東大生の彼との会話を盛り上げるのは“簡単”だった
「私も付き合えると思ったのに……あの一言に後悔してもしきれません」
そう悔やんでいるのは、旅行会社に勤める美咲さん(仮名・24歳)。
職場の後輩に連れて行ってもらった飲み会で、当時現役東大生だったAくん(22歳)と出会い、その場でかなり意気投合。Aくんの風貌はどことなく吉沢亮に似た感じのイケメンだったそうで、美咲さんは俄然気合いが入ったことは言うまでもないでしょう。
女子大出身の美咲さんは合コンにもかなり慣れていたため、Aくんが喜びそうな質問をして会話を盛り上げることは“簡単だった”と言います。受験の時の話や、いま大学で専攻している内容、将来の展望など、色々と聞いて、話してくれたそうです。
恋愛の話になると、Aくんが「年上の女性と付き合ってみたい」とも言っていたそうで、まさしく二人の恋はいい感じに。
一次会、二次会と二人は隣の席に座って、仲を深めていたそうです。
「絶対イケる! と思っていました。あの時までは……」
と、俯く美咲さん。一体何があったのでしょうか。
クイズに答えられるかが明暗を分ける?
二次会まで盛り上がった飲み会も、そろそろ終電が近い時間となり、みんなで電車に乗り込みました。そこで、美咲さんとAくんは連絡先交換をして「また会いましょう」という会話をしていたそうです。
ところが、次の停車駅で美咲さんが降りるというタイミングで、事件は起こったといいます。
「そういえば、僕の苗字って覚えてる?」と、唐突にAくんが質問してきました。
しかし美咲さんは覚えておらず、「えっと、何だっけ?」と返したのです。
すると、Aくんは途端に不機嫌になり、「何だよ、覚えてないんだ!」と怒ってしまいました。
たしかに飲み会の冒頭で自己紹介したときに、Aくんは苗字を名乗っていたけれど……お酒も入っていたし、それまでの会話では「Aくん」「美咲さん」と呼び合っていたので、美咲さんは正直苗字を覚えていなかったのです。
「苗字を聞かれて答えられなかった後から、次の停車駅に着くまでの沈黙は、地獄のような時間でしたね」と美咲さんは悲痛な表情を浮かべます。
次の停車駅で美咲さんは降りて、一応手を振って別れたものの……。
その後、美咲さんからLINEを送ってみましたが、Aくんからは淡白な挨拶文が来たのみで、それっきり連絡を取ることはなかったそうです。
「私が質問に答えられなかったのが悪いんです。東大生の彼女になれるレベルはなかったと烙印を押されたような感覚ですが、もうあの時には戻れないので」と、美咲さんは苦笑いをしていました。
東大生と付き合うためには、彼からのクイズに答えられることが必須なのかもしれませんね。
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