交際しているのに…会おうとしない彼に不安がループする女性

並木まき ライター・エディター
更新日:2020-12-12 06:10
投稿日:2020-12-12 06:00
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人差があります。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なる場合もしばしば。男性と女性では、夫婦のあり方への認識が大きく異なる場合も少なくありません。
 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、「付き合おう」と合意があったはずなのに、彼氏がよそよそしくて悩んでいる女性の声をお届けします。

「友達」から「彼氏」に

 30歳のTさんは、本気で婚活中の女性。次に交際した男性とは、できる限り早めにゴールインまで持ち込みたいと意気込んで、出会いにも積極的に取り組んできました。そんなTさんは、今年の秋、これまでは「友達」だった男性と、恋人として付き合うことに。

「彼氏のFとは、2年くらい前から友達でした。と言っても、学校が同じだったとかではなく、飲み会で知り合ってたまにLINEしたりグループでお酒を飲んだりする程度の仲でしたけど……。

 今年は、コロナの影響もあって旧知の友人たちとオンライン飲みやLINEをし合う機会が多かったのですが、Fとも他愛のない話をこれまでよりも頻繁にLINEするようになって、急接近しました。

 Fも私と同じくフリーだったこともあって、気がつけば、ほぼ毎日連絡を取り合うようになっていて、その流れで『こんなに気が合うなら、とりあえず付き合っちゃおう!』って話になって、交際が始まったんです」

1度もデートできないまま1ヶ月

 交際がスタートしてからも、今まで通り毎日のLINEや電話で、少しずつ愛を育んできたというふたり。しかし自宅がやや離れていることや、新型コロナウイルスの感染拡大を考慮し、なかなかリアルなデートには持ち込めずにいるまま、あっという間に1ヶ月が過ぎてしまいます。

「私は、付き合うことになった以上は、早くFと会って、一緒にご飯を食べたりお泊まりデートをしたりって恋人らしいことをしたいんです。だけど、Fにそう話しても、なかなか会う日にちが決まらなくて……。

 Fはテレワークが中心の生活で郊外に暮らしているから、私が住む都内まで出てくるのは、億劫っていうのもあるみたいですね。

 とは言っても、付き合い始めてから、もう1ヶ月もデートができないって、ちょっと異常だと思うんです……」

 Fさんに気持ちを尋ねれば「好きだよ」「会いたいよ」と返ってくるものの、彼の行動を見ていると完全に信じることができず、苦しいと口にするTさん。

 なかなかデートをしようとしない彼の本心がどうしてもわからず、毎日不安のループにさいなまれているのだそうです。

コロナの影響で「会おう」とも言いにくく

「言っていることとやっていることが違いすぎるっていうか、彼にとって、“付き合う”ってなんなの?と、疑問しかありません。私は真剣に婚活をしているので、付き合うって決めたなら、ちゃんと関係を育てていきたいし、LINEや電話だけでなく会うことも大事だと思うんです。

 なのに、彼がなぜ1ヶ月もデートしてくれないのか……、倦怠期でもないし、むしろ付き合い始めって気持ちが盛り上がる時期なのに、まったく理解できません」

 最近では、不安を通り越して、恋人であるFさんに怒りすら感じるというTさん。

 これ以上、こんな状況が続くならば、いったん交際の話は白紙に戻すべきなのか迷っているのだとか。しかしそうこうしているうちに、東京都内で再び新型コロナウイルスの感染が拡大傾向となり、なかなかFさんに「会おう」と強くは言いにくくなっているとのことです。

 さて、そんなTさんの想いをFさんは、どう受け止めているのでしょうか。次回に続きます。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


恋愛とキャリア、どっちも身の丈で両立させるにはどうする?
 仕事が大好きで、キャリアアップすることが何よりも楽しいと感じるバリキャリ女子。でも、恋愛面においては「どう仕事と両立し...
恋バナ調査隊 2023-10-23 06:00 ラブ
疲れたから寝るLINEを送ってきた彼と道ですれ違う?最悪な恋愛の思い出
 恋愛で得られるのは幸せだけではありませんよね。好きな人と付き合えたとしても、最悪な出来事に見舞われるケースもあるはずで...
恋バナ調査隊 2023-10-22 06:00 ラブ
整形美女との結婚話を破談にしたい37歳男、老いるほどいじるでしょ?
「冷酷と激情のあいだvol.165〜女性編〜」では、結婚の話が出ながらも、なかなか具体的な行動に進んでいかない恋人に悩む...
並木まき 2023-10-21 06:00 ラブ
美意識高い系40女、婚約者とのシラけた夜の生活に努力してるのになぜ?
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-10-21 06:00 ラブ
不倫沼に陥った女が失う「5つのモノ」友達 仕事 時間 自尊心そして…
 既婚者と不倫をすると、相手の家族を苦しめることになります。でもそれだけでなく、不倫をした当の本人たちが失ったものもたく...
恋バナ調査隊 2023-10-21 06:00 ラブ
遠野なぎこは食い逃げ被害2日後に新恋人…チャチャッと付き合う女って?
 女優の遠野なぎこ(43)が今月16日、自身のインスタグラムで《ルンッ♪が、ルンッ♪な事になりまして。 無事にアプリを退...
愚痴るの、待って!自分の恋愛相談を友達にしないほうが良い4つの理由
 好きな人とうまくいかないときや彼氏とケンカしたときは、つい友達に相談したくなりますよね。でも、相談することにはいくつか...
恋バナ調査隊 2023-10-20 06:00 ラブ
マッチングアプリの恋活要注意!「どこ住み?」は“ヤリモク男性”の手口
 コロナ禍以降、マッチングアプリで恋活や婚活をする女性が増加傾向にあります。真剣な出会いを求める男性ばかりならいいのです...
内藤みか 2023-10-19 06:00 ラブ
えっと、女の武器ってなんですか?さりげなくモテる人の4つのテクに学ぶ
 昔から女の武器を使ってモテる女子には、同性からも「ずるい」と批判の目が向けられてきました。でも、同性から好かれようとし...
恋バナ調査隊 2023-10-19 06:00 ラブ
マジ羨ましい…神のように優しい「神彼氏」の作り方とは?
 友達の彼氏がレストランで毎回ご飯を奢ってくれるって聞いて、「うちの彼、全然そんなことしないよな」と思った経験はありませ...
若林杏樹 2023-10-18 06:00 ラブ
付き合ってもソッコーで破局の謎…恋愛が短期間で終わるタイプの問題点
「好きな人と結ばれてもすぐに別れてしまう」。そんな悩みを抱えている女性もいるのではないでしょうか? 短命な恋愛ばかりだと...
恋バナ調査隊 2023-10-18 06:00 ラブ
貴女はどのディズニープリンセス気分?フェロモンジャッジ愛され香り術
 素敵な女性はいい香りがする――。  そう感じるのは、肌から放たれるフェロモンの効果。フェロモンが高まると色気だけ...
太田奈月 2023-10-17 06:00 ラブ
脳内で美化されてない? 元彼と復縁→後悔した女性とそのトラブル
 別れた彼に未練がある女性は復縁を望むでしょう。ただ、復縁しないほうが幸せになれるケースもあります。  元彼に復縁を迫...
恋バナ調査隊 2023-10-17 06:00 ラブ
夫の過去の嘘許せますか?交際人数盛り申告からマジで笑えない婚姻歴まで
 信用している夫に嘘をつかれるのは嫌ですよね。たとえ結婚前の過去の話だとしても、内容によっては不信感を持つでしょう。 ...
恋バナ調査隊 2023-10-16 06:00 ラブ
「体の相性?子作りには支障ない」結婚延期の不満を切り出せない42歳男
「冷酷と激情のあいだvol.164〜女性編〜」では、プロポーズをしてきた恋人のカズトさん(42歳・仮名)との体の相性が悪...
並木まき 2023-10-14 06:00 ラブ
気持ち良くも楽しくもない…体の相性が最悪で結婚に踏み切れない39歳女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-10-14 06:00 ラブ