性交渉でできもの!?【専門家監修】デリケートゾーンの異変とケア方法

コクハク編集部
更新日:2023-11-02 06:00
投稿日:2023-11-02 06:00

5. デリケートゾーンが気になる方には漢方薬もおすすめ

あちこちの不調が改善するかも(写真:iStock)
あちこちの不調が改善するかも (写真:iStock)

 デリケートゾーンが気になる方は、漢方薬を取り入れるのもおすすめです。漢方薬は医薬品として効果が認められており、デリケートゾーンのトラブルに対する治療に使われています。

 デリケートゾーンにできものができる原因のひとつとして、免疫力の低下が挙げられます。

 免疫力の低下は、ストレスやホルモンバランスの乱れ、過労により引き起こされると考えられています。そのため、デリケートゾーンのトラブル対策には、

●泌尿・生殖器の炎症を鎮める
●消化・吸収機能をよくして免疫力を高める
●ホルモンバランスや自律神経の乱れを整える

 といった漢方薬を選び、免疫力を高め、根本改善を目指しましょう。

 漢方薬は体質の改善に働きかけるため、不安感やイライラなど、さまざまな不調にも同時にアプローチすることが可能です。漢方薬なら、毎日飲むだけでいいので気軽に取り入れられます。

 ただし、漢方薬はその人の体質に合っていないと、効果が見込めないだけでなく、副作用が起こる可能性もあります。漢方薬を飲む際は、自分で選ばず専門家に選んでもらいましょう。

6. デリケートゾーンのお悩みがある方におすすめの漢方薬

デリケートゾーンのお悩みに効く(写真:iStock)
デリケートゾーンのお悩みに効く (写真:iStock)

【デリケートゾーン】について悩む女性におすすめの漢方薬をご紹介します。

6-1. 竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)

 下腹部の熱を冷まして炎症を鎮め、排尿痛や残尿感を改善します。デリケートゾーンの痛みやかゆみにも使われます。

6-2. 十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)

 体力が低下し、すぐに疲れてしまう貧血傾向の方に向いています。元気と栄養を補って体力低下、疲労倦怠、からだの冷えに働きかけます。

6-3. 温経湯(うんけいとう)

 血流をよくしてからだを温め、月経サイクルを整えるのに用いられます。

 スマホで気軽に専門家に相談できるオンライン個別相談も話題です。スマホで完結できるので、対面では話しづらいことも気軽に相談が可能。お手頃価格で不調を改善したい方は、医薬品の漢方をチェックしてみましょう。

7. 毎日のケアでデリケートゾーンを清潔に!

しっかりケアしよう!(写真:iStock)
しっかりケアしよう! (写真:iStock)

「これからちゃんとデリケートゾーンのケアもしていきます!」

 美紅さんが力強く宣言します。

「顔やからだと同じように、しっかりデリケートゾーンをケアしてあげてね。しっかりケアしてもできものが治らない場合には、恥ずかしがらずに一度受診してね」

 と、えりのボスはつけ加えます。

「はい。病気だったら心配なので、そのときはちゃんと受診します!」

「また気になることがあったら、いつでもサロンへいらっしゃい」

 優しい表情でサロンを去っていく美紅さんを、えりのボスは笑顔で送り出しました。

★サロン「コクハク」のオーナー えりの

 顔と口調は若いものの、年齢不詳。タヌキか妖怪の噂も囁かれる謎めいた主人だが、ココロやカラダ、健康に関する知識はズバ抜けており、何気にハイスペック。ムスメ時代に苦労してるため、自分より“後輩”の女にはしあわせになって欲しいと願っている。愛称は、えりのボス。

(漫画/腹肉ツヤ子

  ◇  ◇  ◇

<この記事の監修者>

あんしん漢方薬剤師 中田 早苗(なかだ・さなえ)

 デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-youtubeチャンネルでは、お薬最適化薬剤師として「無駄な服薬はお財布と体の敵!」をモットーに薬の最適な選び方を解説する動画を公開中。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。

「あんしん漢方」を詳しく見てみる

YouTube「Medical Health CH」

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