羽鳥は、黎錦光(浩歌)が作曲した「夜来香」にブギを取り入れた音楽...
桧山珠美 2024-01-04 17:50 エンタメ
【2023年人気記事】マッチ様は逃げ上手と無責任のプロだった
【「残念プロフェッショナル」の流儀】  2023年も「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大き...
堺屋大地 2024-01-02 11:44 エンタメ
辻希美&杉浦太陽はニベアのCM…仲良しラブラブ芸能人夫婦はお金を生む
 元モーニング娘。のなかで1番の勝ち組は、やっぱり辻ちゃん(辻希美)でしょう。  先日も元モー娘。の中澤裕子、保田...
スズ子と愛助の無償の愛、平和ボケの今とは違って生きるも愛するも命がけ
 東京に戻ったスズ子(趣里)は、空襲で一面ががれきになっている惨状を目の当たりにする。  スズ子が三鷹の家に戻ると...
桧山珠美 2023-12-28 14:10 エンタメ
東京大空襲、愛し合うスズ子と愛助の運命は…金曜放送回を前におさらい
 トミ(小雪)の許しが出て、山下(近藤芳正)が正式に楽団のマネージャーとして加わることになった。  スズ子(趣里)...
桧山珠美 2023-12-27 17:40 エンタメ
コワモテ黒田の起用は大正解! スズ子派に寝返り、顔芸と手振りが秀逸
 結核が再発した愛助(水上恒司)の看病を、三鷹の家で続けることになったスズ子(趣里)は、日々愛助のために身を尽くしていた...
桧山珠美 2023-12-26 15:50 エンタメ
藤井風「いちすき」で見せた弾き語りに惚れ惚れ、黒髪に代わってホッ
 21日、木曜劇場「いちばんすきな花」(フジテレビ系)が最終回を迎えました。  昨年、社会現象を巻き起こした目黒蓮...
平野・神宮寺・岸のNumber_iデビュー間近 24年は注目多数の群雄割拠
 滝沢秀明氏創設のTOBEに合流し、本格始動が待たれている元King & Princeの平野紫耀(26)・神宮寺勇太(2...
こじらぶ 2024-02-16 10:40 エンタメ
朝ドラでは珍しい正面からの接吻!愛助ママ(小雪)来襲で“恋の炎”燃ゆる
 愛助(水上恒司)は母・トミ(小雪)に呼び出される。トミからは、スズ子(趣里)に会うのはやめるように言われ、山下(近藤芳...
桧山珠美 2023-12-22 14:40 エンタメ
北川景子に長澤まさみ…SNS離れの深層、イメージ戦略には逆効果?
 12月16日、女優の北川景子(37)の写真集『『「37」 20th anniversary』公式アカウントがInsta...
東京コミコン2023は大盛況 ひときわ異彩を放った“大衆演劇”
 千葉・幕張メッセにて、12月8日(金)~10日(日)に開催されたポップカルチャーの祭典「東京コミックコンベンション20...
熊田曜子のSNSが放つ鋼のメンタル ハレンチ不倫疑惑もよき母アピール
 プロデューサーとの不倫疑惑と元夫とのドロ沼離婚裁判を経て、離婚成立後はSNSでたびたびセクシーな姿を披露している熊田曜...
堺屋大地 2023-12-20 06:00 エンタメ
恋はつらいものよ…愛助への想いが募るスズ子に麻里(市川実和子)の名言
 スズ子(趣里)と愛助(水上恒司)の仲はすぐに広まり、羽鳥善一(草彅剛)や麻里(市川実和子)にもうわさについて追求される...
桧山珠美 2023-12-22 14:23 エンタメ
スズ子と愛助の恋路を妨害! メッセンジャー黒田のメッセンジャーぶり
 愛助(水上恒司)と坂口(黒田有)の話を聞いたスズ子(趣里)は、耐えきれずに部屋に押し入る。  ここで話をつけよう...
桧山珠美 2023-12-18 14:45 エンタメ