市販の食べるラー油や黒酢を足しても美味
「無限ピーマン」「無限キャベツ」「無限もやし」と、昨今は食べ始めたらやみつきになる無限系おつまみが注目されていますが、ここに新たな「無限エノキ」の“爆誕”です。
「おろしニンニクに熱々のサラダ油を加えることで、ニンニクの香りが引き立ちます。私の故郷・張掖でもお酒のおつまみとして親しまれている料理です」
とろみのあるエノキが、ニンニク油をしっとりとまとっています。2、3口噛み締めるとラー油の辛味と山椒のかすかなしびれが追いかけてきて、気づくと、額にはうっすらと汗がにじんで。
どことなく、韓国の家庭料理「ナムル」に似たトロッとした味わいですが、サクッとした食感の千切りキュウリが心地良いんです。ビールに焼酎、紹興酒と“相手”を選びません。
「市販の食べるラー油や、黒酢を後から足してもおいしいですよ」
食物繊維を多く含むエノキだから、文字通り「無限」に食べても“罪悪感”は薄め。英さんの指示に従い黒酢をたらすと、うま味と同時にヘルシー感も増して、もう箸が止まりません……。
材料
・エノキ 1袋
・千切りキュウリ (3分の1本程度)
・おろしニンニク
・塩
・ラー油
・粉山椒(なくてもOK)
・小ネギ 少々
レシピ
(1)エノキを30~60秒、茹でる
(2)エノキを水洗いし、冷ます
(3)エノキの水気を切って大きめの容器に入れ、あらかじめ千切りにしたキュウリ、おろしニンニク、塩、粉山椒、約180度に熱したサラダ油(分量外)にラー油を加え、混ぜる
(4)皿に盛ったら、小ネギを少しのせ完成
本日のダンツマ達人…英英さん
▽英英(いん・いん)
1975年、中国甘粛省張掖市出身。日本人男性と結婚後、97年に来日。2000年からは、中国に戻って甘粛省敦煌市でカフェを6年間経営。12年に東京・池袋で「沙漠之月」をオープンした。
▽沙漠之月
JR池袋駅から徒歩約10分。駅東口の繁華街から離れた大通り沿いの雑居ビル3階に入居する同店は、カウンター5席とこぢんまりしている。日本では珍しい甘粛省料理を楽しめる。餃子に麺、肉や野菜とメニューは多彩。ビールに紹興酒、白酒、日本酒も用意している。流暢な日本語を操る英さんのトークは軽妙で、客の好みに合わせた料理を提供してくれる。知る人ぞ知る名店だ。東京都豊島区東池袋2―63―15 3F。
(日刊ゲンダイ2021年6月16日付記事を再編集)
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