「M-1グランプリ」2年連続V令和ロマン高比良くるま「違法カジノ」の波紋広がる…このまま消えるのか
吉本興業所属のタレント10人弱がオンラインカジノで賭博をした疑いで警視庁から任意で事情聴取を受けた問題の波紋が広がっている。
10人の中には、「ダイタク」の吉本大(40)や「9番街レトロ」のなかむら★しゅん(31)などが含まれるというが、中でも仕事への影響が大きいのは、昨年末、「M-1グランプリ」で史上初の2年連続優勝を達成し、ブレーク中の「令和ロマン」の高比良くるま(30)だ。
すでに15日に放送予定だった令和ロマンの冠番組「阪神・たこ焼き・令和ロマン2」(朝日放送)や16日に放送予定だったトーク番組「ボクらの時代」(フジテレビ)は放送を取りやめとなった。
くるまは、15日にコンビの公式YouTubeを更新。2019年末から20年末まで、オンラインカジノを利用していたを認めた上で、「違法ではないと認識してしまった」と説明した。
16日放送の「サンデージャポン」(TBS系)では、弁護士の細野敦氏が、「オンラインカジノは違法」と説明しながらも、「国内で346万人がやってるということなので、警察としてもすべて立件できないので、芸能人やインフルエンサーなど有名人からきちんと摘発して捜査して、オンラインカジノは違法ということを伝えたいんだと思う」と分析。これに対し、司会の爆笑問題の太田光(59)は、「見せしめ的なことに使われてしまっているとしたら、ちょっと気の毒だと思う」と続けた。
「オンラインカジノの時効は3年なので、くるまの説明が事実なら、逮捕はされないのではないでしょうか。ただし、コンプラ重視の“キャンセルカルチャー”がすっかり大勢となった今の芸能界では、くるまにとっては、注目度が上がっている矢先のことで、手痛い初ゴシップとなってしまった」(スポーツ紙芸能記者)
同情的な声も上がっているが…
一方で、ギャンブル好きの芸人が多いことは確か。
「『インスタントジョンソン』のじゃいは、競馬の『WIN5』で9370万円となる馬券を、同じく『霜降り明星』の粗品も競馬で2400万円を的中させるなど、ギャンブルにハマる芸人は多いので、オンラインカジノは違法ということを周知するために、当局が動いたという読みは成立するかもしれません」(前同)
SNS上では、〈オンラインカジノは違法だけど、実際わかりにくいし、時効も過ぎてる。他人を傷つけるような失敗でもないし、なんでもかんでも消せばいいわけじゃない〉、〈現在進行形じゃないのだから 許してあげてよ 彼ら 面白いじゃん〉などと、同情的な声も目立つ。
お笑い評論家のラリー遠田氏はこう言う。
「問題が発覚してから、ご自身のYouTubeチャンネルで謝罪動画を公開して、迅速かつ誠実に対応をされていました。言い訳もせず、全面的に罪を認めて、自分の言葉で謝罪をされていたことに好印象を持ちました。やったこと自体はよくないことではありますが、きちんとした対応をされていますので、長い目で見ればこのことが彼らのキャリアにおいて致命傷となることはないと思います」
しかしこの後も、令和ロマンの出演見合わせやレギュラー番組の放送中止が続くことは予想される。違法であることには間違いない中、彼らは、この不祥事を乗り越えられるか。令和のロマンは夢と消えてしまうのか。
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有名人の「違法賭博」の関する事件は、【関連記事】に詳しい。「令和ロマン」の今までの快進撃は【写真】を参照。
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