リンスとコンディショナーは何が違う?効果を高める使い方

コクハク編集部
更新日:2020-07-30 06:00
投稿日:2020-07-30 06:00
「シャンプー後にリンスやコンディショナーをつける」というのは、もはや常識ですね。でも、リンスとコンディショナーの違いを知っている方は、少ないのではないでしょうか? そこで今回は、この2つのアイテムの違いや、効果を高める使い方をご紹介します!

リンスとコンディショナーはどう違う?役割をチェック

 髪を洗う時にシャンプーだけで洗い上げると、髪がキシキシするのを感じたことがある方は多いでしょう。そんな時、リンスやコンディショナーを使ってケアをすると、すっと指通りが良くなります。

 そもそも、この2つのアイテムには、どんな役割があるのでしょうか?

リンスの役割

 リンスには「すすぐ」という意味がありますが、リンスの本来の役割は、シャンプー後に髪の表面を油分でコーティングして髪をすすぎやすくすることにあります。また、シャンプー後にアルカリ性に寄ってしまった髪を酸性にして、キューティクルを滑らかにする効果も得られます。

コンディショナーの役割

 コンディショナーの役割は、リンスとあまり変わりません。油分で髪の表面を保護して、パサつきなどを抑えてくれます。ただ、近年ではコンディショナーの方が保湿力が高く、髪のダメージを予防してくれる傾向にあります。

メーカーによって定義が異なる

 実は、リンスとコンディショナーを分ける定義はありません。要は、髪表面を保護する働きがあれば、リンスでもコンディショナーでもどちらの明記をしても良いということ。

 メーカーによって表記名が違うだけで、それぞれの役割や中身はさほど大きくは違いがないようです。

より髪を補修するならトリートメントが◎

 リンスやコンディショナーに対して、より傷んだ髪のケアをするのに良いとされるのが「トリートメント」です。トリートメントは、髪内部に栄養分をしっかり浸透させ、紫外線や乾燥などの外的刺激によって傷んだ髪の補修などを行ってくれます。

 一昔前は、「シャンプー→リンス or コンディショナー→トリートメント」でケアを行う方が多かったですが、シャンプーの質が上がっている近年、リンスやコンディショナーを使用せずにトリートメントだけを使用している方も多いです。

リンス&コンディショナーの効果を高める4つの方法

 トリートメントと比べるとリンスやコンディショナーは比較的リーズナブルですので、日々のヘアケアに使用している方も多いでしょう。せっかく使うのであれば、より効果を高める方法についてもチェックしていきましょう。

1. 適量を守る

 リンスやコンディショナーは、たくさん使ったからといって効果が高まるものではありません。各製品に表示されている適量を守って使うようにしましょう。

2. 髪の中間〜毛先にかけてつけて揉み込む

 リンスやコンディショナーは、基本的に髪の中間〜毛先を中心につけるアイテム。つけた後にはギュッと揉み込むようにすると、傷んだ部分にまんべんなく行き渡ります。

 ただし、髪の根元や地肌にはつけないことが必須。毛穴詰まりを起こしやすくなるため、頭皮トラブルの原因になる可能性があります。

3. つけてから時間をおきすぎない

 トリートメントと同じ感覚でリンスやコンディショナーを使っている方がいますが、トリートメントのように時間を置いて洗い流すのはNG。

 リンスやコンディショナーは髪の内側に浸透していくものではないため、時間をおいたとしてもあまり効果を得られないばかりか、ダメージの原因になることもあるようです。ただし、製品によっては髪内部に浸透する成分が配合されている場合もあります。アイテムの用法をよく読んで、使用するようにしましょう。

4. つける順番を工夫する

 シャンプーの後にリンスやコンディショナーを使って指通りを良くするというのが、基本的な順番です。ただ、傷みが激しい場合には、リンスなどで髪表面をコーティングしてからシャンプーを、さらにその後にリンス or コンディショナーを使用するのも良いでしょう。

 また、3つのアイテムを同時に使用する場合には、シャンプー→トリートメント→リンス or コンディショナーの順につけるのがおすすめ。

 とはいえ、たくさんアイテムを使うことが髪に良いというわけではありません。栄養分を含んだトリートメントには保護成分が含まれているものもあるため、成分が強すぎてしまう可能性も。相性やバランスを見ながら使うことも大切です。

ヘアケアにリンス or コンディショナーは必須!トリートメントも活用して

 リンスとコンディショナーは、「基本的には同じもの」ということがわかりましたね。どちらも髪の潤いを保つ役割がありますし、比較的コスパが良いため、手軽に日々のケアに取り入れやすいアイテムでしょう。

 でも、髪のダメージが大きく、補修を中心にケアを行いたいという場合には、やはりトリートメントを使うのが有効。セルフケアでは不十分だと感じる場合には、美容室のトリートメントを取り入れるのもおすすめです。

 ぜひ、自分の髪に合ったケアで、ツヤサラの髪を保ってくださいね。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ビューティー 新着一覧


歳は取るもの、尿はちょい漏れるもの!? 40代向け尿漏れ対策に取り入れたいセルフケア【薬剤師解説】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
【美容のウソ・ホント】顔マッサージを毎日するのはOK?NG?医師3人の見解は/専門家監修
 SNSにさまざまな情報が溢れている昨今。美容について発信するアカウントも多く存在し、なかには同じテーマでも相反する意見...
40代、ほうれい線が目立つよ…。王道人気のヒアルロン酸は回数限定!?【抗加齢学会正会員の女医が解説】
 東京・赤坂にある「イートップクリニック」院長で抗加齢学会正会員の医師、増田えりかと申します。この連載では美容医療“若葉...
古い下着は運気を下がるだけじゃない!風水的には「寿命3年、処分時に感謝」、ビジュの見極めは?
 皆さんは、同じ下着を何年くらい使いますか? 半年で替える人もいれば、3年以上使っている人もいますよね。実は、風水では古...
40代こそおすすめ!進化続行中のオルチャンメイクで女っぷりを底上げしましょ♡
 オルチャンメイクといえば、どうしても可愛らしい印象が強くて「40代には向いていない」と思っている人は多いはず。でも、オ...
豊胸の覚悟までは…【薬剤師監修】30代からの理想のブラジャー選びと5つの育乳方法
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
産婦人科医の「腟ヒアルロン酸」セミナーに潜入! 感度が高まるって本当? 女性への実技も見学してきた
 目元のシワやほうれい線、眼頭下から頬中央まで斜め下方に表れるゴルゴラインなどを目立たなくさせる方法して、主流の美容整形...
ダイエットしてもバストキープは可能? 女性の永遠のテーマ、きれいに痩せる4つのコツ
 ダイエットしたいけれど、バストが痩せるのは嫌だと悩む女性は多いですよね。実際に、お腹の脂肪だけを落として、バストキープ...
40代美容家が無限リピする「お値段以上」ヘアオイル2品。うねりもクセも怖くない!
「ヘアオイル」の種類は多けれど「お値段以上」で「しっとりツヤツヤ」。この2つをクリアするヘアオイルって、案外見つからない...
全力共感!胸が小さい女性、胸が大きい女性「あるある悩み」攻防戦10選
「自分以外みんな巨乳に見える!」と感じながら生きている“貧乳”女性もいれば、「羨ましい」と言われるたびに、「いやいや結構...
“アレの元気”がない彼氏はEDかも?【薬剤師監修】二人でできる“勃起スコア”チェック&EDの改善方法
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
額と眉間のボトックスは、美容クリニックで最も多いクレーム!?【目元の美容医療に定評ある女医が解説】
 イートップクリニック院長の増田えりかと申します。この連載では美容医療“若葉マーク”の方々に向けて、テッパンの不安や疑問...
性生活にも支障が…つらい膣のかゆみと痛みは萎縮性膣炎かも【薬剤師解説】症状、原因、治療法は?
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
40代「秋のアイメイク」正解は? 必要最低限新調するだけで“ほんのり若返り”トレンド感【美容家解説】
 秋の訪れが近づいてきて、メイクやファッションにも季節感を取り入れたくなるタイミングです。秋アイメイクの最適解は?
まさか、乳がん?生理が終わったのに胸が張る…【薬剤師監修】気になる理由と受診の目安
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
アブラギッシュな40女がガチ愛用! 買ってよかったベタつきお助けアイテム3選
 今年の夏も暑かった! なんて、まだまだ振り返れないくらい9月に入っても暑いんですけど? 秋、仕事してくれよ…。9月半ば...