食べるラー油をたらしても美味!
材料は全て日本のスーパーで簡単に手に入るものばかりですが、斬新な麺料理です。冷やし中華でもないし、焼きそばとも違います。あえて言えば、油そばに近いですね。
「張掖では、麺が一番の主食です。手延べ麺は、切れてしまわないように塩を練り込むので、現地の麺の味は日本のそうめんより濃いんです。だから、少し塩をふりかけると、現地の味に近づきます。張掖では、常温のスープに浸したものも好まれていますよ」
熱々のサラダ油がニンニクの香りをグッと引き立てます。これがゴマ油だと、しつこくなり過ぎるのかもしれません。ピリ辛の一味唐辛子との相性も抜群です。辛い味が好きなら、食べるラー油などを垂らしてもいいでしょう。具材と麺を混ぜながら食べると、立派な酒のツマミになります。
「野菜は冷蔵庫にあるものなら何でもOK。お好みでいろいろ試してみてください」
野菜の量を増やせばヘルシー感満点です。これからの季節、いつものそうめんに飽きたらぜひ試してみてはいかが?
材料
・そうめん 100グラム
・ホウレンソウ(冷蔵庫にある野菜なら何でもOK)
・おろしニンニク
・塩
・粉さんしょう
・一味唐辛子
・黒酢(or米酢)
・長ネギ 少々
・サラダ油 少々
レシピ
(1)ホウレンソウなどの野菜を食べやすいサイズに切って茹でて、水洗いする
(2)そうめんを茹でて、水洗いする
(3)どんぶりに、そうめんを入れ、ゆでた野菜とお好みで細切りのニンジン、細切りハムを加えて刻みネギ、おろしニンニクを盛り付ける
(4)一味唐辛子、粉さんしょう、塩をかけ、最後にアツアツのサラダ油、黒酢をかけて出来上がり
本日のダンツマ達人…英英さん
▽英英(いん・いん)
1975年、中国甘粛省張掖市出身。日本人男性と結婚後、97年に来日。2000年からは、中国に戻って甘粛省敦煌市でカフェを6年間経営。12年に東京・池袋で「沙漠之月」をオープンした。
▽沙漠之月
JR池袋駅から徒歩約10分。駅東口の繁華街から離れた大通り沿いの雑居ビル3階に入居する同店は、カウンター5席とこぢんまりしている。日本では珍しい甘粛省料理を楽しめる。餃子に麺、肉や野菜とメニューは多彩。ビールに紹興酒、白酒、日本酒も用意している。流暢な日本語を操る英さんのトークは軽妙で、客の好みに合わせた料理を提供してくれる。知る人ぞ知る名店だ。東京都豊島区東池袋2―63―15 3F。
(日刊ゲンダイ2021年6月19日付記事を再編集)
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