アナタにチャンスをもたらす!極楽の花「蓮」は幸運最強の花

斑目茂美 開運花師
更新日:2020-07-29 06:00
投稿日:2020-07-29 06:00

仏教で花といえば「蓮の花」

 もうすぐお盆がやって参ります。お盆の時期は地方によって7月か8月に分かれますが、お盆とは仏教でいうところの「ご先祖様の里帰り」のようなもの。

 一年に一度、あの世から帰っていらっしゃる御先祖様のため、精霊棚に季節の収穫物やお花をお供えする、というのが生きている者の務めでございます。

 そんなお盆のお供えに不可欠なのが、「蓮(ハス)」。

 精霊棚にも「蓮の葉」の上にお供物を載せ、菊の花と共に「蓮の花」あるいは「蓮の実」を飾る、ということを花屋としてはできればお願いしたいところでございます。

「蓮」と「睡蓮(スイレン)」を同じ花だと勘違いなさっている方も多いのでございますが、見分ける方法は簡単。花の咲く位置でございます。「睡蓮(Water Lily)」は水面に浮かんで咲き、「蓮(Lotas)」は水面から長い茎を伸ばした先に大輪のお花が咲くのが特徴。

 この2つのお花を総称して「蓮華(レンゲ)」と呼びますが、ちなみに、ラーメンに付き物のレンゲは、蓮の花が散った一枚の花弁を見立てたことをいうのでござんすよ。

 そして仏教で花と言えば、「蓮の花」のことを指します。

 仏教国「タイ」では、仏前には欠かせないが花弁がすぐに散ってしまう蓮の花びらを、ツボミのうちに一枚ずつ折りたたんで、まるで咲いているかのように見立てたりしております。

 とはいえ、仏像が立っておられるのも「蓮の葉」の上、「蓮華座(レンゲザ)」と言う仏様のお座布団でございます。如意輪観音が持っている蕾の花も「蓮」。考えたら「南無妙法蓮華経」の中にも「蓮華」と言う言葉が混ざっておりますし、なぜこんなにも仏教に「蓮」が登場してくるのでしょうか。

 それは、阿弥陀経(あみだきょう)の中に「池の中に蓮華あり、大きさ車輪の如し」と言う一文で、極楽には蓮の花が咲いていると説かれているからなのでございます。また、蓮の5つの特徴「蓮華の五徳(れんげのごとく)」が、極楽へ生まれられる人の心の特徴を表しているからのようでございます。

 その五徳とは

1. 淤泥不染の徳(おでいふぜんのとく)

 泥の中に咲いても、蓮の花は泥に染まらぬきれいな花を咲かせるということ

2. 一茎一花の徳(いっけいいっかのとく)

 蓮の花は、一つの茎に一つの花を咲かせるということ。

3. 花果同時の徳(かかどうじのとく)

 蓮の花は一度に開き、同時にシャワーヘッドのような実が花の中心部にできているということ。

4. 一花多果の徳(いっかたかのとく)

 蓮の花は一つの花にたくさんの実をつけるということ。(蓮の実の甘納豆は、栗みたいでメッチャ美味)

5. 中虚外直の徳(ちゅうこげちょくのとく)

 蓮の花の茎の特徴のこと。中虚とは、蓮の花の茎はレンコンのように中にいくつかの空洞があるということで、外直とはまっすぐということ。

 平たく申せば、「泥より出でて泥に染まらず」のことわざの通り、泥の中(俗世)から現れる、美しい大輪の花(悟り)を咲かせる蓮の花の特徴が、人が生きているときに得る仏様への信心と同じで、その信心を持つ者が極楽で咲いている蓮の台の上に忽然と生まれることができる……といったところでしょうか。

 泥の中から出られないワタクシは、やはり地獄行きなのでしょうか。大変に不安です。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


来年は猫年じゃない? 干支に入れず恨み節の“にゃんたま君”
 昔、神様は元旦に動物たちにあいさつに来るよう言いました。12番まで先着順に、年の動物になれるという大イベントでした。 ...
本当に自分のために? 素直に聞くべきアドバイスの見極め方
 昔から「素直さは大切」だと言われます。大人になっても素直さを忘れずに、周囲のアドバイスを聞き入れられる人のことは尊敬し...
脱いだ作家を守るために…作品を山に埋めた編集者の話 #3
 投資していた友人の失脚により、K社長はブラックな債権者から追われる身となりました。  社長は行方をくらまします。...
縁を切るべき友達の5つの特徴&上手に縁を切る方法とは?
 どんなにコミュニケーション能力が高い人でも、「苦手だな」「付き合いにくいな」と感じる人は、誰にだっているもの。仕事の付...
後ろ足で器用にポリポリ…一緒に“にゃんたま”も揺れちゃうの
 きょうは、首元がカユ~イにゃんたま君です。  首を掻くのに、うしろ脚を使うなんて…ニャイす!  一本だけ爪...
脱いだ作家を守るために…作品を山に埋めた編集者の話 #2
 自分の作品がヘアヌードブームに引っかかることも、世間はこんなにエロが好きで、女性のヌード=男性の下半身への奉仕物、と見...
脱いだ作家を守るために…作品を山に埋めた編集者の話 #1
 女が脱ぐ仕事をするのには、いまも昔も危険や煩わしいことが付きまといます。  私自身、音楽をやっていた頃に自分の作...
お葬式に黒いタイツはダメ?寒い日の防寒対策&喪服のマナー
 真冬にお葬式に参列することになった時、黒のストッキングでは足元が寒いことってありますよね。でも、暖かい格好で行こうと思...
配信者にとっては厄介!「察してもらいたい欲」がすぎるひと
 ライブ配信は、まさに魑魅魍魎(ちみもうりょう)がうごめく世界。今日も今日とて、多くのライバーやリスナーは、配信をめぐっ...
この匂いはあの子かにゃ?チェックに余念のない“にゃんたま”
 猫の嗅覚は、人間の嗅覚の数万倍から数十万倍鋭い、といわれています。  猫の鼻先は常に湿っていて、空気中に流れてい...
今年の実付きは最高!「千両」と共に迎える幸せなお正月
「今年の千両、実付きがいいよ!」  花市場でいつもお世話になっているセリ人のお兄様が電話の向こうで叫んでおります。...
旅行できない今こそ…年末年始におすすめグルメサービス2選
 政府の観光支援策「Go To トラベル」の全国一斉停止が決まり、年末年始の予定を変更した人も少なくないはずです。こんな...
静かな時間の終わりなき毛繕いに感じる“にゃんたま”の美学
 男には自分の世界があるらしいと知ったのは、小学校低学年の頃。  テレビでルパン三世のアニメのテーマ曲が流れていて...
人と仲良くなる6つのコツ&友達作りが上手な人の共通点♪
 社会人になってから、「人付き合いに苦労している」という人は多いはず。学生の頃には、無難にこなしていたはずの人付き合いが...
アンガーマネジメントのススメ~怒りを伝えて我慢にさよなら
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。人間関係のほとんどのトラブルは“怒り”から始まるといっても過言ではありません...
急ぎ足の隙間からチラリ…赤ネコ君のぷっくり“にゃんたま”
 きょうは、急ぎ足で横切るにゃんたまω様。  茶トラの別名は「赤ネコ」。鮮やかな色をした毛並みに、立派なにゃんたま...