年末年始音楽業界の“感慨深イイ”は…
さまざまな話題で賑わった年末年始の音楽業界。その中でも長年、男女問わず多くのアイドルを追いかけてきた筆者が“感慨深イイなぁ”と思った4つのトピックについて触れたいと思います。
まずは、女性アイドル界の異端児的存在だった欅坂46からそれぞれ新しい道を歩むことになった元エースの平手友梨奈さん(19)と改名後のグループ櫻坂46について。
昨年1月に欅坂46を脱退し主に女優業に邁進してきた平手さんですが、クリスマスに配信シングル「ダンスの理由」でソロアーティスト活動を開始。大みそかから元旦にかけての「CDTVライブ!ライブ!年越しスペシャル 2020→2021」(TBS系)に出演しキレのあるダンスで圧巻のステージを見せました。
艶やかな和装×体育ジャージ×ダサ可愛さ
さらに年始の3日、「世界の果てまでイッテQ!新春スペシャル!」(日本テレビ系)では平手さんに憧れる内村光良さん(56)と共に「筑前博多独楽(こま)」に挑戦。本番では艶やかな和装に身を包み、短時間で体得した曲芸を完璧に成功させるなどさすがの集中力とセンスを見せました。
ただ、練習時間では大技に挑む内村さんへ、体育ジャージ姿で両手両足を広げぴょんぴょん飛び跳ねる応援ダンスをしてエールを送ったのですが、その滑稽な動きに内村さんから「あれ? ダンスあんな感じだったっけ?」と突っ込まれ、平手さん本人も「今スッゴいダサい…ちょっとカットしてもらっていいですか?」と泣きをいれる場面も。そのダサ可愛さは平手さんソロ曲で共にクールな踊りを見せていたダンサー陣が自身のSNSでちゃかしつつ、オマージュした動画をバージョン2まで投稿するほどになっています。
「ダンスの理由」MVの再生回数250万回超え
音楽番組では満身創痍だった欅坂46脱退時から復調を超えて進化した姿を見せ、バラエティー番組ではデビュー初期のような天真爛漫さに加え他の出演者へ思いやるあるコメントをする――。全体的に大人になった印象もあり、非常に感慨深イイ面を見せてくれました。どちらも大きな反響を呼び、「ダンスの理由」MVの再生回数を加速させ、2週間で250万回を突破しました。
櫻坂46の15人は2年越しのCDシングルデビュー!
一方、平手さん脱退後に昨年10月、欅坂46から改名した櫻坂46は再デビュー曲「Nobody’s fault」で昨年末NHK紅白歌合戦に2度目の“初出場”を果たしました。グループ名をすげ替えただけと揶揄する声も見受けられましたが、欅坂46として19年末の紅白に出場した際、2期生は卒業した先輩メンバーの代役でした。
2期生9人は18年に加入しながらも、グループ活動が停滞してしまい、長くCDデビューを果たすことができずにいたのです。昨年2月に研修生扱いから欅坂46へ正式配属となった新2期生6人も合わせ、15人にとって櫻坂46の「Nobody’s fault」は2年越しの、正真正銘の“CDシングルデビュー曲”です。
グループで15人は、1期生の11人を上回る過半数。そしてセンターに抜擢された森田ひかるさん(19)を筆頭に、いまでは2期生がグループを引っ張る存在にまで成長しています。その最たる例が昨年、NHK紅白歌合戦での堂々としたパフォーマンス。15人の長く険しい2年、そして形は違えど同じく過酷な時期を乗り越えてきた現存1期生の苦労も鑑みると、大変感慨深イイ紅白となりました(今月8日に2期生松平璃子さん(22)が卒業を発表しました。櫻坂46としての活動は短かったですが少なくともCDシングルデビュー曲で紅白出場したことは彼女の人生の糧になるのではないかと思います)。
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