結婚願望のない男でも“ソノ気”にはなる、を逆手に取った女

内埜さくら 恋愛コラムニスト
更新日:2020-12-29 23:58
投稿日:2020-12-22 06:00
「何歳からでも夫婦になるのは遅くない」とお伝えする本連載。インタビュアー・内埜(うちの)さくらが、40歳以上で結婚した男女の事情を深堀りする「40代50代の大人婚」です。

出会った時は「不倫している店の客」だった

case5-2.武田翔平さん(仮名/48歳)

 35歳で独立してバーの経営に着手した武田翔平さん(仮名/48歳)は、40歳のときに15歳年下の美香さん(仮名)と結婚しました。翔平さんは元格闘家の魔娑斗さん似の男前。奥様の写真を見せていただくと美人だったため褒めると、「美人じゃないよ!」と強く否定します。「今まで何回も離婚したいと思ってきた。今も」という言葉を添えて(筆者がたまにお伺いするバーのマスターなので、翔平さんのコメントはお友達口調とさせていただきます)。

 ですが、縁あって一緒になった2人です。出会いは?

「向こうは、俺が独立する前に勤めていた店の常連客だったの。いつも不倫関係らしき40代の社長と一緒に来ていたから、一切興味はなかった。連絡先も交換していなかったし、『そういう子(不倫をする女性)なんだな~』と思っていただけ。

 独立してからも2人で来てくれていたんだけど、別れたみたいで彼女が1人で来店する日が増えて。閉店後、飲みに行くこともあったけど、2人きりじゃなかったよ。いつも常連客が一緒。

お客さんが彼女だけの日にノリで…

 だけど、ある1日だけお客さんが彼女だけっていう日があって。一人暮らしをしているって言うから家に行ってみたくてノリで誘っちゃったんだよね。『今から(家で)飲まない?』って。興味本位で。それで、そういう雰囲気になっちゃった」

一枚上手だった女の恐るべき作戦の手口

 ここでひと区切り。筆者は聞きました。「もしかして翔平さん、性欲が強い?」と。「強い」と笑います。

 大人の女性は熟知していると思いますが、“3本目の足”に脳を支配された男性は、欲望を達成するためならどんなウソでもつきます。好みではない女性に対しても、甘言をささやくこともあります。騙されてはいけません。男性の本心は言葉ではなく行動で見抜くべき! と言いたいところですが、奥様のほうが一枚上手でした。奥様は策士だったのです。

「寸前に『避妊具ある?』と聞いたら、『ピルを飲んでいるから大丈夫』って言われてシタんだよね。その言葉を信じてシタら、たった1回でデキちゃった」

 奥様、美香さんの策士ぶりをご理解いただけるでしょうか。美香さんは社長らしき男性と別れた後、翔平さんを好きになった。でも、翔平さんが自分を女性として意識してくれていないとわかっていた。

「どうしたら私に振り向いてくれるんだろう」

 結婚願望がない翔平さんを前にして、美香さんは思案を巡らせました。そして、「子どもができたら結婚してくれるだろう」という結果を導き出し、行為に至ったのです。お客さんが自分1人という日は、美香さんにとって絶好のチャンスでした。

 翔平さんが『ピルを飲んでいたと言ったのはウソだったと思う』と語っていましたが、筆者も同意見です。でも、今の人生を選んだのは翔平さん自身です。たとえ、一時の欲望に流されたとしても。

内埜さくら
記事一覧
恋愛コラムニスト
これまでのインタビュー人数は3500人以上。無料の恋愛相談は年間200人以上の男女が利用、リピーターも多い(現在休止中。準備中のため近日中にブログにて開始を告知予定)。恋愛コメンテーターとして「ZIP!」(日本テレビ系)、「スッキリ」(同)、「バラいろダンディ」(MX-TV)、「5時に夢中!」(同)などのテレビやラジオ、雑誌に多数出演。

URL: https://ameblo.jp/sakura-ment

関連キーワード

ラブ 新着一覧


やる気マンマン? 起業したい系男子が増殖中…本気か、金目当てか?
 年上の女性を狙う「起業したいんです」系男子が増殖しています。そのなかには起業を口実に女性からお金を引っ張ろうとするウソ...
内藤みか 2024-06-27 06:00 ラブ
田舎に住んでるとマッチングアプリは役立たず!? 婚活女性が涙した悲劇4選
 マッチングアプリが普及してからは出会いの幅が一気に広がりましたよね。ですが、田舎ではあまり役に立たないようです。いった...
恋バナ調査隊 2024-06-27 06:00 ラブ
1年365日少年すぎる夫の操縦法 うちの旦那はピュアなの? おバカなの?
 結婚すると、女性はより現実的な思考になる人が多いのに比べて、男性はいつまでも夢を追いかけがち。時には、少年すぎる考えの...
恋バナ調査隊 2024-06-24 06:00 ラブ
夫はバツイチ。元妻の「あんた」呼ばわり“カチコミ”LINEどう対応する?
 夫がバツイチだった場合、どうしても避けられないのが元妻との関係…。理解のある人ならいいのですが、夫に未練があったり、不...
恋バナ調査隊 2024-06-23 06:00 ラブ
ゾッコンした女は恋愛上級系?それなら…交際戸惑う48歳バツ1男の胸の内
「冷酷と激情のあいだvol.200〜女性編〜」では、たまたま入ったバーで出会った男性と友達以上恋人未満の関係が続き、40...
並木まき 2024-06-22 06:00 ラブ
40代、昔なら“無い男”と告白前旅行はアリ?恋の始め方を見失う45歳女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-08-17 09:01 ラブ
人気の電話占い師は20年前からお見通し 新しい彼氏が最速でできる方法
 恋をすると占い師に頼る女性がかなり多いのではないかと思います。特に梅雨時は、気持ちもじめっとしてしまうのか、思い悩んで...
内藤みか 2024-06-20 06:00 ラブ
略奪婚その後の幸せは確約されていない? 4人の女が直面したリアルな現実
 不倫の末に掴む幸せは、果たして長く続くのでしょうか?  今回は“略奪婚のその後”に迫ります。現在不倫中で、相手と...
恋バナ調査隊 2024-06-19 06:00 ラブ
【調香師監修】4タイプ別 熱い夏に負けないスパイシーな香り&オイル解説
 夏になるとスパイスの効いた料理が食べたくなりませんか? スパイスには体の代謝を高めて血行をよくする働きがあり、中東など...
太田奈月 2024-06-18 06:00 ラブ
「なぜ不倫したかって? お宅の夫に騙されたからよ」不倫女の言い分7選
 婚期を逃したり、相手の奥さんにバレて慰謝料を請求されたりと、不倫はハイリスクですよね。なのになぜ、不倫する女性が後を絶...
恋バナ調査隊 2024-06-17 06:00 ラブ
50歳独女の初体験未遂は突然始まった。オタのオフ会で男を物色したら…
 パートナーなしの50歳独女ライター、mirae.(みれ)です。あなたは大好きな人に「うちに泊まっていく?」って誘われた...
mirae.(みれ) 2024-07-14 13:57 ラブ
「俺って特別な存在?」まで聞いといて言わんのかーい! 告らせたい男と女の攻防戦はLINEでも
 好きな男性には、自分から告白するより告白されたいですよね。いい雰囲気になってきたら「今言って!」と、告白を引き出したく...
恋バナ調査隊 2024-06-16 06:00 ラブ
成長させてあげる…? 男への違和感はスルー厳禁!勘が命中したLINE
「女の直感は当たる」といわれている通り、女性の「ん…?」という違和感は意外と当たるもの。信頼している彼氏やちょっといいな...
恋バナ調査隊 2024-06-15 06:00 ラブ
「倦怠期は不可避だ」運命の女と交際2年半、絶望に占領されるハイスぺ男
「冷酷と激情のあいだvol.199〜女性編〜」では、あえて結婚も同棲もしないスタイルで生涯を添い遂げると決めた恋人・カズ...
並木まき 2024-08-17 09:10 ラブ
年収計2000万のパワーカップルに暗雲?レス問題回避に失敗した46歳女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-06-15 06:00 ラブ
無意識な結婚ハラスメントにご用心!恋バナの延長線じゃすまないNG3つ
 結婚ハラスメント、いわゆる「マリハラ」をご存知でしょうか? 最近は何かとハラスメントに厳しいご時世、結婚についての話題...
恋バナ調査隊 2024-06-15 06:00 ラブ