仕事と俺とどっちが大事?多忙な彼女に寂しさを募らせる男性

並木まき ライター・エディター
更新日:2020-12-26 08:34
投稿日:2020-12-26 06:00
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人差があります。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なる場合もしばしば。男性と女性では、夫婦のあり方への認識が大きく異なる場合も少なくありません。
 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、仕事を理由にデートをしてくれない彼女に恋心を募らせる男の苦悩をお届けします。

交際4年目の彼女が会ってくれない

 Sさんはまもなく30歳を迎えようとする独身男性。一度は就職したものの、現在は夢である国家試験の合格を目指し、アルバイトをしながら専門学校に通う毎日です。恋人であるMさんとは、一度は別れたもののヨリを戻し、通算すると交際4年目を迎えるのだそう。

「Mとは、腐れ縁って気がしています。出会いは飲み会で、共通の知人が多いので、以前は、わいわいとグループで遊ぶ機会も多かったですね。今はコロナ禍なので、仲間で集まる機会は激減していますが。

 それで、グループで会えないのもつまらないのですが、彼女のMが、最近は仕事を理由にデートをしてくれなくなりまして……。

 コロナ禍なので、むやみに出かけるデートは僕も控えたいのですが、お互いの自宅でデートをするならさほど問題ないんじゃないかと思うのに、こっちから誘っても『仕事が忙しいから、もう少し落ち着くまで、待ってね』と言うばかりで、なかなか会ってくれなくなったんですよ」

仕事と自分、どちらが大切なんだろう

 同年齢である彼女Mさんは、大学を卒業してから就職した会社にそのまま勤めており、30歳を迎えようとする今は、部下もでき、仕事に夢中になっているようだと語るSさん。

 そんな彼女を誇らしく思いつつも、“仕事、仕事”と言っては恋人のことをほったらかしにしている様子には、少し苛立ちも抱いているそうです。

「社会人ですので、仕事が最優先っていうのは理解できます。僕自身も、働いていたときはそうでしたし。だけど以前は月に数回会っていたのが、ここ数ヶ月は、月に1回会えればいいほうです。これじゃあ付き合っているって言っても形式的だし、納得できません」

 正直なところ「仕事と恋人とどっちが大事なんだよ」と尋ねたくなったことも一度や二度ではないと語るSさん。仕事と同じくらい、自分のことも大事にしてもらいたいと、一抹の寂しさを覚えているそうです。

仕事は応援したいけど…寂しい

「まぁ、コロナ禍でも仕事が忙しいっていうのは感謝すべきことなんでしょうね。だけど最近では、LINEをしても返事が遅い上にそっけないし。 

 会わない時間が長くなると、それで気持ちまで冷めてしまうのではないかと、正直不安です。

 コロナ禍が明ければ、もとに戻るんだとは思いますが、それまではなんともキツいですね。

 僕は毎日、国家試験に向けて勉強をしているので、彼女に会えるのが唯一の息抜きでもありますし。もうすぐクリスマスですが、今年はイブにも当日にも会ってくれそうにないから、初詣くらいは一緒に行きたいなと思っているんですけどね……」

 寂しさは感じつつも、彼女の仕事は応援したいと葛藤するSさん。しかし実は、恋人であるMさんの思惑は、Sさんが考えているものとはかなり異なるようです。次回に続きます。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


私たち両想いだよね? こじらせ男子あるある&彼の恋愛欲を刺激するテク
「彼も私のことが好きなはずなのに、まったく進展しない」。そんな状況にいるとじれったくてイラッとしてしまいますよね。  ...
恋バナ調査隊 2023-06-03 06:00 ラブ
「週1の義務的な夜の生活がつらい」心の底から“コロナ婚”を悔やむ女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-06-03 10:01 ラブ
「コロナ禍マジックで再婚相手を見誤った」それでも離婚しない男の打算
「冷酷と激情のあいだvol.145〜男性編〜」では、コロナ禍に結婚をした夫・タロウさん(仮名・41歳)との結婚を早まった...
並木まき 2023-06-03 10:02 ラブ
モテ系女子ほど要注意?恋愛で「闇落ち」しやすいタイプって
 恋愛から遠ざかっている女性の中には、闇落ちしている人もいるのでは……?  大好きだった彼氏がいたはずなのに、何らかの...
恋バナ調査隊 2023-06-02 06:00 ラブ
中高年の恋愛リアリティー番組「あいの里」が斬新すぎる!
 Netflixで配信されている恋愛リアリティーショー『あいの里』が話題です。8人ほどの男女がシェアハウスで恋を育むだけ...
内藤みか 2023-06-01 06:00 ラブ
162円、駅前200円だけで会話成立! 交際10年超カップルの独特LINE3選
 付き合いたてホヤホヤのカップルは、LINEでラブラブな会話を楽しんでいますよね。その一方で、10年以上付き合っている熟...
恋バナ調査隊 2023-06-01 06:00 ラブ
家庭的アピは逆効果!彼に結婚したいと思わせる必勝アプローチ
 結婚は多くの女性にとって、大切な人生の節目です。  しかし、いままでの付き合いの中で結婚の話が出ずに、彼氏と別れ...
若林杏樹 2023-05-31 06:00 ラブ
不幸になるのは一目瞭然!今すぐ別れるべき彼氏のヤバい特徴
 どんなに好きな彼氏だとしても、別れた方が幸せになれることってあるものです。 「彼の才能に惚れたの!」「たまに優しいし!...
恋バナ調査隊 2023-05-31 06:00 ラブ
既婚者ってぶっちゃけモテる? その答えと理由を分解してみた
 結婚したらもう男性から異性として見られないのか……。  そんなことはありません!  タイトルの既婚者ってぶ...
豆木メイ 2023-05-30 06:00 ラブ
セックスに上手い下手はない? ゲイの友人とのご飯で教えてもらった
 先日ゲイの友人とご飯に行ったところ、 「ストレートはいいよね。セックスの悩みがあっても、本とかがたくさん出てるし...
ミクニシオリ 2023-05-30 06:00 ラブ
夫の意外な一面を目撃!見抜けなかった自分が悲しいです…
 付き合っていた頃は、夫の意外な一面に気づけなかった……。今回は夫の意外な一面を目の当たりにし「こんなはずではなかった」...
恋バナ調査隊 2023-05-29 06:00 ラブ
実は(!)口説かれているLINE3選 不器用すぎる男たちの奮闘に涙
 恋愛ドラマでは「お前以外考えられない」だの、「生まれてはじめて本気で人を好きになったかも」だの、くすぐったくなるような...
恋バナ調査隊 2023-05-28 06:00 ラブ
マウント夫は手のひらで躍らせて!自分に甘々ちゃん特徴5つと賢い対処法
 結婚すると、関係性が変わることがあります。夫の本来の性格が見えてきて、「こんな人だったなんて……」とガッカリしている人...
恋バナ調査隊 2023-05-27 06:00 ラブ
「ご自由に!笑」元カレと会ってもあっさり…別れが近いLINE3選で覚悟を
 サヨナラが近いカップルには、別れの前兆が見られるものです。今回は、女性たちが「ヤバい、別れが近い……」と悟ったLINE...
恋バナ調査隊 2023-05-27 06:00 ラブ
「コロナ禍に再婚した夫はさげちんだった」占いアプリに課金する女の後悔
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-05-27 06:00 ラブ
「さげちん?猫かぶりしてたくせに」子連れ妻とのコロナ婚を後悔する男
「冷酷と激情のあいだvol.144〜女性編〜」では、コロナ禍に結婚をした夫・エイジさん(仮名)との結婚は間違いだったので...
並木まき 2023-05-27 06:00 ラブ