"日枝案件"木村拓哉主演「教場 劇場版」どうなる? 演者もロケ地も難航中でも"鶴の一声"でGo!
元SMAP中居正広氏(52)の女性トラブルに端を発したフジテレビ問題は、クランクイン目前ともいわれている木村拓哉(52)主演の「教場 劇場版」にも影響を及ぼそうとしている。
2020年1月4日と5日に「教場」、21年1月3日と4日に「教場Ⅱ」がスペシャルドラマとして制作され、23年4月期には連続ドラマ「風間公親-教場0-」として放送された。
この人気シリーズの続編は、当初24年春にスペシャルドラマとして放送が予定されていたが、性加害問題で制作自体がペンディング状態になっていた。
「続編は、26年春のスペシャルドラマとして予定されていたのですが、昨年暮れに公開された木村さん主演の映画『グランメゾン・パリ』が興行収入35億円を超えるメガヒットになりました。『これはテレビじゃもったいない!』と、スケールを拡大した劇場版に替えられたようです」(テレビ関係者)
今回のフジテレビ騒動に、一切無言を貫く木村の美学が再評価されている様相だが、さすがの木村も、問題がここまで大きくなるとは予想していなかったのだろう。劇場版のクランクインを目前に、これまでのシリーズで使用してきたロケ地から、ここにきて“待った!”の声が複数上がっているというのだ。
さらに、影響は共演者のキャスティングにも広がっている。先月末に開催予定だった警察学校の生徒役のオーディションが延期された。複数の大手芸能プロダクションから「しばらくの間はフジテレビさんが関与する仕事に、ウチのタレントを出演させたくない」という声が出ていることが原因だともいわれている。
ジャニーズ性加害騒動の悪夢再び……と、クランクインも危ぶまれそうな「教場」だが、劇場版の製作現場は、逆風にひるむことなく、強行突破の構えを見せているといわれている。
「なぜなら、『教場 劇場版』は日枝久取締役相談役の案件だからなんです」とは、スタッフのひとり。テレビ業界に身を置く関係者で、日枝氏と旧ジャニーズ事務所の“関係”を知らない者はいない。旧ジャニは、日枝氏がフジテレビの社長だった時代に、平均視聴率が20%を優に超えたバラエティー番組「SMAP×SMAP」や、最高視聴率36.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した「ロングバケーション」で“日枝神話”の一翼を担っていたし、大学を卒業したばかりの藤島ジュリー景子氏を嘱託秘書室勤務として受け入れたのもこの頃。そしてこの中心にいたのが、紛れもなく木村だった。
「『教場』の企画が“日枝相談役案件”で、ただでさえプレッシャーがかかるのに、さらにスタッフを困惑させているのは、局内で“日枝氏の奥さまのごひいきは木村さん”という噂がまことしやかに流れていることです。愛妻家で知られる日枝取締役相談役は、奥さまが木村さんの新作を楽しみにしていることを知っている。だから絶対に『教場』をむげに扱うことはできないでしょう」(フジテレビ関係者)
日枝取締役相談役の“鶴の一声”は「教場 劇場版」に最終的にどのような影響を及ぼすのか。
(芋澤貞雄/芸能ジャーナリスト)
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