23歳で職場結婚、ラブラブ恋人同士だったのに5年後に離婚。

内埜さくら 恋愛コラムニスト
更新日:2020-10-21 23:04
投稿日:2020-10-13 06:00

偶然の出来事で見えた元夫の一面

 価値観の違いがハレーションを生み、離婚につながる大きなトリガーになったといいます。

「結婚3年目ぐらいの頃、もみ合いになるほどの大ゲンカをしたんです。

 故意ではなかったと思いますが、彼の手が私の鼻に直撃し、鼻が曲がってみるみるうちに腫れてきて、青あざになって。

 DVではなく偶然当たっただけですが、相手は男性で私よりも腕力は上。その一発がかなり効いて、初めて目の前に星が飛ぶ経験をしました。

 あまりの腫れように怖くなり、病院に行くと伝えると彼は謝ることもなく、病院にもついてきてはくれませんでした。

『私が病院に行くほどのケガをしたのになぜ!?』

 彼の本心がわからなかったので治療後、実家に身を寄せました。彼がいる自宅には戻る気が起きなかったからです。

 母は『結婚したら家(実家)の敷居は跨ぐな』(=婚家でどれほどつらいことがあっても逃げ出してはいけない)という考えの人ですが、私の顔を見たら即、『しばらく家にいなさい』と言ってくれて。日常的に暴力を振るわれていると勘違いしたようです。

 思いもよらず起きた出来事ですし、私が彼とのケンカでケガをしたのは後にも先にもこの一度きりなのですが。そして、『(彼から)連絡が来たら、きちんと話し合いなさい』とも言ってくれました。

 私が実家にいる間、彼からは一度も連絡がありませんでしたが……。

 ただ、あの頃の私は若いがゆえに包容力が足りなかったと自覚しています。精神的に成長できたと思う今の自分だったら、彼とは離婚していなかったかもしれません。だから今、『離婚した理由は?』と聞かれたら、『自分自身の責任』だと答えます」

結婚生活に大事なポイントは2つ

 ここで大事なポイントを2つ、お伝えします。

1.「ごめんね」が言えない人は、ほかの二言も言わない可能性大

 結婚生活(あるいは恋人同士)で円滑な関係を育むためには、「ごめんなさい」「ありがとう」「愛してる」の3つの言葉を伝えられるかが重要です。

 筆者の経験ですが、このどれか1つが抜け落ちていると、ほかの二言も言わない可能性が大。さとみさんは23歳と若いときに結婚したので見抜けなかったかもしれませんが、交際している時点でチェックしていただきたいです。

 余談ですが、日本人男性は「愛してる」と言う人が少ないとのこと。筆者は言ってくれない男性と交際していた頃、ジョークっぽく「Repeat after me、“愛してる”」と繰り返し伝えていたら、相手も言ってくれるようになりました(相手は日本人です)。個人的にオススメです。

2.離婚経験者が離婚理由を語るのは難しいことを知っていただきたい

 さとみさんのコメントを振り返ってみてください。必死に彼を悪者にしないように話してくれていることが伺えます。

 筆者も離婚して再婚したのでわかるのですが、離婚理由を第三者に話すのは、非常に難しい。相手を悪者にすれば「別れた男の悪口を言う女=自分も言われるかもしれないから要警戒」というレッテルを貼られる。自分を悪者にすれば、自身に難があると思われてしまいかねないからです。さじ加減が困難を極めます。

 もしもバツイチの人と結婚を見すえた関係を望む機会があれば、離婚理由は数回にわけて聞いてみてはいかがでしょうか。

 書籍『なぜ妻は、夫のやることなすこと気に食わないのか エイリアン妻と共生するための15の戦略』 (幻冬舎新書)によると、男性が1日に発する単語数は平均7000語。一方、女性の場合は平均20000語――およそ3倍もの単語数を発しているといいます。

 つまり、男性は女性より言葉数が少ないのです。一度ですべてをわかろうとするのではなく、何回かにわけて少しずつ聞いてみてください。会うたびに自己開示をしてくれると思います。

 さて、さとみさんですが。自分が原因で鼻にケガをしたのに謝らず、病院にもついてこない、妻が実家に帰っても連絡ひとつ寄こさない夫が住む自宅に、みずから戻ったといいます。男女ともにいえることですが、偶然だろうが一度でも腕力を駆使したらDV! 即離婚案件なのに自宅に戻った理由とはーー。

 次回に続きます。

今回の学び

・50歳で30代半ばに見える女性の美の秘訣は、紫外線にあたる前に日焼け止めの塗布を徹底。「今日が一番若い日」をキープするために、ぜひ実践を。
・「価値観の違い」は、結婚生活を破綻させる一因になるかも!?
・「ごめんね」が言えない人は、ほかの二言も言わない可能性大。ただし、言い慣れていない人もいるため、人によっては変わってくれるケースもある。
・離婚経験者に理由を聞く場合は、数回にわけて。
・一度きりでも腕力を駆使したらDV! 即離婚案件です!

※シリーズタイトルの「確率8%」とは…5年に一度実施されている国勢調査の直近データを基に、2010年の45歳の未婚男女が5年後の2015年までに何%結婚できているかを算出したもの。「コクハク」は40代50代大人婚の"リアル"を物語る数字だと考えます。

内埜さくら
記事一覧
恋愛コラムニスト
これまでのインタビュー人数は3500人以上。無料の恋愛相談は年間200人以上の男女が利用、リピーターも多い(現在休止中。準備中のため近日中にブログにて開始を告知予定)。恋愛コメンテーターとして「ZIP!」(日本テレビ系)、「スッキリ」(同)、「バラいろダンディ」(MX-TV)、「5時に夢中!」(同)などのテレビやラジオ、雑誌に多数出演。

URL: https://ameblo.jp/sakura-ment

関連キーワード

ラブ 新着一覧


「彼女が全員メンヘラ化する」…ってお前のせいだよ! ダメ男が言いがちな“あるある”6つ
 恋愛において、メンヘラな自分に悩んでいる女性もいるでしょう。でもそうなってしまう原因は、彼氏や気になる男性が“メンヘラ...
恋バナ調査隊 2025-06-13 06:00 ラブ
40代で「パパ活」を望む女性たち。生活苦でもないのに…彼女たちが欲しがるものとは
 パパ活したいと考える40代女性が、以前より増えてきているそうです。それだけ生活が大変だということなのでしょうか。そして...
内藤みか 2025-06-12 06:00 ラブ
彼女作る気ないよね? “脈なし”判定LINE、6つのケース。「普通にめんどくさい」ってひどい!
 気になる彼が「彼女はいらない」と思っているなら、いくら頑張ってもあなたの恋は実らないかもしれません。今回は、彼女を作る...
恋バナ調査隊 2025-06-11 06:00 ラブ
今でも許せない! 夫の「トンデモ言動」6選。元カノの指輪を流用するか? 産後の恨みは一生です
 長く一緒に暮らしていれば、夫に腹が立つ日もあるでしょう。でも、時間の経過とともに忘れたり許したりするのが大半なはずです...
恋バナ調査隊 2025-06-11 06:00 ラブ
“専業主婦=ラクそう”だと思ってない? 当事者が語るしんどすぎる実態「離婚したくてもできない…」
「結婚したら専業主婦になりたい」と言う女性にそのワケを聞くと、「ラクそうだから」と答える人が一定数いますが、果たして本当...
2025-06-10 06:00 ラブ
LINEは塩対応、でも会うと優しいのなんで? 男性に聞いた5つの理由と脈ありパターン
 会うと優しいのにLINEではそっけない男。両極端の態度に「脈ありなの? なしなの?」と悩んでしまいますよね。いったい彼...
恋バナ調査隊 2025-06-09 06:00 ラブ
近づいちゃダメ! “他責男”のヤバすぎるLINE3選。浮気もドタキャンもぜ~んぶ人のせい
 人のせいにする他責男は、自身の行動を反省したり謝ったりしません。そんな男性との恋愛や結婚はあなたが苦労するはず。気にな...
恋バナ調査隊 2025-06-08 06:00 ラブ
都心一等地から地方移住はムリ!「ビジネスマンは鋭いセンスとおしゃれが大事」と拒否する44歳夫のため息
「冷酷と激情のあいだvol.249〜女性編〜」では、生活水準を下げられず、家計が火の車になりつつある妻・絢子さん(仮名)...
並木まき 2025-06-07 06:00 ラブ
家計は火の車…それでも「節約なんてしたくないの」見栄っ張りな42歳妻がセレブ生活を維持する最終手段
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-07-01 15:25 ラブ
絶えない芸能人の不倫報道。なぜ人は“禁断の恋”をするのか?「背徳感やスリルではない」専門家が読み解く
 ワイドショーの定番、それは芸能人の不倫騒動。謝罪会見に活動休止──愛に溺れた代償はあまりにも重い。世間が「不倫=絶対悪...
蒼井凜花 2025-06-06 06:00 ラブ
男が「連絡先交換」を断る6つの事情とホンネ。脈なしとは限らない?
「気になる彼と仲良くなりたくて連絡先を聞いたのに断られた」なんて出来事があったら、脈なしに感じるでしょう。その場合、諦め...
恋バナ調査隊 2025-06-06 06:00 ラブ
金持ち男と結婚できる女と「できない女」の決定的な違い。アラフォーでも高収入を射止める方法はある
 お金持ちの男性を10人以上の女性で奪い合うPrime Video(プライムビデオ)の人気恋愛リアリティー番組『バチェラ...
内藤みか 2025-06-05 06:00 ラブ
えぇ…夫の「悪気ない一言」で怒りMAX! 妻の私がイラッとした瞬間
 「妻の地雷がどこにあるのか分からない…」なんて男性も多いかもしれません。そこで今回は“夫のイライラする一言”を集めてみ...
恋バナ調査隊 2025-06-05 06:00 ラブ
妻の“夫下げ”発言に泣く男たち。「臭い」「黙ってて」って酷くない? 無意識で放つ一言にご用心
 思わず言ってしまう夫の愚痴。ですが、夫側にも言い分はあるのかも? そこで妻のどのような一言にイライラするか男性陣に聞い...
恋バナ調査隊 2025-06-04 06:00 ラブ
ヒカルに梅宮アンナ…短い交際→結婚のメリットは? 堀北真希ら「0日婚」で成功する夫婦の共通点
 タレントの梅宮アンナ(52)が5月27日に自身のインスタグラムを更新。アートディレクターの世継恭規(よつぎ・やすのり)...
令和ですよ?「女は従順で」という呪縛。時代錯誤な男性と“自分を責めてしまう”女性に伝えたいこと
 夫婦の在り方などテーマにブログやコラムを執筆している豆木メイです。 「主張の強い女は可愛げがないから抱きたいと思...
豆木メイ 2025-06-03 06:00 ラブ