白髪だとハゲない?海藻で黒髪に?白髪に関する噂の真実8つ

コクハク編集部
更新日:2020-12-09 06:00
投稿日:2020-12-09 06:00
「白髪が多い人はハゲない」「若白髪は頭がいい証拠」「海藻を食べると白髪が黒髪に戻る」……このような、白髪にまつわる噂を聞いたことがある人は多いはず。でも、実際のところはどうなのでしょうか? 今回は、白髪にまつわる噂の真実を検証してみました!

白髪にまつわる8つの噂の真実!

 さっそく、白髪にまつわる噂を検証していきましょう。今までの概念が、ガラッと変わってしまうかもしれませんよ?

1. 苦労が多いと白髪になりやすい!?

「苦労が多いと白髪になりやすい」という噂については、信憑性が高いです。白髪についてはさまざまな実験が行われていますが、ストレスを感じると活発に働く交感神経が色素再生幹細胞に影響を与えることで、髪の色素が失われてしまう可能性があることがわかっているそうです。

 困ったことに、この色素再生幹細胞はひとたび活動が止まると、復活することはありません……。つまり、ストレスが原因で白髪になった部分は、永続的に白髪であるということなんですね。

2. ワカメを食べると白髪が改善する!?

「ワカメなどの海藻系を食べると、白髪が黒髪に戻る」という噂も、よく聞きます。確かに、ビタミンやミネラルを多く含んだ海藻は髪にも良さそうですし、緑色や黒色など濃い色のものが多いため、期待してしまう気持ちも分かります。

 しかし、残念ながら、この噂には科学的根拠がありません! ワカメを毎日どか食いしたからといって、白髪が黒髪には戻ることはないということ。ただし、海藻に含まれている成分自体は健康な髪や肌を育てることに役立ちますので、日頃から積極的に摂っておくと白髪予防になるのかも?しれません。

3. 白髪が多い人はハゲにくい!?

「白髪になるとハゲるの、どっちがいい?」なんて、若い頃に誰もが一度はしたことがある会話。でも、「白髪が多い人はハゲにくい」という噂には、こちらも科学的根拠がなく、実際、白髪でもハゲる人は多くいます。

 では、なぜこのような噂が生まれたのかというと、白髪は膨張色であるため、黒髪よりも1本ずつの髪が太く見えてフサフサと多く感じるからなのだとか。また、もともと日本人の頭皮の色は薄いため、白髪より黒髪が少なくなるほうが目立つという説もありました。

4. 白髪を抜くと増える!?

「白髪を抜くと増える」という噂も、間違いです。しかし、だからといって気になる白髪を抜いてしまうと毛根の細胞が刺激され、髪や頭皮にダメージが起こってしまうリスクがあるので要注意。

 ちなみに、「白髪を抜くと減る」という噂もあるようですが、これに関しても根拠はありませんでした。ただ、抜くことでダメージを受けた部分が薄毛の原因になる可能性はあるようですので、根元の方から切るか、白髪染めで対処をするようにしましょう。

5. 白髪染めで髪が薄くなる!?

 気になる白髪をカバーしてくれる白髪染めですが、「白髪染めを使うと髪が薄くなる」という噂もありました。これは、真実とも嘘とも言えるので、グレーな噂です。

 まず、知っておきたいのは、白髪染め自体で髪が薄くなることはないとされていること。ただし、白髪染めを使用することで頭皮や髪が傷んでしまい、なんらかの悪影響があることは否めません。ひどい場合、「かぶれて掻いてしまい、髪が抜け落ちる」など、リスクがあることは覚えておきましょう。

 このリスクを避けたいのであれば、セルフでの白髪染めではパッチテストを行う、美容室でプロの手を借りて自分に合った白髪ケアをしてもらうなど、工夫をすることが大切です。

6. 白髪は遺伝する!?

「おばあちゃんもお母さんも白髪が多いから、私も……」と、思っている人も多いですが、実は、白髪が遺伝するかどうかは解明されていないそうです。

 色素を作る細胞の活動は加齢によって衰えるため、年を重ねることで白髪が増えるのはある意味仕方がないことですが、白髪になる原因は、そのほかストレスや栄養不足、睡眠不足など、日々の生活習慣も大きく関係します。

 逆に考えると、普段の生活に気をつけることで、白髪遺伝に打ち勝つことは可能かも?しれませんね。

7. 若白髪はお金持ち&頭がいい証拠!?

「若白髪はお金持ち&頭がいい」というのも、よく聞く噂。若白髪というのは、10代〜20代の頃から白髪が生えることを言いますが、検証した結果、若い頃から一生懸命仕事をして出世をしていたり、頭をよく使って勉強をした人に比較的白髪が見られることから、こういった噂が生まれたようなんです。

 つまり、若い頃に体や心に負荷がかかりすぎたことによるストレスから若白髪になってしまった、ということが考えられるということですね。

8. 一晩で髪全体が白髪になることがある!?

「フランス革命中、捕らえられたマリーアントワネットの髪が一晩で真っ白になった」と語り継がれているのは、有名な話。でも、実際は一晩ですべての髪が白髪になることはないようです。

 ただ、上記の「苦労をすると白髪になりやすい」でもわかるように、強いストレスは色素再生幹細胞に影響を与えるため、結果的に短期間で白髪になることは考えられるということ。一晩ではなくても、白髪リスクであるストレスは排除したいものですね。

白髪の一番の原因はストレス! 噂の真実を知って予防しよう

 アラサーアラフォー世代の悩みの種である、「白髪」。噂を信じて人知れず海藻をたくさん食べていたり、「白髪だからハゲない」とタカを括っている人は少なくないでしょう。

 しかし、ご紹介してきたように、意外と根拠のない噂が出回っているので要注意! とにかく、白髪の一番の原因はストレスや生活習慣だと言われているため、今からでも頭皮ケア&ヘアケアを行うことで、白髪の発生を抑えることができるかもしれません。ぜひ、真実から目を背けず、白髪予防を始めてくださいね♪

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ビューティー 新着一覧


元アムラーは眉毛に注意!「老け見えメイク」で+10歳に見えるキケン
 しみや毛穴、くまなど、年を重ねると隠したい部分が多くなり、とにかくアラをカバーすることを意識してメイクをするようになり...
“ながら”美容ローラーちょっと待って! やってはいけない8つの美容習慣
 年齢とともに、肌や身体の変化を感じながらも「いつまでも若々しくいたい!」と抗ってしまうのが女ゴコロ。自分なりの美容習慣...
「首&デコルテ」に年齢が出ます! 毎日習慣化させたい4つのセルフケア
 40代を超えると、シワやシミなどの肌ケアに力を入れる人は多いですよね。でも、意外と忘れがちなのが「首とデコルテ」のケア...
マッサージいらずの肩こり解消法!根本原因の改善におすすめの漢方薬3種
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
やすりで削ると逆効果?ゾウ級「ガサガサかかと」正しい角質の落とし方
 足にまつわる悩みで多いのが「ガサガサのかかと」ですよね。ひどくなると、ストッキングが伝線してしまったり、パキッと割れて...
「フェイスパウダー」の使い方をマスター! プレストとルースの違いは?
 フェイスパウダーの正しい使い方をご存知ですか? メイク用品のなかではなんとなくスタメン落ちしがちなフェイスパウダーです...
ぷりっと美尻を作る4つの簡単“ながら”体操!アラフォーは始め時です
 アラフォーになると、だんだん代謝が落ちてきて体型が崩れてきますよね。何とかしようと、ダイエットに挑戦する人は多くいます...
関節が鳴る!ポキポキの正体は気泡!? 注目の骨活を解説【専門家監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
振袖腕どうにかしたい!薄着になる前にはじめたい二の腕ケア
 アラフォーに突入し、運動不足が原因で体がたるんできたなんて人も多いのではないでしょうか? 特に薄着の季節に気になるのが...
美髪で“後ろ姿年齢”-5歳に…「夜のヘアケア」正しい順番でやってますか
 若い頃は、艶がありボリューミーな髪の毛の人でも、加齢とともに髪はパサつき、ボリュームがなくなってしまうものです。つまり...
忙しい朝の救世主!5分で「血色メイク」ができる神コスメ4選
 慌ただしい朝はゆっくりメイクする時間もなく、丁寧にメイクするのが難しいですよね。しかしテキトーなメイクでは、いかにも手...
驚愕! 雑誌の付録なのに「EMS電気ブラシ」が付いてきた
 最新号「&ROSY」には、なんとEMS電気ブラシが付録でついてきます! 超軽量で使いやすく、頭皮・顔・ボディなど毎日の...
40代女性必見! 老けて見えないアイライン5つのテクニック
「なんか、今までのメイクがしっくりこない!」と感じている人はいませんか。特に、年齢が出やすい目元のメイクは悩みのタネ。「...
「お、いい感じ」美容家が惚れ込んで実践する『40代からの美髪レシピ』
 アラフォーと呼ばれる年代を過ぎてから、髪の不調に悩む人が増えます。ツヤやうるおい不足、なんとなく頭皮がかゆい、フケが増...
プチプラで節約美容! 高価じゃなくてもキレイになれる♡
 値上がりラッシュが続く今、財布の紐を引き締めて節約したいところです。もちろんプチプラでも、良いものはたくさんあります!...
メノポーズケアって何?“更年期予備軍”35歳から始めたい【専門家監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...