欅坂46ベスト盤に異議!平手・長濱ら映像集が凄すぎるのに…

こじらぶ ライター
更新日:2020-10-10 06:00
投稿日:2020-10-10 06:00

長濱ねる熱望の「微笑みが悲しい」貴重映像

左から長濱、平手、小林、今泉。今となってはレジェンド級の幻のユニット(画像は17年2月欅坂46有明コロシアム初ワンマンライブのもの)/欅坂46公式サイトより
左から長濱、平手、小林、今泉。今となってはレジェンド級の幻のユニット(画像は17年2月欅坂46有明コロシアム初ワンマンライブのもの) /欅坂46公式サイトより

 ユニット“てち&ねる”の「微笑みが悲しい」でさらにエモが大爆発。演技がかったぶりっ子な振り付けも、この頃は平手も長濱と息を合わせ100%頑張っている。振付けで“平手のことをずっと見つめられるから”という理由で、この曲が大好きだった長濱。彼女が卒業を意識していたであろう後期には、平手にこの曲をまたライブでやりたいとおねだりしていたが、その頃には思春期男子高校生然と化していた平手君は一笑に付し、叶わなかった。

 そのままでは本当に「微笑みが悲しい」ことになってしまっていたが、平手は先に卒業し引退もほのめかしていた長濱をずっと気にかけていた。今2人が欅坂46と同じ事務所で芸能界の最前線で活躍していることを思えば、この頃の「微笑みが悲しい」も胸アツで見ることができる。

渡邉理佐、菅井友香らメンバーの変革

 2周年ライブは平手が欅坂46から距離を置いていた時期。彼女抜きで初めて単独ライブを決行した他メンバーの、自分たちだけで観客を納得させるんだという気迫が凄い。平手に代わりセンターに入った渡邉理佐(22)、菅井友香(24)らはここで一皮むけたのではないか。特に「不協和音」での菅井の激しい“僕は嫌だ”シャウトは、彼女が生粋のお嬢様であることを完全に忘れさせる。

 18年加入の2期生9人を迎え入れた3周年ライブ。大阪公演では各メンバーが欅坂46歴代衣装を身にまとい「誰のことを一番愛してる?」を披露した。その真ん中には、NHK紅白歌合戦初出場時の衣装で皇帝感溢れる平手がいる。かと思えば、アンコールの乃木坂46「シンクロニシティ」カバー披露時にはオリジナル版センターの白石麻衣(28)に敬意を表するように、フェミニンで慈愛に満ちた女神のような平手になる。

 武道館公演の「影絵パフォーマンス」は以前の記事(欅坂46武道館「影絵」指導者が語る秘話!平手も制作から参加)でも触れたように、高等技術が詰まっていながら初挑戦とは思えない圧巻の出来ばえだ。この凄さを口承したくとも特殊技術ゆえいまいち伝わり切らなかったが、やっと映像化され誰もが共有できることとなった。

 単独ライブ最初で最後の平手センターの「黒い羊」パフォーマンスは欅坂46ベストアクトのひとつだろう。このパフォーマンスのためだけにTYPE-Aを買う価値があるといっても過言ではない。ライブ初参加だった2期生森田ひかる(19)、田村保乃(21)らも、3周年ライブから可愛らしさもカッコ良さも見せ、今後の櫻坂46を期待させる。

大興奮!'17~'19全国ツアー見どころは?

平手を中心に全員で彼岸花を表現する(上)など武道館の「黒い羊」は必見もの。欅坂46ドキュメンタリー映画でも一部見れるが今回は1曲フル収録/TOHO Visual Entertainment公式YouTubeより
平手を中心に全員で彼岸花を表現する(上)など武道館の「黒い羊」は必見もの。欅坂46ドキュメンタリー映画でも一部見れるが今回は1曲フル収録 /TOHO Visual Entertainment公式YouTubeより

 TYPE-BのBlu-rayは毎年の夏の全国アリーナツアーのダイジェスト。17年の「エキセントリック」パフォーマンスは爬虫類の動きも取り入れ奇妙奇天烈で、もはや女性アイドルの概念を超越している。それを堂々と全員がやり抜けるのが欅坂46の強みだ。

 ライブを盛り上げる定番曲「危なっかしい計画」ではのちの“埼玉の狂犬”となる小林の煽りがまだ初々しくて可愛い。

 18年、千秋楽の「ガラスを割れ!」では感情を爆発させすぎた平手が、アドリブでメインステージからセンターステージへの花道を爆走。照明がついていけていないが、シルエットだけでもその激情ほとばしる様が伝わる。さすがにBlu-rayではカットされたが、平手はこのパフォーマンス後ステージから転落。病院へ運ばれ大事に至らなかったことが分かると必死にメンバーの元へ戻ろうとした。

 ダブルアンコールに間に合った平手は、映像では「W-KEYAKIZAKAの詩」を歌うメンバーたちの中に普通に混ざっている。平手が戻った安堵と、スタッフからのサプライズ映像で感情がぐちゃぐちゃになるメンバーを菩薩のように穏やかな笑顔で見つめる平手。後ろから寄り添いに来た長濱を抱きしめる姿がイケメンすぎる。

 19年は平手が直前に負った怪我のため2周年ライブ同様平手抜き、代理センターで対応した。パフォーマンスリーダーだった鈴本美愉(22)のアンビバレントのカッコよさは破壊力抜群。大阪公演で「避雷針」1曲のみ途中復帰した、平手の姿を確認した観客の大歓声も凄かった。

ライブ単独フルサイズの映像作品が欲しい

 ここまでがてんこ盛りのTYPE-A及びTYPE-B特典Blu-rayの大まかな紹介になる。各年をダイジェストで見ることによって、メンバーの変遷はありながらも欅坂46の進化が見て取れる。その点においては1本のライブのみの映像作品より優れている。

 しかし、だ。“ライブの欅坂46”は1本のライブ全編を通してストーリー性を持たせることが多かった。また武道館公演などは激しい曲のノンストップ連続披露だからこそメンバーのタフさに胸を打たれた。やはりそれぞれのライブ単独フルサイズの映像作品が欲しい。

 今回のベストアルバムを聴いて、楽曲のMVを見たい、もっと知らない曲を聴きたいと思ったら、過去に発売されたCDに収録されている。しかし、今回の特典Blu-rayでそれぞれのライブの良さを知って、各ライブ全編を見たいと思ってもそのような作品は無い。全国の欅ヲタクは声をあげ続けるべきだ。

 全ライブ、全編フルサイズの映像作品化希望!

こじらぶ
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ジャニーズ、秋元康系女性アイドル、ローカル、地下アイドル等数々の現場を経験。Xでもご意見を募集しております。

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