結婚3年目の大ゲンカ、病院&実家避難も元夫のもとに帰った。

内埜さくら 恋愛コラムニスト
更新日:2020-10-27 18:14
投稿日:2020-10-20 06:00

話し合いを回避する「スルー気質」は要注意

 さとみさんの元旦那さんのように性別を問わず、重い内容に対する話し合いを避ける、先送りする、あるいはなかったことにしてスルーする人と生活をともにすると、苦労すると筆者は思います。

 人生には出産、住宅を購入するか賃貸にするかの検討、仕事、大病、親の介護など、人により異なりますがさまざまなライフイベントが発生します。そのときに、「仕事で疲れているから」「まかせる」などと話し合う機会をつくってもらえず、独りで背負い込まなければならなくなるからです。

 そして、さとみさんと元旦那さんはつかみ合いのケンカが離婚の引き金となりましたが、筆者が個人的にお勧めしたい仲直り方法があります。

 痴話喧嘩であれば夜の就寝前までになにがなんでも仲直りして眠り、翌日以降はケンカの種となった話題には一切、触れないようにするのです。 

 もちろん交際、または結婚して後悔する3大条件といわれる浮気や借金、なんらかの依存症などの重大問題であれば話は別。さとみさんのケースも痴話喧嘩にはあてはまらないので、仕事を終えて眠るまでの数時間での解決は難しかったと思いますが。

年上彼と13年の同棲…「永すぎた春」の終焉

 さて、さとみさんですが離婚して1年後に、7歳年上の恋人ができます。彼とは同棲期間を含めて、29歳から42歳ぐらいまでの13年間もおつき合いしたとのこと。

 三島由紀夫先生の小説のタイトルで、当時の流行語にもなったといわれる「永すぎた春」よりも長い(結末も小説とは異なりますが)。彼と再婚せず、別れに至った経緯は?

「お互いにプライベートより仕事を重視する仕事人間で、家庭を持ちたいという願望が希薄だったからだと思います。私は仕事が楽しくて、子どもがほしい気持ちは薄らいでいましたし、彼はバツイチで元奥様との間にお子さんがいましたし。

 交際10年を過ぎたぐらいからでしょうか。それまでは絶対的に自分が愛されているという安心感に浸っていましたが、愛情のボルテージが同じぐらいになってきた気がします。それほど私を追い求めてこなくなったんです。

 私が仕事の都合で同棲している部屋とは別に、部屋を借りると伝えたときのこと。以前なら、『別居はイヤだ。私が通いやすい場所に家を借りて、一緒に住もう』と言ってくれていたと思いますが、引き止められませんでした。

 交際期間が長すぎるので当然かな、と(笑)。そのままゆっくりと距離が広がっていき、フェードアウトしました」

同棲するときの心構え

 結婚の約束をしない同棲は、“長い春”につながりやすいもの。筆者も経験者なので、彼氏と同棲したいという女性から相談されたときは、こう伝えています。

「彼と結婚したいのであれば、愛情という勢いに乗って一緒に住むと後悔するわよ! 家事を分担できて夜の営みも家でできるなら、男性は結婚するきっかけや意欲を失ってしまうじゃない。

 同棲前に、両家へご挨拶に行って! そして2人で、『◯◯には結婚します』と宣言するの。『結婚する予定です』ではなく、『結婚します』よ。目的を達成するためには、断定する言葉を使うと叶うものだから」

 事実、さとみさんは初婚時、ご自身のお母様に「同棲するかも」と相談したら、「一緒に住むなら籍を入れなさい」と言われて結婚したとのこと。

 筆者も再婚前、父親に相談したところ、「こちらと先方のご両親に、正式に挨拶をしなさい」と言われました。同棲を検討している女性は一考していただきたいです。

 さとみさんは同棲後にお別れしましたが、別離を経なければ「価値観がぴったり一致している」という現在のパートナーとは出会えませんでした。では、旦那様とはどこで出会ったのでしょうか。独身女性からよく聞く、“あの言葉”が引き寄せた出会いとはーー。

 次回に続きます。

まとめ

前回の学びをおさらい

・50歳で30代半ばに見える女性の美の秘訣は、紫外線にあたる前に日焼け止めの塗布を徹底。「今日が一番若い日」をキープするために、ぜひ実践を。
・「価値観の違い」は、結婚生活を破綻させる一因になるかも!?
・「ごめんね」が言えない人は、ほかの二言も言わない可能性大。ただし、言い慣れていない人もいるため、人によっては変わってくれるケースもある。
・離婚経験者に理由を聞く場合は、数回にわけて。
・一度きりでも腕力を駆使したらDV! 即離婚案件です!

今回の学び

・離婚すると決めたら、実行前に経済力を身につけるべき。
・重い内容に対する話し合いを避ける、先送りする、あるいはなかったことにしてスルーする人と生活をともにすると、苦労するかも!?
・結婚の約束をしない同棲は、“長い春”につながりやすいもの。同棲を検討中の人は一考を。

※シリーズタイトルの「確率8%」とは…5年に一度実施されている国勢調査の直近データを基に、2010年の45歳の未婚男女が5年後の2015年までに何%結婚できているかを算出したもの。「コクハク」は40代50代大人婚の"リアル"を物語る数字だと考えます。

内埜さくら
記事一覧
恋愛コラムニスト
これまでのインタビュー人数は3500人以上。無料の恋愛相談は年間200人以上の男女が利用、リピーターも多い(現在休止中。準備中のため近日中にブログにて開始を告知予定)。恋愛コメンテーターとして「ZIP!」(日本テレビ系)、「スッキリ」(同)、「バラいろダンディ」(MX-TV)、「5時に夢中!」(同)などのテレビやラジオ、雑誌に多数出演。

URL: https://ameblo.jp/sakura-ment

関連キーワード

ラブ 新着一覧


「偉そうな態度も不快です」老いた親に酒を“タカる”夫にゲンナリ。35歳姉さん女房の深い後悔
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-10-18 11:45 ラブ
「断るならバラすよ」マッチした男の“正体”に愕然。ときめきが地獄に変わった残酷な瞬間
 世の中、不倫の話題で持ちきりだ。2024年に実施された調査によると、既婚男性の約2人に1人、既婚女性の約3人に1人が婚...
蒼井凜花 2025-10-17 11:45 ラブ
文系男子に一目惚れ♡→現実はだたのオタク!? 婚活女子が忘れらない“ドン引き”体験談3つ
 いまや恋活・婚活の主流となったマッチングアプリ。手軽に理想の相手と出会える一方で、合コンや友達の紹介などとの出会いとで...
恋バナ調査隊 2025-10-16 08:00 ラブ
「本当に好きなのか分からない」“別れ”を決める前のサイン、6つの判断基準を聞いてみた!
 長く交際していたり、ケンカが絶えなくなったりして、相手のことが好きかどうか分からなくなるときもあるはず。そんなときは別...
恋バナ調査隊 2025-10-15 08:00 ラブ
恋が終わる危険も!? 「とりあえずドライブデート」の落とし穴。沈黙、渋滞、迷子…帰りたくなった瞬間5つ
 会話を楽しみ、小旅行気分も味わえる「ドライブデート」。でも実は、ちょっとしたミスで失敗に繋がりやすいデートでもあるんで...
恋バナ調査隊 2025-10-14 08:00 ラブ
【漫画】「避妊しなくていいよ」女の悲しい言葉。一夜限りの男が返した“意外な一言”に救われた夜『できても、できなくても』#3
【『できても、できなくても』あらすじ】  「桃生翠さん…残念ですがあなたは不妊症です」――ブライダルチェックで発覚した...
「いいよ」連発は離婚のサイン? 夫婦関係が壊れる寸前の“危険ワード”6つ
 離婚を経験した男女に、離婚直前に飛び交っていたワードをうかがいました。ご夫婦の間で、これらのワードが口癖のようになって...
恋バナ調査隊 2025-10-13 08:00 ラブ
【漫画】「家には帰りたくない」クズ男との別れ…“魔王”と呼ばれるイケメンは何者?『できても、できなくても』#2
【『できても、できなくても』あらすじ】  「桃生翠さん…残念ですがあなたは不妊症です」――ブライダルチェックで発覚した...
「寄生虫としか思えない」47歳男性が“専業主婦 希望”を一蹴。更年期の妻を受け入れない複雑事情
「冷酷と激情のあいだvol.267〜女性編〜」では、仕事への活力が下がり、退職して専業主婦になりたい夏菜子さん(仮名)の...
並木まき 2025-10-11 11:45 ラブ
専業主婦になりたいのに…貯金ナシの44歳妻、夫が意地悪すぎると嘆き「結婚の“特権”ですよね?」
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-10-11 11:45 ラブ
【漫画】「あなたは不妊症です」婚約者も仕事も失って…私は女として“失格”なの?『できても、できなくても』#1
【『できても、できなくても』あらすじ】  「桃生翠さん…残念ですがあなたは不妊症です」――ブライダルチェックで発覚した...
順風満帆だった45歳 経営者の転落。美人CAから若い女に乗り換えるはずが…地獄の「三者面談」の顛末
 世の中、不倫の話題で持ちきりだ。2024年に実施された調査によると、既婚男性の約2人に1人、既婚女性の約3人に1人が婚...
蒼井凜花 2025-10-10 11:45 ラブ
閉経前にもう一度…“癒し”を求める50代女性「ただ話を聞いてもらいたい」男性を求める切実な理由
 ドラマやネットなどで「女性用風俗」が取り上げられることが増え、一般の女性たちにもその名が浸透してきました。  ア...
内藤みか 2025-10-10 11:45 ラブ
「恋愛は効率か、それとも不要か?」タイパ世代に広がる新しい恋愛観。20代で結婚相談所に登録も
「最近のJ-POPは、前奏が短すぎて歌いにくい」カラオケでそう感じたことはありませんか?  我々、40代が青春時代...
男の「私たち付き合ってるよね?」への本音。告白はなくても“彼女認定”されるきっかけ
「彼からの告白はないけど私たちって付き合ってるのかな?」と、曖昧な関係性に不安を抱えている女性もいるでしょう。  ...
恋バナ調査隊 2025-10-08 08:00 ラブ
早く帰りたい…! 初デートで使える“テッパン話題”とさっさと“切り上げる”コツ。やさしいウソで後腐れなく解散♡
 マッチングアプリ内でやり取りを重ねていても、いざ初デートの日程が決まると「会話で失敗したくない」「話が弾まなかったらど...
恋バナ調査隊 2025-10-08 08:00 ラブ