石橋静河が26年後期のNHK朝ドラヒロインに! 背景にある「親の七光り」吹き飛ばす行動力
2026年度後期のNHK連続テレビ小説「ブラッサム」のヒロインに決まった石橋静河(30)が、早くも話題沸騰の気配である。石橋はロックバンド「ARB」のボーカルでも知られる俳優の石橋凌(68)と、女優・原田美枝子(66)の次女。いわゆる2世タレントだが、業界では女優としての評価が高く、今回はオーディションではなくオファーでの出演となった。
本作で演じるのは、女性作家の地位が確立されていなかった明治、大正の時代を持ち前の行動力で駆け抜け、昭和を代表する作家となった宇野千代さんをモデルにしたパワフルでチャーミングな主人公、葉野珠(はの・たま)。29日、NHK大阪放送局での制作発表では、宇野さんが調子を聞かれると常に「最高です」と答えていたというエピソードを引き合いに、こう挨拶した。
「まずそこからかな。私も毎朝起きたら『最高です』って言って、準備していこうと思います。本当に自分の好きなものや、人に真っすぐに猛スピードで突っ込んでいって全力で向きあった人なんだなって。そういうイメージを大事にしながら演じられたら」
そのヒロイン像について「石橋さん本人のプロフィールとも重なるところがありますね」と、スポーツ紙放送担当記者は言った。
■持ち前の行動力と演技で「数字(視聴率)も持っている女優」と呼ばれるように
石橋は4歳からクラシックバレエに打ち込み、15歳から米ボストンなどのバレエスクールに留学した経歴を持つ行動派。15年にスタートさせた女優でも野田秀樹氏演出の舞台「逆鱗」から注目され、17年公開の「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」でブルーリボン賞新人賞などに輝いた。NHKの朝ドラでも18年前期の「半分、青い。」に出演し話題となった。話題作への出演が目白押しの上、「数字(視聴率)も持っている女優」として、現在引っ張りだこの売れっ子女優のひとりだという。
「21年10月期に深夜枠で放送された『東京ラブストーリー』リメーク版で、石橋さんは鈴木保奈美さんの平成版とはまた違う、自然体で新しい『赤名リカ』像をつくり上げたとされています。さらに評価を高めたのは、24年4月からのNHK『ドラマ10』で放送された連続ドラマ『燕は戻ってこない』でしょう。桐野夏生さん原作の作品で、生殖医療を扱っているのですが、貧困から抜け出すために代理母になる女性を体当たりで演じ、そのパワーと存在感、魅力で視聴者を引き込んだとされていました。親の七光すら吹き飛ばしてしまった印象です」(前出のスポーツ紙放送担当記者)
その流れでは、本作のヒロインはまさにドンピシャの適役なのだろう。少し先だが、お茶の間を明るくするニューヒロイン誕生を期待する声があがるのも当然なのかも知れない。
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