「元妻は鬼嫁」と言い切る離婚夫…反逆する元妻の言い分は?

並木まき ライター・エディター
更新日:2019-10-22 15:46
投稿日:2019-05-11 06:00
 離婚した男女の双方から話を聞くと、同じ出来事への認識が大きく異なることも珍しくありません。
 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、そんな特異なエピソードから、今回は妻の言い分を3選ご紹介します。
 みなさんは、夫・妻、どちらの言い分に共感しますでしょうか。

1:実家に“いい顔”を続ける元夫にウンザリ

(写真:iStock)
(写真:iStock)

「離婚した夫は、3歳年下で頼りない男でした。

 象徴的だった出来事は、カトラリー事件。義父が出張のお土産にと買ってきたカトラリーのデザインが、とにかく古臭くていかつかったのに、なんと元夫は私に相談もなく、家に持って帰ってきたうえに『今から電話で、父親にお礼を言え』って要求してきました。

 正直、カトラリーくらい目を瞑ることもできましたが、そんなふうに実家に“いい顔”をし続ける元夫にいい加減ウンザリしていたため、その日は私の堪忍袋の尾が切れ、彼を罵ってしまいました。

 結局、分かり合えることはなく、元夫は実家への私のこれまでの態度にも文句を言い、この出来事が引き金となって、夫婦仲が急速に冷めましたね」(44歳女性/医療)

  ◇  ◇  ◇

 この出来事、「冷酷と激情のあいだ~夫編~」での夫の言い分は、「実家の真心を踏みにじった妻」、妻の言い分は「実家にいい顔をする夫への逆襲」だったようです。

2:風習も価値観も異なる親族に疲弊し…

夫の親族たちの言動に辟易(写真:iStock)
夫の親族たちの言動に辟易 (写真:iStock)

「私はもともと人見知りな性格なので、仕事でも人間関係の構築があまり得意ではありません。

 地方出身の元夫とは東京で出会い、結婚をしましたが、結婚後の濃い親戚づきあいには、ほとほとウンザリでした。

 意地悪をされるわけではないものの、プライバシーにずかずかと入り込むような話題や、毎回おこなわれるお土産の品評会などに疲れ果て、最後のころはなるべく関わらないように、私から距離を置きました。

 元夫にそんな気持ちは理解してもらえず、いつも怒られていて、結局、元夫から『親戚づきあいを改めなければ離婚する』と宣言されたことを機に、離婚の話し合いへと進みました」(39歳女性/団体職員)

  ◇  ◇  ◇

 夫から見ると「親族をバカにした態度」でも、妻は風習や価値観に疲弊していた……ということのようです。

 折り合いをつけられれば離婚には至らなかったのかもしれませんが、結婚はふたりだけの問題ではないだけに、親戚がらみの話は、折衷案を見つけるのも困難になりがちな面も否めません。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


40代既婚男性が20代女子からモテる謎…理由5つと夫に浮気心が出る面倒
 40代の既婚男性は、実は20代の若い女子に特にモテるといわれています。「なぜ40代の既婚者なのに、若い女子からモテるの...
恋バナ調査隊 2024-04-27 06:00 ラブ
22時半すぎ「さみちぃ!さみちぃ!!」連投⇒30分後のレスに激おこで“こじらせ40代独女”と見なされた件
 40代の女性は立派なオトナ! 豊富な恋愛経験に魅力を感じる男性も多々いるでしょう。  しかし、固定観念や思考の癖...
恋バナ調査隊 2024-04-27 06:00 ラブ
バツ2の恋人を「リゾート地の愛の巣で癒してあげたい…」と夢見る50歳男性、実はご無沙汰な夜生活に悶々
「冷酷と激情のあいだvol.192〜女性編〜」では、好きではなかった男性・ヨシテルさん(50歳・仮名)から懇願され、形式...
並木まき 2024-04-27 06:00 ラブ
2人の老後を妄想する50代彼が「不気味」と女、行き場のない憎悪どうする
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-04-27 06:00 ラブ
石原さとみ主演「Destiny」3話に賛否!元彼との“裏切りキス”はええの?
 石原さとみ(37)主演のドラマ「Destiny」(火曜夜9時、テレビ朝日系)第3話で描かれたあるシーンが物議を醸してい...
【漫画】「Hなビデオで見るやつ!」奥手な女が初めてのハプバーに驚愕
 インタビューにも登場した、まおいつかさんの漫画『ヤリマンになりたい。』を特別掲載!   32歳までセカンドバージ...
2024-04-26 06:00 ラブ
【漫画】32歳の地味女、ヤリマンの友達と行った場所がヤバすぎた!
 インタビューにも登場した、まおいつかさんの漫画『ヤリマンになりたい。』を特別掲載!   32歳までセカンドバージ...
2024-04-26 06:00 ラブ
【独占】「ハプバーは遊園地」ヤリマンに憧れる女が見た刺激的すぎる光景
 漫画『ヤリマンになりたい。』(小学館)。その直球すぎるタイトルから、ドン引きするようなヤリマンエピソードが満載なのかと...
河合桃子 2024-04-27 11:59 ラブ
【独占】いきなり“ヤリマン願望”宣言した漫画家のモヤモヤと裸への価値観
 青年コミック誌「ビッグコミックスペリオール」(小学館)で連載中の『ヤリマンになりたい。』。そのド直球すぎるタイトルを描...
河合桃子 2024-04-26 06:00 ラブ
40女が再認識した“超絶モテ”作法 合コンの絶対的エースに学ぶ3本柱とは
 先日、大学時代の友人・Rちゃんと久しぶりに食事に行きました。このRちゃん、学生時代は「合コンの絶対的エース」でした。 ...
一生添い遂げる相手を見つけるのは不可能!?日本の結婚制度限界じゃない?
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方などをテーマにブログやコラムを執筆しているまめです。  婚活がうまく...
まめ 2024-04-23 06:00 ラブ
【推し活の落とし穴】推しへのガチ恋で婚期を逃し、心も懐も寂しくなった
 あなたには“推し”がいるでしょうか? アイドルやイケメン俳優、アニメキャラなどを熱烈に応援する“推し活”は、オトナの女...
恋バナ調査隊 2024-04-22 06:00 ラブ
48まで男を知らなかった私、無修正のAVがこじれたSEX感を植え付けた
 パートナーなしの50歳独女ライター、mirae.(みれ)です。2年前の48歳まで性体験がなかったよもやま話を綴っている...
mirae.(みれ) 2024-04-22 06:00 ラブ
情事妻のテク。不倫相手の名前を“五反田のまさかず叔父”で登録したら…
 不倫相手との連絡によく使われるLINE。でも、そのままの登録名では怪しまれてバレるのがオチ…。だからこそ、みんなありと...
恋バナ調査隊 2024-04-21 06:00 ラブ
「娘に“男”を見せたくなかった…」マチアプを悔やむ45歳シンパパの本音
「冷酷と激情のあいだvol.191〜女性編〜」では、自身の妊娠と出産を年齢的な理由で諦め、シングルファザー限定で恋人探し...
並木まき 2024-04-20 06:00 ラブ
出産は諦めたけど子は欲しい…シンパパ射止める“5秒前”、47歳独女の計画
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-04-20 06:00 ラブ