100均の女物のパンツをこっそり履いているエリート夫の正体

山崎世美子 男女問題研究家
更新日:2020-10-31 06:00
投稿日:2020-10-31 06:00

夫の素行調査を探偵に依頼

 愛されていないと感じるのは、自分がダメなだけではない気がしたA子さんは、本当のことを知りたくて素行調査を依頼しました。1カ月間お任せで調査をしてもらった結果。確かに、A子さん以外に“好きな人たち”がいる事実が発覚したのです。

「一瞬は驚きましたが、とても納得できました。主人はゲイだったんです」と淡々と語るA子さんは、さっぱりとした顔で話を続けました。

「ひどいですよね。子供を産んで欲しいから私と結婚して、しら~と生活して。私の人権ってないんでしょうか。子供が大きくなれば離婚します」

 ……その後、ご主人と話し合いをして、子供が成人後の離婚は承諾。婚姻中のお互いの異性関係や趣味その他は黙認するという、ノーマルな結婚にはないルールが適応されました。

「そう言えば、夫はジャニーズ大好きでした」……驚く結果でしたが、心の着地点が見つかったそうです。

花柄のおばさんパンツを履く夫

 ふと、着替えている姿に目をやると、花柄のおばさんっぽいズロース(女性用のゆったりした下着)を履いている夫。

「えっ? なんでそんなパンツ履いてんの?」

 あまりの衝撃に質問したというB子さん(31)。夫もB子さんもお医者様という職業柄、お互い夜勤などで予定が合わないすれ違い夫婦。180センチの高身長、甘いマスクの彼(36)に一目惚れしたB子さんは、恋愛の指南書24冊を読破して、押せ押せで結婚に持ち込んだカップルでした。

 入籍から半年後、そのイケメン夫が花柄のズロースを履いていた……。

 彼の答えは「ぶかぶかしていて風通しがいいから気持ちいい」。そう爽やかに微笑まれ、「顔に免じて納得することにした」というB子さん。

 その後、夜勤のシフトが変わり早めに帰宅すると、夫がB子さんのワンピースを着て、きちんと食卓に座り食事をしていたところを目撃してしまったのです。当然、「えっ? なんで私のワンピース着てんの?」と問うと、「うん。着てみたかったんだ」と、またもや爽やかに答えたといいます。

 顔が好きで結婚したB子さんは、許容範囲がとても広くなっていたそうです。「こんなドストライクな見た目の夫を離したくない!」……その気持ちが強く、彼の自宅での女装趣味にも目をつぶることにしました。

夫婦生活の不満が疑惑を招いた

 毎日仲良くお風呂に一緒に入る習慣のB子さん夫妻。夫の好みは超スレンダーな女性。胸なんか前か後ろか分かればいい程度で、まな板でも平気だという偏った好みの彼に合わせるために、ガリガリになるまでダイエットしたB子さんの身体にお風呂でチェックが入るそうです。

 お腹をつまみ、「このお肉は何? 痩せないと、もうお風呂に一緒にはいらないよ」

 惚れた弱みで必死にエクササイズに励んで、減量していたB子さん。しかし、深刻な悩みが夜の生活でした。結婚してからもそうですが、交際期間中も彼がB子さんとの最中に必ず不能となり、最後までできないのが最大の悩みでした。

 自分のせいで性欲がないのか? 激務で身体が反応しないのか? 心配と自己嫌悪が入り交じり解決しないまま過ごしていたある時、彼のスマホをのぞき見してみると、色白で華奢な若い男性たちの写真がたくさんフォルダに収まっていたのです。

 点と点が線でつながり悩んでいた原因がわかったのですが、それでも彼が大好きなB子さんは、これからのことを考えるという新たな悩みが発生したのでした。

まとめ

 ジェンダーという言葉も定着してきましたし、外国に行けば普通に手をつないで歩く女性同士、男性同士も珍しくありません。ただ、自分が愛する対象にない性別の人と、世間を意識して、それを隠して結婚しているケースもあります。

 中村うさぎさん(作家)のご夫婦もご主人さんはゲイですが、うさぎさんは家族になったという認識で結婚され、とても仲良くしています。さまざまな結婚の形がありますが、そのベースにはちゃんと愛があってほしいと願います。

山崎世美子
記事一覧
男女問題研究家
「平成の駆け込み寺」として、人間関係、男と女をテーマとし、さまざまな悩みを抱える相談者に的確なアドバイスを送り、心のケア・親身なカウンセリングで一躍人気者となる。TV、ラジオ、雑誌、さらに講演会などからも依頼が多数。いま最も注目されている専門家である。YouTube「せみこの恋愛大学」毎週水曜配信中。
公式HPブログInstagramTikTok

関連キーワード

ラブ 新着一覧


「女の役目でしょ」帰省を拒む妻がムカつく――47歳夫の譲れない家族観。絶対に同行させたい理由とは
「冷酷と激情のあいだvol.259〜女性編〜」では、コロナ禍に定めた「夫の実家にはもう帰省しないでいい」というルールを、...
並木まき 2025-08-16 11:45 ラブ
「夫と子どもで帰省してよ!」妻から“夫婦のルール”を破る男への抗議。義母と相性最悪なのになんで?
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-08-16 11:45 ラブ
「私と結婚してほしい」障害のある恋、成就した女が決めた5つのルール。捨てられる女との違いはどこに?
 世の中、不倫の話題で持ちきりだ。2024年に実施された調査によると、既婚男性の約2人に1人、既婚女性の約3人に1人が婚...
蒼井凜花 2025-08-15 11:45 ラブ
鈴木亮平似のアドバイス男、“頼りがいがある”のは幻想だった。「いい女になれないよ」に絶句…!
「もっと痩せた方が可愛いよ」「笑うときに口元を押さえると品が出るよ」  そんな“アドバイス”を、あなたはどこまで許...
おがわん 2025-08-15 11:45 ラブ
ダメ男を“理想の夫”にアップデート! 5つの成功例を教えます。プライド激高→「洗濯したよ♪」に変えたテク
 夫に対して「家事を積極的にやってほしい」「考え方を変えて欲しい」と思っている女性は必見! 今回は、夫を進化させる方法を...
恋バナ調査隊 2025-08-15 08:00 ラブ
イメージと違う!“写真詐欺”をどう回避する? 肩にフケ、明らかにおじさん…プロにお願いする時のコツ
 近頃話題の女性用風俗。ドラマやマンガでは、イケメンが気持ちよくマッサージしてくれるので、利用したくなるかもしれません。...
内藤みか 2025-08-14 11:45 ラブ
違うのに~! 彼氏に「浮気」を疑われた5人の体験談。首元のこれ、キスマークに見えちゃうの?
 男性に彼女の浮気に寛大なのかと聞くと「彼女が浮気をしたら別れる」と考える男性はかなり存在します。  そんな相手に...
恋バナ調査隊 2025-08-14 08:00 ラブ
イケオジが豹変!暴走する“勘違いおじさん”のリアル。「今日もキレイだね」大量に届くメッセージに戦慄…
 SNSで頻繁に話題にのぼる“勘違いおじさん”。自己評価がやたら高く「まだまだ俺は若い、イケる!」という勘違いのもと、だ...
浮気男に制裁! 街中で壮絶な修羅場…からのプロポーズにえっ? 怒涛の急展開に妊婦が下した決断
 出会いのきっかけとしていまや定番のマッチングアプリ。近年ではその出会いが結婚につながることも多いそうで、純粋な恋愛に活...
くらげ 2025-08-12 11:45 ラブ
浮気じゃないの!? 彼を疑った4人の末路。朝帰りで暴言→マジで仕事関係だった…
 好きな気持ちが強すぎて、彼氏の浮気を疑ってしまうときもあるでしょう。しかし、勘違いで責めれば彼氏に冷められるかもしれま...
恋バナ調査隊 2025-08-11 08:00 ラブ
駆け引き大失敗! 送って後悔したLINE3選。匂わせが「遊んでる女」認定で終わった
 好きな人の気を引くため、あるいは言ってほしい言葉を引き出すためにLINEで駆け引きする人もいるでしょう。でもその駆け引...
恋バナ調査隊 2025-08-10 08:00 ラブ
「俺ね、経営者なんですよ」慰謝料を拒否する夫のバカげたプライド。妻を“勝手に逃げだ”と非難する心理
「冷酷と激情のあいだvol.258〜女性編〜」では、5年前に離婚をした元夫から一方的に悪口を言われ続けている里香さん(仮...
並木まき 2025-08-09 11:45 ラブ
「5年前のことなのに!」友人からのDMにあ然…離婚した“モラハラ男”の執拗な攻撃にウンザリ
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-08-09 11:45 ラブ
離婚以上の報復を…ハイスぺ女医の「勘違い男」育成計画。“都合のいい女”に騙された20代夫の社会的な転落
 世の中、不倫の話題で持ちきりだ。2024年に実施された調査によると、既婚男性の約2人に1人、既婚女性の約3人に1人が婚...
蒼井凜花 2025-08-08 11:45 ラブ
「養子希望」で彼と破局。婚活中は隠しておくべき?(39歳・メーカー勤務)
 39歳のメーカー勤務女性です。婚活中ですが、子供がほしいと思っています。仕事一筋で貯金もしていたので、経済的な余裕はあ...
植草美幸 2025-08-08 11:45 ラブ
「特等席を予約したから」50代女性が20代イケメンと花火デートに興じた夜。大人の余裕で落とした作戦
 夏のデートといえば花火大会。できれば素敵な男性と、大空を見上げて鑑賞したいものです。  そんななか、年下のイケメ...
内藤みか 2025-08-07 11:45 ラブ