そんなえりのボスのもとにはウワサを聞きつけ、今日も悩みを抱えた女性が、ふらりと立ち寄ったようですよ。
1. 「食べ過ぎでもないのに、なんでいつも会議中に下痢が…!?」
今回は、紗栄子さん(36歳女性/仮名)からのご相談です。
「ずっと困っていることがあるんです。話を聞いてくれませんか!?」
紗栄子さんは、涙を浮かべながらえりのボスに相談を持ちかけました。
「泣かないで大丈夫よ。どうしたの?」
「実は、いつも大切な会議のプレゼン中に、下痢と腹痛に襲われるんです。また下痢がやってきたらと思うと、朝食もランチも摂るのが不安で。少なめにしたり、摂らないようにしたりしているんですけれど、それでもおなかが痛くなるときがあって。もう、どうしたらいいのか……」
紗栄子さんは、手をグッと握りうつむいています。
「つらかったわね。不安でごはんも喉を通らなかったんじゃない?」
「そうですね。とにかく、下痢と腹痛が起こらないか。そればかり考えてしまって」
「もしかしたら、腸が冷えて自律神経が乱れているのかもしれないわね」
「腸の冷えですか? たしかに、いつもおなかを触ると冷たい気がします」
えりのボスは、うんうんと頷きます。
「腸が冷えて自律神経のバランスが乱れると、胃腸機能が低下して、腹痛や下痢を起こしやすくなるの。食べすぎないようにしているなら、その可能性はあるわ」
「そうなんですね!」
紗栄子さんは、原因がわかりホッとした様子。
「でも、腸の冷えなんて、どうやって治せば……」
また、紗栄子さんは暗い面持ちで下を向きます。
これは放っておけません!
2. 腸の冷えによる下痢は温めるのがポイント
「腸の冷えは、清涼飲料水や甘いものをよく摂っていたり、下着の締め付けがキツかったり、運動不足だったりすると起こりやすくなるわ」
「たしかに、キンキンに冷えた炭酸水やアイスが大好きで、毎日欠かせません! 運動も最近できていないし」
紗栄子さんは、納得した表情で話します。
「そうよね。だけど、清涼飲料水や甘いものといった腸で消化されない糖分を摂りすぎると、腸の筋肉が弱ってしまうの。あと、運動不足や下着による締め付けも、血流を悪くさせて腸の冷えにつながるわ。下痢や腹痛の原因は、食べすぎによる胃腸の負担で消化不良を起こすことだけじゃないの」
「まさに、私は腸を冷やすための行動をしていたんですね」
紗栄子さんは、やってしまったといわんばかりに頭を抱えます。
「でも、腸の冷えで自律神経が乱れるから下痢になるって、先ほど言っていましたよね? それは、どういう意味ですか?」
「腸が冷えると、交感神経が優位になって腸の血流や動きが悪くなるの。それが原因で、腸の機能が低下して、下痢になったり便秘になったりする方がいるわ。だから、腸を温めることがとても大切なのよ」
「なるほど、勉強になります!」
紗栄子さんは、力強く頷きました。
「でも、具体的にどうやって腸を温めればいいんですか?」
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