洋ランの女王「カトレア」は香りも女王
荘厳で華やかな「カトレア」は中南米産の洋ランで、原種だけでも50種を越す着生蘭でございます。
交配種もたくさんあり、色彩・大きさ共に、さまざまな種類がございます。大輪のカトレアはブライダルブーケやコサージュにも頻繁に使われ、名前は知らなくても「見たことある~この花」と言われるくらいポピュラーなランでございます。
中でも、ミディサイズと呼ばれる小輪タイプのカトレアは、シンピジューム同様、ビギナーでも育てやすい洋ラン鉢物として、近年人気でございます。
バルブと呼ばれる伸びきったラッキョウみたいな茎から毎年新芽が出て、そこから花が咲きます。
開花期も春咲き・初夏咲き・秋咲き・冬咲きと、多種のカトレアを揃えれば、結局「ずっと咲いてるやんけ」の洋ランでございます。
また、高い木の上などにくっついて生きている着生蘭であるカトレアは、あまりお水を好みません。
野生のカトレアは、雨季にはスコール、乾季には水なし、というメリハリのある環境で生きております。
ゆえに、常に濡れた状態だと一気に「命短し状態」になってしまうので、冬の間は乾き気味に。ただし、水をあげるときはたっぷりと。
夏の間は成長期でございますから、水は潤沢に。肥料も成長期の夏に与えます。ただし、ここも鉢の表面が乾いてからのお話で、常に与え続けるのではなく、メリハリをつけてお願いいたします。
ステキな女性にこそふさわしい!
カトレアの花は、大きな花弁を四方に開き、中心には筒状の花弁がヒラヒラとついているのが特徴。花全体が穏やかなフリルのような花弁で、とても見ごたえのあるランでございます。
そして、なんといっても香りが素晴らしい! いつまでも嗅いでいたくなる甘く、華やかでイヤミのないあの香り。カトレアとは、「花姿・香りどれをとってもまさに女王」の貫禄十分でございます。
鉢花でなくても、切り花として売っているお花屋さんもございますので、もしも見かけたら一輪アナタのお家にお迎えしてみてはいかがでしょうか。
花言葉も「魔力」「魅力的」と、まさにステキな女性にふさわしいお花でございます。
切花のカトレアを飾る
切花のカトレアを売っているお花屋さんでは「一輪」からでも購入可能ですし、鉢物のカトレアを一輪切ってお部屋に飾ってもステキ。お花自体に迫力があるので、なんのテクニックも必要ございません。
でも、もしほかの何かと合わせるとしたら……。
少しのカスミ草とグリーンがあれば、十分見ごたえがございます。
一輪カトレアは茎が短いので、花びんというよりお手持ちのグラスがオススメ。
カスミ草は一本購入すれば、何本にも切り分けることができて経済的。そしてグリーンは、アナタのご自宅にある観葉植物からチョイと拝借してもよいのでは?
カスミ草を入れるポイントは、左右どちらか一方にまとめて入れること。グリーンを足す場合は、カスミ草と逆の方にチョットだけ入れること。
左右のボリュームを変えることで、カトレアの顔がさらに強調されてgood。
大したテクニックもいらず、「私って隠れた才能があったのね」という気分に浸れます。ぜひお試しあれ。
◇ ◇ ◇
前述の霊能者の方に「先生、ワタクシにも何か憑依してませんかね? ぜひみていただきたいなぁ」と申し上げたら「あんたはまったく祈祷の必要なし!一人でも十分生きていける!」
先生、それもまた切ないですね(笑)
アナタがカトレアの香りと色で良運をつかめますように……遠いお空の向こうからお祈りしておりますよ~。
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